こんにちはー!

 

 

わたしごとですが、3/18で34歳になりました!

自分おめでとう!

 

 

34歳になって早々風邪をひき

いまだに治っていなくて(咳がしつこいです)

体力の衰えを突き付けられていますが

なんとか元気にやっています。

 

 

「風邪をひいたら若返る」と

野口整体の野口晴哉さんは言いますから

(気になる方は下記ブログ参照!)

 

 

 

 

風邪をひいたことで自分の身体が整い、

強くアップデートされていることを期待して

無理せず過ごしたいと思います〜

 

 

 

ということで

34歳一発目に読了した本は

黒川伊保子さんの『夫婦のトリセツ』です。

 

 

なぜこの本を手に取ったか、

言わなくてもわかる気がしますが・・

 

 

また、またまた

夫婦喧嘩をしたのですよ・・

(何回目ですか?疲れた・・)

 

 

喧嘩とは言えないかもしれない。

わたしの些細な一言に夫が激昂して

3日ほど口を聞いてくれなかったという

事件がありました。

(仲直りした直後に熱が出て、

絶対夫のせいだと思いました笑)

 

 

夫は仕事がいつも以上に忙しくて、

そんな中で家族旅行に行って

時間がなくて余裕がなかったのだと思います。

(夫婦の誕生日が1週間違いなので

ふたりの誕生日祝いということで

一泊の温泉旅行に行きました)

 

 

旅行はとっても楽しかったのですが

夫→その間仕事が溜まっていくストレス

妻→準備や片付けや子の体調管理やらでストレス

でお互いストレスも溜まっていたんでしょうね。

 

 

それで帰ってきてから

余裕のなさからイライラして、

わたしの一言が夫の逆鱗に触れて

「もういい」とシャットダウン状態に。

 

 

いつもより余裕のない時に

シャットダウンされると本当に困る・・

しかし、このモードになったら

自分が何を言っても通じないので

夫の怒りが落ち着くのを待つしかないので

冷たい空気の中数日耐え抜きました・・

(えらいよ自分・・お疲れ様・・)

 

 

夫とは交際から数えると

15年の付き合いですが

いまだに何を考えているのか

よくわかりません。

聞いても「何が?」と

的を得た返答がありません。

 

 

だからと言って毎回正面からぶつかるのも

体力的にもうしんどい。笑

 

 

ということで黒川さんから

夫婦関係改善のヒントを得るべく

「決定版」と題されたこちらの一冊を

手に取りました。

 

 

以前、「妻のトリセツ」を

読んだことがあるので

 

 

・問題解決思考な夫

・共感してほしい妻

 

 

といったいわゆる

「男性脳」「女性脳」の基本は

頭に入っています。

 

 

ですが読んだのは随分前で

改めて読み返してみると

勉強になる箇所が多々ありましたし

今後の夫との関わり方のヒントが

たくさんありました。

 

 

「男性脳」「女性脳」と男女で分けたり

決めつけること自体が

ナンセンスだという見方もありますが

 

 

この本の目的は

「自分とは違う考え方のパートナーを

理解し、夫婦間の衝突を減らす」ことですし

夫はわたしとは違う脳の働きをしている

という実感もあります。

 

 

「自分とは違う考え方」を知るための

手段としての「男女脳」という考え方は

自分にとってすごく腑に落ちるので

この考え方を夫婦関係改善に「活用」する分には

良いのではないかと個人的には思います。

 

 

長くなりましたが本題に入ります。

本書は先述した「男性脳」「女性脳」の

違いを解説した上で、

夫婦のすれ違いへの対応策を

夫側・妻側両方の立場に寄り添いながら

まとめられています。

 

 

今のわたしに響いたのは

以下の箇所です。

長いですが、夫婦間のすれ違いに

悩む方にはヒントになることが

たくさん書かれていると思いますので

興味のある方はぜひ読んでみてください〜

 

 

この世の夫婦の心のもつれは、愛が足りないから発生するわけじゃない。

多くの場合、過剰だから発生するのである。

愛があるからこそ、互いの期待が過剰になって、いつの間にかギクシャクする。

(第一章「愛があれば乗り越えられる」のウソ)

 

 

→夫だからこそつい期待してしまう。

そんなことってよくありますよね。

わたしは子どもが産まれてから

夫への「期待」が過剰になったのだと思いました。

 

 

