少し時間をかけて、ゆっくりと心に落としながら読んだ。
読み終わって、両手で本をぎゅーっと握って、
それから本を包むように撫でた。

酒井さんは私の恩人です。
寄り添い続けてくれた方。
『酒井さーん』と私がヘルプを出せば、
スーパーマンのように『どうした!』と駆けつけてくれる。
ヘルプを出さなくても、感じ取ったように絶妙なタイミングで連絡をくれる。
いつも頼って、頼りっぱなしで私が酒井さんの力になれたことなんて一度もない。
だから私が酒井さんを抱きしめる、なんて到底出来っこなくて、でもその事にいつも情けなさを感じてて。
だから、この本をぎゅーっと両手でしっかりと握り、撫でた。 
本を抱きしめる、ってことも私には出来ないような気がして、その代わりに、せめてもの思いで。
『この本を届けてくれて、ありがとうございました』という思いが湧いてきた。
そしてまた、この本にも私は救われてしまった。

{98412BE0-02F8-4782-9D4F-9010A114A8A9}


私の家の本棚には宝物が沢山ある。
是枝監督のサイン入りパンフレットに、
小橋めぐみさんの『恋読』
酒井さんに至っては写真集の『I LOVE YOU』
から、
『こぼれる』『心がおぼつかない夜に』
『酒井若菜と8人の男たち』は何と2冊!
絶対に購入しようと思って新宿紀伊国屋に行って、ラスト1冊だったところを幸運にもゲット出来、その後事務所にも酒井さんから本が届いて。
宝物が2冊も。うへへ~。
贅沢な本棚だ。
そして、大好きが詰まってる。