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あひるのスリッパ

ちいさなたからもの、娘の育児日記です。

最近、とみに「インターって」「インターでは」というブログ記事を目にすることが多いのですが。

「インター」って、本当に理解してないで書いている場合がほとんどですね。

よく知りもしないで書く人、なんちゃってを齧って知ったかぶりをして書く人、そしてそれを読む人、どんとん可笑しな耳年増になるだけです(笑)

インターに通わせるつもりがなくても、サマースクール選びなどの際に欠かせない基礎の基礎の知識ですから、そこはしっかり理解しておくべき。


で、この「インター」をざっくり分類します。
(なんちゃって度の高い順から記載)

☆ 日英バイリンガル幼稚園/保育園/学童

☆ 在籍児童のほとんどが日本人家庭の、園名にインターナショナルを謳う幼稚園/保育園/学童

☆ 在籍児童の大半が日本人家庭or非英語圏家庭の、新興or国際認定機関(下記に記載)から認定を受けていないGrade 6までもしくはそれ以上まであるインターナショナルスクール

☆ 国際認定機関(下記に記載)から認定を受けているもしくは予定だけれども、在籍児童の大半が日本人家庭or非英語圏家庭の、Grade 6もしくはそれ以上まであるインターナショナルスクール

☆ 在籍児童にExpatや外国籍や二重国籍家庭が多いインターナショナル・プリスクール

☆ 国際認定機関(必須なのはWASCもしくはIB、それとCIS)から認定を受け続けているGrade 9までもしくはG12まであるインターナショナルスクール


(どの国際認定機関からの認定をうけているかは、各スクールのWebsiteトップページに載っている場合が多いです)




さて、気がつきました???


ざっくり言うと、
「在籍児童の大半が日本人家庭or非英語圏家庭の、新興or国際認定機関の認定を受けていないGrade 6までもしくはそれ以上まであるインターナショナルスクール」は、

「在籍児童にExpatや外国籍や二重国籍家庭が多いインターナショナル・プリスクール」よりも、英語面で遅れているということです。
(もちろん、現地校に通った帰国したての例外な児童などもいるでしょうが、そういう個別ケースは置いといて)

また、
「国際認定機関から認定を受けているもしくは予定だけれども、在籍児童の大半が日本人家庭or非英語圏家庭の、Grade 6もしくはそれ以上まであるインターナショナルスクール」は、

英語面で、上記のプリスクールより劣るか同等というケースが多いですね。


アカデミック面でスタートを切ってもいないプリスクーラー(幼児)に劣るもしくは同等なGrader(小学校以上の児童)って。。どうなのよ?って感じですよね(笑)


これはつまり。

プリスクールにも英語面で劣るインターナショナルスクールでは、英語面での遅れをカバーするための時間を多く必要とするので、当然アカデミックに使う時間が減りますが、その結果、アカデミック面で大きく遅れてしまうことも多々あるということも意味しています。


そのため、スクール選びの際には絶対に譲るべきではないポイントですね。


自分の子は英語面で十分についていけるとしても、英語ゼロでも入れます!なんて謳い文句に乗じて入ってくるお子さんたちもいます。

仮にそんなお子さんがしばらくESLをガッツリつけてやるとして、その分アカデミックが遅れる点は変わらないので、Mainstreamに合流したとしても、往々にして他の児童/生徒に影響が出ることになることが多いです。
(あくまで国内インターの場合)

だってね、Middle School(中学校)でも英語ゼロの生徒を受け入れますって。。おいおい。。9歳の壁とか無視ね、無視(笑)


あと、一見どこかの国や州の認定を受けているというインターナショナルスクールであっても、フリースクールと化しているところもあるので、そちらも注意が必要です。




なお、ナショナルスクールをインターナショナルスクールと勘違いしていることが大変に多いので、代表的なスクールを以下に別記します。

・American School in Japan(通称:ASIJ)→ アメリカのナショナルスクール
・The British School in Tokyo(通称:BST)→ イギリスのナショナルスクール
(他にもありますが、よく混同される2校のみ)




蛇足ですが「なんちゃってインター」のことを、上記リストの最下にあるスクールに通う人たちは一括りに「wannabe」と称します。

日本人ばかりの「インター」の児童からは英語が聞こえてこない、という場合は「wannabe、なんちゃって」なのね~、ということです。

なんちゃってに年間数十万円以上のお金を払う是非云々はともかく、その是非云々をブログ記事にする前に「インター」の知識をキチンと理解してくださいね(笑)

うちの子みたいに、なんちゃってインター+親子英語でジャンプアップし、プリスクールへ転校して、そこからリスト最下のインターナショナルスクールに入るパターンもありますから、スタートや行きつく先はともかく、与えられた環境を家庭での踏ん張りでどれだけ活かせるかがカギなんですな。

なんちゃってに行かせてても、なんせ学費は高いんだからさ、ちゃんと家庭で親が頑張って払った分のもとは取ろうぜーーー


あ、ちなみに。
「インターナショナルスクールは外国籍やExpatのための学校だから、日本人が通うのは可笑しい」という一昔前によく見た論調については、
「インターナショナルってことはさ、諸外国だけでなく日本も含まれてるはずデショ?」と返したいです。


私の不勉強により、上の分類に誤った点や足りない点があれば、ご教示いただければ訂正いたします。


今度気が向いたら、上記を踏まえた上でのサマースクール選びについて書こうかなと思います。

乱文駄文、失礼いたしました。

お後がよろしいようで。


以下は、2015年8月16日にFacebookで書き込んだpostです。


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時々「スゴイね!娘ちゃん、すっかりバイリンガルだね!」と言われることがあるんですが。

もちろんお褒め頂けるのはとても有り難いです。そのポジティブなお心遣いを否定する気は毛頭ありません。


しかし。


まだ6歳の子供ですから、バイリンガルとは程遠いです。


娘のスクール卒業生ママパパを見ていると「バイリンガル」だと思います。一言語を話しているときは、モノリンガルにしか聞こえませんし、話の内容も知識も所作もモノリンガルとしか思えません。でも違う。完璧な二言語の使い手、これぞバイリンガルという方々。

彼等のスクール生時代の話を聞くと、二言語で学習することの厳しさをひしひしと感じます。


翻って、ウチの娘は6歳です。

まだまだPlayground Englishです。それで「バイリンガル」ならば、はっきり言って5分で「バイリンガル」に出来ます。


バイリンガルの定義はWikipediaでもあるように曖昧ではありますが、私の中では少なくともPlayground English ごときでバイリンガルとは恥ずかしくて言えません。


バイリンガルだと言われたい、言われたく無いではなく。

(そもそも自らバイリンガルを名乗る御仁はバイリンガルじゃない)


これから始まるGrader生活では、大変な事もたくさん出てくるでしょうが、Academic Englishと日本語を使って多方向から知識や経験を積むことをとことん楽しんで欲しい。

その結果、社会に出たときにバイリンガルであることを活かしてもらえたら嬉しい。


バイリンガルは、少なくとも社会に出るまでは成り得ないというのが、私の信念です。


それほどまでに、楽しくも長く険しい道のりだから。


バイリンガルだね、と評していただく度にこんなことを考えている母であります。