男女は、何万年もそれぞれが果たしてきた役割にのっとって、

脳神経回路の「とっさの優先順位」が正反対に設定されている。

そのうえ、発情し合う二人は、遺伝子の戦略にのっとって、感性真逆の二人なのである。

愛があるからこその、徹底した正反対。それを、互いに相手の心根の問題だと思い込み、

恨んだり、うんざりしている。それが「夫婦」なのである。

(第一章「愛があれば乗り越えられる」のウソ)

 

 

→子なし時代は「お互いないものを補い合ってて

よきパートナーやん!」と思えたんですけどね・・

正反対だからこそ良い面があるということ、

正反対だから仕方ない、ということを肝に銘じます。

 

 

妻たちは、子どもを産んだ後、ことさら夫に厳しくなっていることを

(時には、そのまま一生続く場合も多いことを)、どうか自覚してあげてほしい。

夫には、思ったよりも優しくして、やっと「普通」なのかもしれない。

カッとして、最初に言おうとしたことばを、一回分だけ呑み込むくらいのマナーは

あってもいいような気がする。

(第二章 「話が通じない」の正体)

 

 

→これが一番響きました。

「呑み込む」というマナーがわたしはできていなかった。

子なし時代のままに言いたい放題でしたが

自分ひとりでできない「子育て」を自分の見方だけで

ジャッジしてはいけないということにやっと気づきました。

 

 

男たちが、自分の気持ちを即座に出力できない理由は、

男性脳が、何万年にもわたって、過酷な現場にいたからである。

狩りに出て、あるいは戦いに出て、危険な目に遭っている時には、

自分の気持ちに触れて逡巡している暇はない。

(第三章 夫婦の対話道)

 

 

→ねぇ、どう思ったの?なんで何も言わないの?と

問い詰めてきたことを反省しております・・笑

 

 

沈黙で安全を確認し、ストレスを減衰する男性脳にとって、

「べらべらしゃべる行為」は、非常に危険で、ストレスフルだということになる。

このため、目の前の人が、目的のわからない話を延々と展開すると、

脳が危険信号を発して、なんと音声認識を停止してしまうのである。

目の前の人の音声を、ことばとして認識せず、ただの音響として聞き流すわけ。

音量も、脳が勝手に絞ってしまうらしい。

このため、妻の話がモスキート音のように聞こえるという。

(第四章 男性脳の秘密/男は「おしゃべり」で命を削っている)

 

 

絶対今の聞いてなかったろ!!と

この15年で何回思ったでしょう・・

モスキート音の「ホエホエピー」としか聞こえてなかったなんて、

悲しいし悔しいけど、笑っちゃう😂

 

 

妻は、夫が思っているより何十倍も、家と家族のために心を尽くしている。

そのためには、家族の共感が不可欠なのだ。

夫は、妻が思っているより何十倍も、家と家族を守ろうとしている。

そのためには、集中が不可欠なのだ(共感している暇がない)。

(第六章 夫の知らない家事の世界)

 

 

→ここが本書のまとめのように感じました。

肝に銘じます。

 

 

お互いが、お互いが思うより何倍も

家族のことを思って暮らしている。

ただ、やり方が違うだけ。

 

 

だから過剰に期待したり厳しくしたりするのではなく、

自分のやり方に納得させようとするのではなく、

やり方が違うパートナーを理解して

お互いのやり方を尊重した暮らし方をすることに

エネルギーを注いだほうが夫婦関係がうまくいく

のではないかと思いました。

 

 

わたしは、夫婦の考え方が違うからこそ

「話し合い」で問題解決をしようとしていましたが、

夫の「話すことへのストレス」を

思いやったことはありませんでした・・😂

 

 

多分、夫はわたしの

「なぜ?どうしてこうなった?」

といった細かい問い詰めが嫌だったんだと。

(言ってもすぐ論破されるし笑)

 

 

34歳になっても夫を怒らせ

成長しない自分にがっかりしましたが

学びや気づきは得られた・・

ということにしておきたいです😂

 

 

34歳の目標は

「言いたいことをすぐ言わずに一旦呑み込む」

をマスターしたいです💪

呑み込むことで避けられる喧嘩は

きっといっぱいありそう。

 

 

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長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございます!

このブログを読んだ方で

夫婦関係に悩んでいる方のもやが少しでも晴れますように!

 

こんにちは〜!!

