あとがき | nitocrafts

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気狂いお茶会。

無事閉会いたしました。


 




じつは、僕のなかでずーっと温めてきた企画だったのです。







僕が屋号に「ウサギ」を取り入れてから 【ニト=二兎】
やばいウサギが2羽出てくる不思議の国のアリスを、
何かの形で表現してみたいとおぼろげに思っていたのです。








そんななか、
帽子屋のChappoさんと2010年12月の雑司ヶ谷手創り市で知り合いました。
その前に一方的に、その秋のもみじ市に出展してるChappoさんたちを知っていましたけど。。。
それからすこしづつ仲良くさせてもらううちに、
Chappoさんの帽子に、というよりは、
彼らふたり自身に、いいかんじのクレイジーさを感じ、
僕はChappoさんにマッドハッターやらんかね?と、お茶会に誘いました。
それからは会うたびに「やりたいねー。いつできるかねー」って言い合ってました。




モノエさんの陶作品はいろいろな場所でお見かけしていましたが、
2011夏の汐博で出展日がご一緒でお会いすることができました。

密かにこの頃からもう、巻き沿いにするつもりでいました。
モノエさんこそ間違いなくかの国の住人!
(汐博でのモノエさんを、Chappoさんに偵察するように指令してみたりもしましたもんね)

その後、2012年の4月 黄色日和でご一緒する機会があり、
また少しお近づきになれたのですが、お誘いはまだできずにいました。
「お茶会」を実現する期はすこし先送りかな・・と、なんとなく思ったからでした。





2012年5月、J.K.氏に連れられて、芝生さんに初めて行きました。
カウンターでお茶しながら、芝生さんのデザインのお仕事の中で、
ヤン・シュヴァンクマイエルの書籍のお仕事をされたご経験があるお話を伺いました。

ヤン・シュヴァンクマイエルと言えばアリス!(僕の中では・・・)


舞台は決まりました。




で、時期は?・・・・ なんて思っていたら今年2月中頃、
芝生さんから、3月末から2週間ほど展示できませんか?のご相談。

準備に1ヶ月ほどしかありませんでしたし、
僕単独の展示でもよかったのですが、
この期を逃すとどんどん先送りになってしまいそうで、
Chappoさんとモノエさんを誘い、お茶会の企画を急発進させました。


お茶会なのだから、お茶とお菓子が必須。(という先入観)
最初は、アリス役が似合うお菓子屋さんを探していました。

でも。
アリス役がいない方が、
「アリスを招待したいがためにエスカレートし続けるお茶会」
さらに
「ここを訪れるお客さまが、アリス役になっていただく」
(この裏設定は易々とT舎に見抜かれつぶやかれてしまいましたね・・・)
と、コンセプトがより明確になり、イメージがぐんと広がっていけたのです。



そして、
sens et sensさん
おやつ屋ハイジさん
tipi COFFEE&SWEETSさん
紅茶と食と台所 糸さん
それぞれみなさんのお菓子や紅茶は僕のお気に入り。
ご紹介したい方々は数名思い当たった中で、
今回の「気狂いお茶会」の雰囲気にも合いそうと思った方々にご協力お願いしました。


でも、期間が少ない中、連絡が滞り、みなさんを不安にさせてしまいました。
僕のイメージをみなさんにちゃんと伝えることを怠ったりもしました。

しかしみなさんが持ち寄った品々は、どれも魅力的で心が込められたものばかり。
想像以上にすばらしい展示になった気がしています。




そして10日間ほどの展示期間が終わりました。

お力添えくださったみなさん

ご来場いただきましたアリスのみなさん

ありがとうございました。




充実感もありますが、反省点や課題のほうが上回っています。
いろいろ感じていることを、また次に活かせられるようにしたいと思います。




そんなわけで、
僕の長い年月抱いていた夢がこんなかたちで実現しました。


なのにもうお腹が空きはじめている感じ。





夢がひとつ叶うと、なにかがひとつ増えたりするんでしょうか?

または、伸びたり縮まったり?
アリスがかじったお菓子みたいに。









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