おはようございます
昨日からいのち煌めいて【第10章】更新させて頂いております(^_-)☆
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翌日からは先生の指示通り歩行訓練が再開された。

痛みはまだ残っているものの
私はもう何歩か歩けるようにはなっていたので、
本当なら病棟の廊下を歩いた方がよいのだ。

現に患者さん達はある時間がくると
皆点滴の棒をガラガラと引っ張りながら
お腹を手で押さえ、まっすぐにならない
背中を丸くしながら一歩一歩顔を歪め  
まるで聖者の行進のように  
無言で  黙々と歩いていた。

私はと言うと病院には相変わらず
マスコミの方々がいたし
今の病棟のようにセキュリティも
厳しくはなかったので、
なんとなくマスコミ関係の人も
ナース詰め所の前に座っていたりするような気がして
病室を出るのが怖くて出られなかった。

そのためなんとか長く歩かなければと、
毎日
今日は10回
次の日は20回、、と、
ベットからドアまでを行き来するようにしていた。

だんだんと往復回数を増やしていった。

病室の中を一人で歩きながら
「お百度参りみたい……」と思い、
そうだ!
このリハビリは、願い事が叶うように
神社やお寺を100回往復し、
願掛けをするあのお百度参りだ!
1日でも早く病気が治り、2度と再発しないようにと、
そんな願いを叶えてもらうための
私のお百度参りなのだ!と思ったのでした。


いのち煌めいて【第10章】同じ病棟に… 子供達との再会③に続きます……




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