ブログの書き方を忘れるぐらいお久しぶりです!汗

 

 

子どもが産まれ、

母業に専念すると決めてから

すっかり読書モチベが下がってしまっていますが

ちびちびと読み続けております。

 

 

 

 

最近気になる・手に取る本は

「教育ママ」系の本。

アグネスチャンさんの本のコピー、

すごいパワーワードですよね。笑

 

 

どんなふうに子育てしていきたいのか

自分の心が丸見えで

ちょっと恥ずかしいのですが、笑

 

 

我が子には「魚」をあげるよりも

「魚の釣り方」を教えたいし

 

 

田舎から上京した自分は

勉強がきっかけで自分の可能性を広げられたと

心から思っているので

 

 

我が子には「勉強」を好きになってほしい

「勉強」を苦じゃなくするサポートがしたい

 

 

と母として強く思っています。

 

 

アグネス・チャンさんは香港出身で、

母国の情勢が不安定な中、何よりも

一番の資産になるのは「教育」だという

親の考えのもとに育ちました。

 

 

17歳で歌手デビューし来日してからは

非常に忙しい日々を送りますが

 

 

「お金や名声は流れるもの、奪われるもの。

でも、学んで得た知識は宝物。誰からも奪われない」

 

 

という父の言葉に影響を受け

21歳でアイドル活動を休止し

カナダへ留学します。

 

 

留学を経て学ぶ楽しさを知った

アグネスさんはその後、

スタンフォード大学へ進学し

博士号を取得します。

 

 

ちなみにアグネスさんがスタンフォードへ進学したのは

「職場への子連れ出勤」の賛否を問う

「アグネス論争」がきっかけだったのだそう。

 

 

アグネス論争って結局どうなったんでしょう?

リモートワークが普及した今となっては

論争もしなくなったのでしょうか・・

(個人的にはリモートであっても

子連れで仕事は無理・・絶対邪魔されるから。

てか周りに気を使いすぎて発狂する。

職種や子どもの性格にもよるから

難しい問題ですよね。)

 

 

アグネス論争は話すと長くなるので置いといて、

アグネスさんはそんな自身の経験があるからこそ

3人の子どもに対しても

「教育」に力を注ぎます。

 

 

結果としてアグネスさんは

3人の子どもをスタンフォード大学に

進学させたのですが、

本書は受験のノウハウはほぼ書かれていません。

 

 

幼少期から読み聞かせをしたり

様々な体験をさせたり、

常に子どもに寄り添うよう心がけていたりなど、

「勉強が好き」という気持ちを育む

教育ママの基礎としての部分が

多く語られた一冊でした。

 

 

本書を読んで

大切だと思った箇所が

いくつもあったので引用します。

 

 

・夫婦間で教育方針を決める

我が家は基本何でも話し合うので

子どものことで勝手に進めるということはないのですが

(子ども服とか雑貨はわたしが勝手に買いますが笑)

教育は子どもの人生を左右するものなので

より意識していたいと改めて思いました。

 

 

・教育の全責任は親が持つ

「学校に任せきりにしない」

これも胸に響きました。

自分は教育のプロじゃないし・・と思いがちですが

我が子の人生を左右することだからこそ

親主体で情報収集し、選び、行動する

覚悟を持たなきゃなと思いました。

 

 

・スキンシップを大切に

最近イヤイヤが本格化して

スキンシップを断られますが笑、

短い時間でも、子どもとの時間を

めちゃくちゃ楽しんで、濃密な時間にする

意識をしたいと改めて思いました。

いつまでぎゅーさせてくれるかな・・

 

 

・宿題をきちんと見てあげる

これは自分自身が親に

やって欲しかったことのひとつです。

(仕事で家にいなかったので

勉強を見てもらったことがありません)

自己管理ってかなりしんどくて

小学生の頃公文の宿題ができなくて発狂して

ばぁちゃんにめちゃくちゃ八つ当たりしてました。笑

将来、我が子が発狂しないように

サポートしてあげたいなぁって思ってます。笑

 

 

・中途半端が一番辛い

勉強のフェーズに入ったら常に子ども優先に、

勉強の「わからない」にはとことん付き合う

そんな覚悟が必要だと本書を読んで思いました。

アグネスさんは「ちょっと待って」を禁句にし

とことん勉強に付き合ってあげたそうです・・。

がんばります。

 

 

ひととおり読んで、

バリバリに厳しい教育ママ!!

