【書評】20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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本日ご紹介するのは、スタンフォード大学のティナ・シーリグ教授による、起業家志望の学生のための集中講義です。



もっと前にこの本に出会っていたら、一度目の起業はもっとうまくいってたかもな、、



いや、失敗から学ぶのも、起業家にとって大切なことなので、全く後悔していませんけどね(^-^)



そう言えば、ティナ教授も、「早く何度も失敗せよ」と仰っています。



起業家にとって、リスクを恐れて何も出来ないのは、全くのマイナスでしかない。

僕もそう思います。



それでは、起業家にとって必要な精神についての、講義が始まります。




①構成要約

1. スタンフォードの学生売ります
~自分の殻を破ろう~

「今手元に5ドルあります。2時間で出来るだけ増やせと言われたら、どうしますか?」
これは、実際の講義での質問です。皆様の答えは、如何ですか?
起業家にとって一番大切な、「常識を疑う」という感覚を磨く問題です。
2時間で650ドルを稼ぎ出した、「3分間のプレゼン」とは?


2. 常識破りのサーカス
~みんなの悩みをチャンスに変えろ~

「楽に解決出来るようになると、問題はチャンスになる」
どうですか?この考え方。共感出来ますか?
イノベーションを起こすためには、問題に真っ正面からぶつかり、常識をひっくり返す心構えが必要、とティナ教授は仰います。
大きな問題を見つけ出し、それを解決する力。そしてそこへ喜びを見いだすこと。
それこそが、起業家精神なのです。


3. ビキニを着るか、さもなくば死か
~ルールは破られるためにある~

こんなタイトルが学校にあったら、さぞかし日本の学校の先生は怒るでしょうね(^-^)
心理学的に言うと、人間の行動はすべて、以下の3つに適応したものになる、ということです。
①個人の欲求
②種の欲求
③社会全体のルール

ただし、この3つはぶつかり合うことが多く、ルールに縛られているからこそ、社会は成り立っているのですが、それに囚われていると、その枠の中でしか考えなくなりますよね。
「南極でビキニを売る」→「ビキニを着るか、さもなくば死か」ダイエットしたい人を、南極旅行に連れて行く企画の事例です。
でも、過酷な旅が終わる頃には、確実にビキニを着られる体型になっているはず。面白いでしょ(^-^)
一見ばからしいアイディアにも、一粒の実現可能性があることを知りましょう。


4. 財布を取り出してください
~機が熟すことなどない~

どうやったら社長になれるか、ご存知でしょうか?
答えは簡単。名のれば、その日から社長です(^-^)
ティナ教授も、上記の動画で紹介したとおり、自ら社長を名乗りました。僕も、4月から社長に「復帰」しました。
世の中、「決断」だけで出来ることって、実はたくさんあるんですよね。具体的に行動を起こさないから、実現しないだけです。
「並外れた業績を達成した人々の最大の味方は、他の人たちの怠慢である」
チャンスは誰かが与えてくれるものではない。自分で掴みにいくものなんです!


5. シリコンバレーの強さの秘密
~早く、何度も失敗せよ~

シリコンバレーには、世界を席巻している企業が何社かあります。
AmazonやGoogleなど、特にIT企業が多いですよね。
では、何故、シリコンバレーの企業は、こんなに有名企業が多いのか?
「失敗こそがシリコンバレーの強みの源泉」
つまり、起業家精神が育まれやすい環境なのです。
かたや、日本はどうでしょうか?失敗を許容する環境がありますか?
でも、そんな日本でも、本当はチャレンジが許されているんです。
失敗を次に活かすからこそ、成功出来るのです。
ポストイット(付箋)は、粘着力の弱い「失敗作」から生まれたんですよ(^-^)

 
6. 絶対いやだ!工学なんて女がするもんだ
~無用なキャリアアドバイス~

皆様は、今の仕事が楽しいですか?好きなことを仕事にしていますか?
一見、「自分には向かない」と思っていたことが、実は適職だったりすることもあるんです。
ある女性の工学博士の家には、いつも工学部出身の女性の友人がよく集まっていたそうです。その息子は、そんな環境の中で育ったせいで、「工学は女のするものだ」と思い込んでしまった、というのがタイトルのエピソードです。
実際、これは僕にも当てはまりますね。
公務員の家庭で育った僕には、セールスが適職であるということは、経験するまで分からなかったのです。
自分のキャリアを固定観念に囚われず、常に点検して最適化を図ってみては如何でしょうか。


7. レモネードがヘリコプターに化ける
~幸運は自分で呼び込むもの~

「努力すればするほど、運はついてくる」
目標を決め、その目標に向かって懸命に努力すれば、運命は変えられるのです。
なんか成功哲学みたいな言いっぷりに聞こえるかも知れませんが、これもティナ教授の教えです。
レモネードの作り方が、ヘリコプターに乗ることを可能にした、起業家精神の神髄とは?


