11月の読書メーター
読んだ本の数:6

読んだページ数:2389


天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫)天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫)感想
「ドリフターズって面白いな」1985年に『全員集合』が終了した37年後、ドリフターズの仲本工事さんが交通事故で亡くなった際の追悼番組で妻は初めてドリフターズのコントを見た。そしてその面白さに目覚めたらしい。「仲本工事さんの体操のやつが1番面白いわ。あと小林幸子さんと仲本さんのコントも受ける」普通に転がってるだけのあの体操の何がそんなに面白いのか不思議で仕方なかったけど、仲本工事さんのシルエットがどことなく妻の父に似てるような気がした。300年の眠りから目覚めた救世群がなにを目指してるのか少しわかった。
読了日:11月04日 著者:小川 一水

天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA)天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA)感想
"八つ当たり禁止"我が家のたった一つのルールである。なんでこんなルールがあるかというと、八つ当たりする人がいるからで、罰則規定が伴ってないのでこのルールはよく破られる。仕事から帰ったとたん妻は物凄い剣幕で過去の失敗を取り上げて捲し立ててくるが、なんで怒られてるのかなんで今なのかさっぱりわからない。よくよく聞くと原因はボクの父親に誕生日プレゼントとして黒いボクサーパンツを渡したら「ワシは白いブリーフしかはかん」と言われたことらしい。この本を読んでるととてつもなく大きい八つ当たりのが戦争のような気がしてきた。
読了日:11月04日 著者:小川 一水

天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA)感想
「左甚五郎の作品はどこですか?」武蔵坊弁慶が幼少期に過ごした書写山圓教寺の境内で尋ねた。伝説の彫刻職人が江戸時代に作ったちょっと不思議な作品を久しぶりに見たくなったのだ。奥の院と呼ばれるなんの変哲もないお寺の屋根下四隅のうち3箇所にそれはあった。木を削って作った猿の様な化物でホンモノの猿よりも随分と目力があるし、木の彫物なのに哺乳類特有の肌の柔らかさを感じる。子供の頃に親に連れってもらった時の記憶を辿る旅をした。この本を読んでると記憶が過去と今を繋いでることをよく感じる。
読了日:11月16日 著者:小川 一水

天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA)感想
最近、フードファイトにハマってたりする。姫路の喫茶サンレモのオムライス、京都のラーメン二郎の野菜マシマシ、大阪北新地の武井のカキフライ定食、大阪九条の吉林菜館の夜の唐揚げ定食と数々の名店の大盛料理とハードな激戦を繰り広げている。今のところ無敗…といいたいところだけど吉林菜館の唐揚げ定食には歯が立たなくて、料理を見た瞬間に心の中で白旗を上げてしまった。あんなデカい唐揚げは見たことない。この物語の方も大詰めでオールスターが出揃って華々しい最後の決戦が始まったが巨大唐揚げには是非とも注意していただきたい。
読了日:11月19日 著者:小川 一水

天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3 (ハヤカワ文庫JA)感想
ふ〜ハンパない。感無量。読むのに半年かかったけど、書くのには10年もかかってるのね。そりゃ凄いわ。人類の歴史の本は世界中にいくらでもあるだろうけど、今から800年後までの宇宙の歴史なんてどこにもないと思ってたら、あった。これを超える本に出会うことはきっとないだろう。それくらい圧倒的な世界感に翻弄された。新型コロナウイルスでパンデミックが発生した時代にこの本に出会えたことを嬉しく思う。どんなに混沌とした世の中になったとしても世界のいたるところにきっと青葉がいるはず。そして誰もが青葉になれるはず。
読了日:11月23日 著者:小川 一水

黒牢城黒牢城感想
むむむ…ヤバイ。今年もあと一月と僅か。今更ながら今年新たなことに何一つチャレンジしていないことに気づいてしまった。あと一ヶ月でできることはないだろうか。そもそもやりたい事がなにも思い浮かばないぞ。しかも体力的にも能力的にも退化はちゃっかりと感じる。なんか嫌になってした。どこかに黒田官兵衛さんの様な人がいないものだろうか。ボクはどうすればいいんだろう。ヒントだけでも欲しい。
読了日:11月24日 著者:米澤 穂信

読書メーター