という感じはせず、

ひたすらに子どもに愛情を注いだ結果

スタンフォードへ進学するほどに

子どもたちがのびのびまっすぐ育った

ように感じました。

 

 

底知れぬ努力があったとは思いますが

努力の部分はサラッとしか書かれていない

ように感じました。

 

 

努力するのが当たり前。毎日が努力の連続。

それぐらい「努力」の意識レベルが

高かったのかもしれません。

 

 

前読んだ「タイガー・マザー」より

全然厳しくない!!と思いました。

タイガーマザーは強烈な一冊だったなぁ・・笑

 

 

 

 

「日常の努力の意識レベルを高くする」

「勉強が当たり前」

「学ぶのが楽しい!!」

というところに持っていくためには、

親が与える環境が本当に大事だということを

本書を読んで改めて強く感じました。

 

 

我が子にとってどんな環境が最適か?

子どもの性格を見極めつつ

自分なりに試行錯誤しながら

母業をやっていこうと思います。

 

 

2歳8ヶ月の今検討しているのは

タブレット型の通信教育。

 

 

去年動画を見せるのをやめて以来

タブレットを我が子に渡してないから

どうしようかな〜と悩み中で

アナログの通信教育も試しましたが

アナログだと保管が面倒で

やっぱりデジタルがいいな〜と悩んでいるのです。。

 

 

どちらにせよ我が子の成長的には

まだ早い気がするので

もうしばらく読み聞かせを続けて

(読み聞かせ5000冊突破しました!)

3歳過ぎてから徐々に「お勉強」っぽいことを

始めていこうかなと思っています〜。

 

 

このブログは読書ブログのはずなのに

もうすっかり教育ママブログ。

 

 

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毎日忙しい中最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

こんばんはー!!
新年だいぶ明けてしまいました^^;
今年もマイペースに更新いたしますが
どうぞよろしくお願いします。
 
 
年末年始は寝込んでました・・
紅白、駅伝を見ながら本当の寝正月を
過ごしておりました。
 
 
自分の体調もですが
元旦から大きな災害、事故があって
お祝いムードという感じには
あまりならなかったですよね・・
 
 
そんな2024年のスタートを経て
今年は家族みんなおおむね健康でトラブルなく
穏やかに過ごせますように・・と
心から思いました。
 
 
ダラダラしながら少しずつ読書もしまして
文学部の原点とも言うべき
こちらの作品集を新年一発目に読了しました。
 
 
 
 
文学の道に触れるなら避けて通れない
文豪・芥川龍之介。
 
 
教科書に必ず載っている「羅生門」ほか
数々の名作を発表していますが
彼は35歳の若さで「ぼんやりとした不安」のために
自分の人生を自分で終えました。
 
 
今年34歳になるわたしが
改めてこの作品集を手に取ってみて、
社会経験も家庭もなかった学生の頃よりも
芥川作品の奥深さを味わえた気がしました。
 
 
本書に載っている作品は
以下の21編。
備忘録のために
簡単なあらすじをつけておきます。
 
 
「羅生門」
主人から暇を出され途方に暮れた下人。
荒れ果てた羅生門の楼の上に登ると
とある老婆の奇行を目撃し、
自分の正義感が揺れていく・・
 
 
「鼻」
顎の下まである大きな鼻を持つ
禅智内供(お坊さん)は、周りには
気にしていないように見せていたけれど
本当はずっと鼻にコンプレックスを抱いていて・・
 
 
「芋粥」
気が弱く周囲からいじられがちな
平凡な男が唯一夢見ていたのが
「芋粥を飽きるまで食べること」。
ある日、殿様の気まぐれな厚意により
男の望みが叶えられることになったが
男は複雑な思いを抱いていて・・
 
 
「或日の大石内蔵助」
主人の仇討ちを果たした大石は
話題の人間となっていた。
世間で大石のような仇討ちが
流行っていると耳にするが
不快な気持ちにしかなれず・・
 
 
「蜘蛛の糸」
或る日お釈迦様は地獄をのぞくと
善行を働いた罪人を見かける。
彼を地獄から救おうと考え、
一本の蜘蛛の糸を地獄の底に垂らし、
罪人を導こうとしたが・・
 
 
「地獄変」
偏屈だが高尚な絵師・良秀の悲劇。
殿様から地獄変の絵を依頼され
のめり込んで制作していたある日、
殿様から良秀が望む炎上地獄を
目の前で見せると言われ・・
 
 
「枯野抄」
俳句の聖人・松尾芭蕉の
いまわの際が弟子目線で語られる物語。
師匠との別れに悲しみが溢れるはずが
死後の手続きや自分の立ち回りをどうするかなど、
薄情な気持ちが入り混じってしまい・・
 
 
「奉教人の死」
長崎のキリスト教徒の寺院に
身元のわからない少年「ろおれんぞ」がいた。
彼は周囲から慕われていたが、ある日
町の娘が「ろおれんぞ」の子を妊娠したと言い
「ろおれんぞ」は破門されてしまう。
しかし彼は無実であったことがのちに
重大な秘密と共に明らかになる・・
 