8. 矢の周りに的を描く
~自己流から抜け出そう~

「ささいなこと」で、人生は変わってしまう、とティナ教授は言います。知っていれば出来ることも、知らないばっかりに取り返しのつかない失敗をしてしまう。
これは、誰でも身の回りで起こっていることです。
それは、自分が教えてもらえなかったことの結果なのです。
だから、周りの人たちには、常に「この人には教えてあげたい」と思ってもらえるようなwin-winの人間関係を構築する心がけをするべきだ、と。
では、どうしたら、教えてもらえるのでしょうか?
どんな人に教えてあげたいと思いますか?
誰もが貢献を考える組織では、優秀な人間(=矢)を選んで、その人が得意な仕事(=的)をつくっているのです。


9. これ、試験に出ますか?
~及第点ではなく最高を目指せ~

こんな質問をしたことのある方はいらっしゃいますか?僕も、この質問をした経験があります。
でも、教師の立場から考えると、嫌じゃないですか?この質問。
テストというものは、「及第点」を取れば良いのですが、仕事に対する姿勢は、これではいけません。
常に100%以上の結果を出す事を目指さなければいけない、とティナ教授は教えています。
起業家として大切なのは、競争心ではなく目標達成の意識なのです!
それが「光り輝く」秘訣なんだそうです。


10. 実験的な作品
~新しい目で世界を見つめてみよう~

「従来の考え方に閉じこもり、他の可能性を排除するのは信じがたいほど楽なものです。」
だからこそ、今までのタイトルに書いてあることを、「自分自身に許可を与える」ことを、ティナ教授は伝えたいのです。
常識を疑ったとき、チャンスは無限に発生し、世界は可能性に満ちていることを知る。
これが、僕にとっても、20歳のときに知っておきたかったこと。




②所感

まず、僕が感じたのは、
「この本はしばらく手に取らなくて良かった~(^-^)」
ということ。

何故なら、今でこそ分かることが、たくさん書いてあったからです。

恐らく、3ヶ月前の僕は、今の僕がしたように、
「貪るように線を引く」ことが出来なかったはず。
読書って、本当に面白いですね。

こうやって、同じことを眺めていても、あるとき突然電気が走ったように「気づき」が生まれる。
思考が深くなっているんです。

正直、僕は起業経験があるので、知らないことばかりではありませんでした。

でも、そんな僕にとっても、すごく貴重な気づきがたくさんあった、ということをお伝えしたいのです。

そして、少しでも20歳のときに、このことを知っていれば、きっと失敗しなかった。
いや、むしろ、20代のうちにサッサと沢山失敗していたでしょう(笑)

例え、20歳の僕が今の僕の1/10の理解力だったとしても、僕の人生は確実に変わってしまったでしょう。

逆に言うと、その当時よりは、10倍以上思考が深くなっているということの証明でもあるのですが。

それくらい、「理解すればするほど深い!」と思える一冊だと思いますね。学生の方には、「こんな授業は金払ってでも絶対聴け!」と言いたいくらい(^-^)

あ、ついでに、言えるのならば、20歳の僕自身にも言いたいです(笑)

今の僕自身も、1回目に「流し読み」をした時と、書評を書くために読み返した時では、また新たな気づきがたくさん表れていました。

この本で書かれていることは、起業家にとって、かけがえの無いナレッジです。

起業を目指す方には、少しでも早く知って欲しい内容ですね。

そして、今実際に事業を起こしている方にも、是非とも読んで頂きたい。

ビジネスの根本と、それにリーチするための日々の心がけ、考え方や、その学び方などが、ふんだんに散りばめられています。

僕は、次の機会にティナ教授が来日する時には、是非とも講演をこの耳で聴いてみようと思いますので、どなたかご一緒しませんか?


また時間を置いた時に、新たな気づきがあるか、楽しみにしてます(^_^)





③こんな方へオススメ

1. 将来起業家を目指す方
2. 実際に現在起業している方、起業経験のある方
3. 起業に失敗した経験のある方









本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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