今日の朝会で話した話から。

$今日のニッパウ-circle

この写真は『経営パワーの危機』という本に掲載されている図なのですが、
架空の、売上の調子が悪い会社の業務上の問題をまとめたものです。

何故赤字なのか?を突き詰めている図なのですが、プロセスの至るところで
問題が発生している事が分かると思います。

実際に仕事をしていてもこういう事は多く、普通、うまくいっていない時
にはプロセス全体にわたって改善点があるものです。

で、

ここで重要なのは、
・自部門の改善をめちゃくちゃ推進する
・他部門に改善を要求する
この2つのどちらかだけを無目的にやっても仕方が無いということです。

たまたま自部門がクリティカルであればそこを改善すれば向上しますが、
本当は前工程にちょっとしたお願いをするだけで劇的に改善する課題もあります。

もちろん、その逆もありえます。他部門の悪い点ばかり見ていても、
そこは大きな問題で無いのであればそうではない課題を見つけて対処した方が良いです。

役割分担がはっきりしているプロジェクトにありがちなのが、
前者のパターンで、それぞれがすごく頑張っているだけ。以上終了。

そこで重要なのが俯瞰の視点です。

一度自分を含めた全ての人のプロセスを並べて見て、
ここは問題では無いんだろうか?
というところを自分で考え、チームに発案していくのです。

他人に厳しく自分に甘い人
自分に厳しく他人に甘い人
このいずれの人も全体俯瞰の訓練をしておくと、
役にたつのではないかと思います。

自分の仕事の追求だけしない、相手に改善だけ要求しない、
全社的に見た場合で誰がどうするべきか考える事ができる。

そんな、しなやかなスタッフでいたいですね。