【書評】プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。




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本日は、「プロデュース能力とは」というテーマについてフォーカスしている、この一冊をご紹介致します。



僕は、以前にこの本をある書店の本棚で見かけた時から、ずっと興味を持っていました。


僕自身、プロジェクトマネジメントに携わる立場という意味で、「プロデュース業」に携わる者です。


プロジェクトマネジメントはプロデュースの一種だと考えています。

単に管理する仕事では、創造性もへったくれもありません(笑)


クリエイター気質の僕は、創造性の高い仕事でないと、興味が湧かないんです。




なので、今一度、スキルのブラッシュアップと、不足部分を補える部分があれば、という思いで手に取りました。


著者の佐々木直彦さんは、コンサルタントとして、「プロデュース能力」というものを体系化した方です。


これと対比されるのは、「合理的問題解決力(コンサルティング力)」です。


本評では詳述しませんが、興味がありましたら、こちらも併せて読んでみてください。


ちなみに、本書の中でも、「プロデュース」と「コンサルティング」の違いが説明されています。



さて、それではいつも通り、解説して参ります。




①構成要約

1. プロデュースとは何か
皆様は、「プロデュース」にどんなイメージをお持ちでしょうか?佐々木さんが仰る定義は、「ワクワクドキドキの創造」です。
ひとことで言うと、「夢を叶える」というような、新しく何かを作る行動のことを言うのだそうです。
そして、プロデューサーの仕事とは、「夢を語ること」です。
そのために必要なのは、何と言っても人を動かす「熱さ」。そして、それは問題解決のアプローチでもあるということです。
「プロデュース力」に基づく問題解決とは、「どうせこんなことできない」という「囚われの思考」からの脱却を可能にするのです。


2. プロデュース思考
それでは、プロデュースを可能にする思考とはどんなものなのか?
必要条件として、佐々木さんが上げているのは、以下の3つです。
 ①VISION(ビジョン)
 ②STRATEGY(戦略)
 ③VALUE(価値)

一言で言うと、「夢を語り、戦略を立て、価値を創造する」そのために必要な「壁を越える思考」とは?


3. 壁を越える行動
前項で説明した、「壁を越える思考」の実践方法についてです。新しいものを生み出す時に必要なのは、「まずやってみること」
色々理由をつけてなかなか行動出来ない方は、以下の「ブレーキ」がかかっていませんか?
 ①深層心理ブレーキ(自信のなさ、トラウマ)
 ②物理的ブレーキ(時間、資金、環境)
 ③身体的ブレーキ(体力、体調)

地道に「小さな行動」を繰り返していれば、ある時急速に変化が起きるのですよ!


4. ビジョナリー・リーダーシップ
プロデューサー=リーダーとは限りません。
あくまで、「プロデュース」が役割です。
プロジェクトが成功すれば、参謀的な役割でも良いのです。
でも、絶対に不可欠なのは、「ビジョンを語る力」なんです。プロデュースを実現するためには、以下の7つの行動が必要です。
①ビジョンの設定
②戦略の提示
③チームの創造
④ネットワーク構築
⑤環境の最適化
⑥プロモーション
⑦成果の共有


5. 「熱」と「ロジック」が推進力
人を動かすためには、「熱」が必要です。
それが、感情を揺さぶるのです。
そして、その熱を長期的に持続するために必要なのが、「大義名分」です。
やる気は「出せ」と言われて出るものではありません。やる気を生み出す、論理的な4つの「意味付け」が必要なんです。
 ①経済的意味(利益)
 ②社会的意味(存在意義)
 ③生理的意味(快適さ)
 ④哲学美学的意味(理想) 

「かからないエンジン」のかけ方とは?




②所感

僕が最近よく読む本の一つが、「問題解決」についての本です。

直接的には、僕の携わる「営業」としての仕事の付加価値を高めるために、問題解決力を高めることが必要だから、それを高めたいと考えています。

それが、お客様の課題を解決する提案力を生み出すもとになりますから。

この本は、一見芸能界や音楽プロデューサーのお話かと思うかも知れませんが、本質的には「問題解決」のためのアプローチが基本です。

ただし、所謂「コンサルティング」とは違ったアプローチで問題を解決するのが、「プロデュース」だという分析に、僕は強い感銘を受けました。


そうか、
新しい価値を生み出すという行動は、「問題解決」でもあるのか!

「コンサルティング」の基本は、「現状の問題分析と解決」ですが、「プロデュース」は「未来の創造」なんです。

起業とは、まさに未来の価値を創造するための行動ですから、今の僕に必要なのはプロデュース力なんだと思います。

自分よりもプロデュース力に優れた人物と組む方法もありますが、自分自身のプロデュース力も、もっと磨いていきたいと思っています。

新しいものが生まれるときって、ワクワクしませんか?

僕は、毎日ワクワクしながら、一生を過ごしたいと思っています。

勿論、今日も朝からハイテンションですよ!!


そんな「プロデュース思考」に興味がある方は、是非ともご一読を!

ぼんやりとしていた行動基準が、明確になるはずです。

僕は、早速この本から得た新しいノウハウを、今日から仕事で実践していきたいと思います。

行動力こそが、プロデュース力の前提条件ですからね((^_^)




③こんな方へオススメ

1. プロデュースに関わる仕事をしている方
2. 新しいものを生み出すのが好きな方
3. 「プロデュース」と「コンサルティング」の違いを知りたい方













本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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