前回、ストーカーについて簡単に述べた。もう一度要点を言うと
ストーカーは大きく3つに分けられ、①有名人につきまとうタイプ②顔見知りにつきまとう③まったく面識のないものにつきまとう、といったものがある。
このうち①、③はパラノイアを含む精神病圏に近いものが多く、②は反社会性人格障害や自己愛性人格障害などに多いというものである。

ストーカーについては加害者の特徴や傾向ばかりが言われるが被害者に特徴はないのだろうか?
もちろんストーカー行為は許されるものではないが診療をしていてある特徴に気づく。被害者と加害者の関係がある条件を満たすとストーカー行為が高確率に出現するのだ。
それは加害者が②のような人格障害スペクトラムにおり、被害者が発達障害スペクトラム(主にアスペルガー)にいるカップルによく起こる。
発達障害スペクトラムというとあまりいい聞こえ方はしないが簡単に言うと「あまり空気を読まない」パターンである。
このようなカップルの場合、発達障害スペクトラムの方は恋人に一生懸命になりすごく頑張って尽くしたりする、あまりぶれない。それゆえちょっとぐらいの嫌なことでも動じない。(噛み砕いて理解する、で説明したが太いヤリのためあまりぶれる事がないのである)
そして、人格障害スペクトラムの人は発達障害スペクトラムの人の気持ちの読まなさっぷりに気持ちがぶれぶれで情緒不安定になる。(噛み砕いて理解する、で説明したがヤリがぶれぶれである)
しかし先ほど述べたように発達障害スペクトラムはぶれずにひたすら尽くしたりする。
そうすると人格障害スペクトラムの人は恋人に対し「この人はなんていい人なんだ」と思うようになる。
しかし、発達障害スペクトラムの人も考えが変わらないわけではない、ある時相手の情緒不安定さに耐えきれなくなりパンッとヤリがかわり考えが変化するのである。
そうなるともういいやとなり恋人に別れを告げる。
もちろん、人格障害スペクトラムはここで不安定になる、「え、なんで??頑張るからやりなおそう」と。
しかし発達障害スペクトラムの人の考えは変わらない。太いヤリだから。
人格障害スペクトラムは不安定ながら太いヤリの持ち主であるから混乱に陥る、そして「昔はあんなに優しかったのに急に変わるなんてありえない、きっと戻るはずだ」となりあきらめがつかないのである。
しかし発達障害スペクトラムの人の考えは変わらない。太いヤリだから。
そうすると人格障害スペクトラムは「なんでそうなるんだ?ありえない!普通話し合うはずだ!なぜひとりで決めるのだ」と怒り心頭になりながらも優しかったころの一生懸命な相手を忘れられずストーカー行為が始まる。
基本ストーカー行為のカップルはこういう場合が多い。
要するに人格障害スペクトラムと発達障害スペクトラムの化学反応と考えられる。
だからストーカーにたいしてストーカーになりやすい人というかストーカーを受けやすい人もいると認識する事がすごく大事なのである。
もちろんストーカー行為自体は犯罪なのでどんな理由があろうとも容認されるものではないがこれらの組み合わせで高確率に起こる事は知っておいたほうがいいだろう。
ストーカーという言葉はリンデン・グロスのルボルタージュから知られるようになったのではないだろうか。明確な定義はないが「妄想に近い一方的な恋愛感情によっていくら阻まれたり嫌がられたりしようとも際限なく相手へのアプローチを繰り返す人物」といったものが一般的であろう。
ストーカーは大きく3つに分けられ、①有名人につきまとうタイプ②顔見知りにつきまとう③まったく面識のないものにつきまとう、といったものがある。
このうち①、③はパラノイアを含む精神病圏に近いものが多く、②は反社会性人格障害や自己愛性人格障害などに多い。
ストーカーは精神鑑定によって演技性人格障害と思われる事件が起こったり実際に殺人事件にまで発展するものもあったりと社会現象にまでなっている。
被害の詳細は明らかにされていないが3,405人(男1,632,女1,773)の20歳以上の日本人男女において,つきまとい行為の被害経験のある者は,女性13.6%,男性で4.8%となっている。