ぎなぎな80 | 神戸 六甲道の自然派フレンチ ビストロ ヒマワリのオープンキッチンから 

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農家から直送される新鮮な旬の有機野菜をたっぷり使用し、
添加物、化学調味料は使わずに
素材の持ち味を生かしたお料理を提供いたします。
ヒマワリで ホッ♪として元気になって頂けますように!
皆様のお越しをお待ちしております!

こんにちは

ビストロ ヒマワリの
後藤 聖名(ごとう みな)です。


今年86歳の母が
よく  ぎなぎな80 と言っていました。

何処の言葉で どういう意味なのかよくわかりませんでしたが

どうやら あっちが痛い、ここが悪いと言いながら どうにかこうにか80歳まで
長生きする  という意味のようです。


母は 身体が弱くて 子どもの頃から
大人になるまでは生きていられないだろう
と言われていたそうです。

私が小さい時も、親戚の叔母さん達から

あんたのお母さんは 
いつ死んでもおかしくない身体なんやから
労ってあげないとね。

と 脅かされていて 
子どもながらに
いつも 母の死を恐れていたのでした。


それが 現在86歳なのですから 立派に
長生きの部類に入ると思います。


そういえば 私も

子どもの頃、いつもいつも熱を出して
毎週のように 病院に通っていました。

しょっちゅう お腹が痛くなっては
泣いたり、苦しい思いをしていました。

そんな私に ある時 母の鍼灸師仲間の
おばちゃんが こう言いました。
(母は鍼灸師でした)

みなちゃんはね、みなちゃんのお腹は
ほんまは 凄く強いんやで

その時 自分は 身体が弱いと思っていたので どういう意味か 分からないまま、

何故かずっと 心にその言葉がありました。


大人になって 自分は
添加物の入っている加工食品や
悪い油を使った食品を食べると
お腹が痛くなるという事が分かったので

今では 滅多にお腹が痛くなる事はありません。

食について 色々学ぶうちに
風邪をひいたり なんだかわからないけど
調子が悪いという事もほとんどなくなりました。


それでも 私が今
自然派のお店をやっている事も、
食について 学ぼうと思えたのも、
全て 子どもの頃からの 辛かった
体験のおかげなんですね。

お腹が すぐに痛くなったり
熱をすぐに出したりするのは
身体が弱かったからではなくて、

とても 繊細な身体のセンサーが働いてくれていて 
身体を守ったり、治そうとしてくれていたんだと
今になって 自分の身体に心から感謝しています。


母も 本当は身体が弱いのではなくて、
あっちが痛い、とか しんどいとか
敏感な センサーを働かせて、
身体に気を遣いながら

長生きできる 強い身体を持っているのではないかなあと思っています。


今年 もうすぐ私は50歳になります。

先日 中学の同窓会の案内が来て
名簿を見たら 9クラスありましたが
全クラスに1〜2人ずつは亡くなっていて
驚愕しました。

50歳ですよ!


元気そうに、見えても ガンなどの
病気を抱えている友人も 近頃は
本当に多いです。

私の母もそうだし、あの人も この人も…

生きている事は 当たり前のように
思っていましたが 
そうではないという事を
最近しみじみと再認識しています。


貴重な 今という時間です。

人生には 「今」しかないのだから

襟を正して 
生きている時にしか出来ない
今という時間を
自分らしく 精一杯に過ごしたいと思う
今日この頃です。