【書評】企業参謀ノート[入門編]

企業参謀ノート[入門編]

プレジデント社
￥ 1,470

Amazon.co.jp で詳細を見る

初月無料ですのでお気軽にお試しください。
バックナンバーも購読頂けます。

http://www.mag2.com/m/0001662032.html

さて、本日は戦略思考を身につけるための基礎となる、この一冊をご紹介します。

一見、コンサルタントのための本に見えますが、実際はビジネスパーソン誰しもが必要な戦略思考について、大前さんならではのロジカルな視点で説明されている、まさに国際的にも通用する一流ビジネスパーソンになるためのメモ帳。

なぜ、戦略思考が必要なのか？

なぜ、日本人は戦略思考が弱いのか？

どうやったら、身につけられるか？

いつも通り、解説して参ります。

①この本の目指すゴール

1. 戦略思考を身につけ、社長に提言できるビジネスパーソンになる。
2. モノゴトの本質を見抜き、根本的な問題解決できるようになる。
3. 「成功のカギ」を瞬時に把握し、「もし～だったら？」を常に考える。

②構成要約

1. 企業参謀ノートは、こう読んでほしい！
まずは、大前さんから本書のポイントを解説して頂いてます。

「問題解決には決まった答えなんて無い」ということ。「答え合わせ」ではなく、自分の頭で考えることが重要。日本企業は、なぜ戦略思考が弱いのかと、その重要性を説いてます。

ただでさえ、英語のコミュニケーションでハンデを抱えている上に、戦略思考も持たずに国際競争に生き残っていけるのか？！

2. 問題から目を背けるな。

「決断」ができない人は生き残れない
日本人は決断力がないと大前さんは指摘します。

なぜか？

それは、重責への耐性が無いのと、完璧主義だから。

決断せず先延ばしするのは、まさに戦略思考の欠如が原因。問題がいよいよ大変な状況にならないと、日本人は動き出さない。それが、問題解決力を妨げる。

思考停止せずに、どうやったら制約事項を外せるか、考えること。

「記憶力」なんて磨かずに、「分析力」を磨け！



3. 問題の中身はどうなっているか？

事の本質を手にする方法を教えよう
前項でも述べた通り、日本人は問題に無頓着です。

それは、以下の問題解決プロセスを知らないから。

1. 問題発見

2. 設問設定

3. 設問への解答

4. 解答の実現

問題の表面ばかり見ず、パッケージの中身自体の分析をすること。問題点を絞り込み、解決までのロードマップを策定せよ！

4. 日本のビジネスパーソンはアメリカより「2時間」遅れている！

アメリカ人は、9時の就業前に殆どの重要な仕事を終わらせている。だから、日本人より2時間早い。

会社が策定した売上プランの「帳尻合わせ」ではなく、管理会計を活用し戦略的に売上分析をしないと。

3年先を読み、中期戦略を立て、その実行プランを策定しよう！

5. 企業の生き残り！

その「天国と地獄」を分ける大事な要素
プロダクトポートフォリオ管理(PPM)や9象限マトリクスを活用し、自社の強みを分析しよう。

そして、フォーカスすべき事業、撤退すべき事業を見極め、戦略的に投資を行う会社が生き残る。

富士フィルムとコダックの分かれ道とは？

戦略の巧拙が、天国と地獄を分ける！！

6. 「成功のカギ」を素早く見つけ出す方法

戦略思考のまとめです。

まず、「what's if～(もし～だったら)」を考え、KSF(成功のカギ)を見つけ出す。

そして全体俯瞰してステップ分け、ケース分けをして、ロードマップを描いてみる。

ドラッカー思考は、まさにこれを実行しているのだと。

そして、最後はリスクを理解しつつ、「賭け」に出ることが競争に勝つカギである！

③実践へのアクション
1. 思考停止せず、とにかく自分の頭で考える。
2. 論理思考を磨いて、分析力を高める。
3. 実際に戦略策定を行い、実行プランに落とし込む。

頭でっかちではなく、結果を出すために必要な極めて実践的な方法が書かれてます。

是非、どんな職業の方もご一読を！

企業参謀ノート[入門編]

プレジデント社
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本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました！

皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m

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