矢部村公民館 高山 0943-47-3111 (内線260)
《ご来場頂きますお客様へ》
今回、キャストの方には無理を言って急遽公演に参加していただきました。忙しいスケジュールを縫って参加して頂いているため、公演終了後すぐに東京に戻らないといけないキャストの方もいらっしゃいます。
その為、普段行っている終演後のお客様のお見送り、写真撮影等が出来ないことを、予めお詫び致します。
~ご挨拶~
「私の娘時代は青春やらなかった。
戦時中で学校から帰ったら飯炊き、空襲警報が鳴れば、隠れて。だから何も楽しい思い出はない。」
突然祖母が言いました。
私と妹が学生時代の思い出を話してた時でした。
祖母は昭和初期に生まれ、ちょうど終戦の頃15歳くらいでした。
祖母の記憶から、戦争の記憶は決して無くなりません。
一体どんな思いでその時を過ごしてきたのだろう。
どんな日々を過ごして、何を考えていたのだろう。
そんな事を考えていた時、祖母には好きな人とかいたのかなぁ。
ふと、そんな疑問がよぎりました。
そうして、この台本ができました。
そんな祖母が、先日、病気を患い余命宣告されてしまいました。
「この作品は祖母から聞いた話から生まれた物語だから、いつか福岡で公演をし、その時は祖母にも見て欲しかった。」
それを友人に話したところ、ならば実現させようと、共感してくれた仲間達が集まってくれました。
その為、今回は本公演ではなく、祖母の為の特別公演にしたいと思っています。
なお、来年は福岡・八女地方で本公演をしたいと考えています。
今回は祖母の為という目的がありますが、普段、私達がどんな内容の芝居をしているか、少しでも地元の方々に知って頂きたく、八女市でも劇場公演を行うことにしました。
また、何か少しでも私たちに出来ることはないかと考えた結果、チケット代金の一部を九州北部豪雨の災害寄附金とさていただくことにしました。
通常、演劇公演は、長い期間をかけて作り上げて、初めて皆様にお披露目することができるものです。
今回は、急遽の企画にも関わらず、本当に多くの方々にご協力して頂きました。
私の「祖母にこの公演を観てもらいたい」という思いのみで始まったこの企画ですが、多くの方にご賛同していただき、形にする事ができました。
皆様、本当に本当に、ありがとうございます。
お芝居を観たことがある方もない方も、皆様に楽しんで頂ける作品になっております。
是非、一人でも多くの方に観ていただきたいです。
劇場でお会いできるのを楽しみにしております。ご来場、お待ちしております!