 
「杜子春」
杜子春という若者は金持ちだったが
全財産を使いつくして途方に暮れていた。
そこに老人が現れ、魔法のように財産の
ありかを教えてくれるが、杜子春は
老人のような仙人になる方法が知りたいと言い
老人と共に修行を行うことになり・・
 
 
「秋」
信子は文学の才能があったが
結婚を機に筆を取らなくなっていた。
ある日妹と結婚した従兄の俊吉と会い、
文学への思い、文学論壇を交わした
俊吉との思い出が切なく込み上げてきて・・
 
 
「舞踏会」
明治の鹿鳴館で行われた
豪華絢爛な舞踏会で令嬢明子は
とある仏蘭西の将校と出会う。
きらびやかな思い出は30年以上
経っても色褪せず・・
 
 
「南京の基督」
ある日本人旅行者は、南京で
金花という少女娼婦に出会う。
彼女は梅毒に犯され仕事を止めていたが
ある時やってきた外国人旅行者が
基督のような顔立ちに見えてきて・・
 
 
「藪の中」
藪の中にある男の死体があった。
検非違使が周りに聴き込みをするが
それぞれの言い分にはどうにも
噛み合わない部分があって・・
 
 
「トロッコ」
8歳の良平は、トロッコに乗る
工事員に憧れ、毎日眺めていた。
ある日優しそうな工事員がトロッコを押す
許可をくれ、良平は嬉しくて
いつまでも押していたのだが・・
 
 
「雛」
家計が厳しくなり、家の雛人形が
売りに出されることが決まったが
わたしは最後にどうしても雛を
並べて眺めてみたくなり・・
 
 
「六の宮の姫君」
六の宮の姫君は父母からの寵愛が強く
喜びも悲しみもない慎ましい人生を送っていた。
しかし両親が亡くなったことをきっかけに
姫君の暮らしはどんどん貧しく痛ましくなり・・
 
 
「一塊の土」
嫁のお民は息子の代わりに
大抵の野良仕事を請け負う働き者だった。
姑のお住はお民の働きぶりに感心していたが、
やがてお民の働きに合わせた生活に
お住は疲労を感じてきて・・
 
 
「玄鶴山房」
とある資産家・玄鶴は病に倒れ、
看病に手がかかることをきっかけに
長年妾にしていた元女中のお芳を
自宅に数日呼ぶことにした。
しかし正妻と娘たちもいるために
家の空気はどうしても重苦しくなり・・
 
 
「点鬼簿」
狂人だった「僕」の母、
「僕」の生まれる前に夭折した姉、
病に倒れた父・・
「僕」の人生に関わる死者の記録。
 
 
「河童」
 ある精神病院の患者が話す、
河童の国に迷い込んだ物語。
河童の生活は人間と似ているが
すこし滑稽で、しかし一方で
人間の滑稽さも思い出されて・・
 
 
「歯車」
作家の「僕」はいつしか右目の瞼の裏に
歯車が見えるようになり、
それが「僕」を苦しめている。
歯車だけでなく、世間の僕の評判も
生活のなにもかもが自分を苦しめていて・・
 
 
以上の21編です。
長っ!!って書きながら思いました。
ですが名作ぞろいの一冊で
芥川デビュー?にはぴったりの
一冊だと思いました。
 
 
「点鬼簿」以降の作品は
芥川自身の人生模様が垣間見え
他の作品とは違う趣がありますが
(文学部時代「歯車」のレポートに
めちゃくちゃ苦しんだ記憶・・w)
 
 
どの作品にも
人間の浅ましさと清らかさ
高尚でもあり低俗でもある
というような
人間の両極端な感情、
二面性を感じました。
 
 
「羅生門」の下人は
生きるためには手段を選べないから
悪事をしてでも生きねば・・でも・・と
揺れる思いがありましたが
老婆の奇行を目の当たりにして
その思いが一気に変わります。
 
 
「枯野抄」の芭蕉の弟子たちは
師匠との別れはすごく悲しいのに
肩の荷が降りてホッとする感覚もあり、
そんな自分の薄情さに気づき
驚いている場面が描かれます。
 
 
正義感や恩義を感じる一方で
利己的な思いも拭えなくて・・
という、相反する感情に揺れる姿が
どの作品にも描かれていると感じました。
 

そんな矛盾した感情を抱えながらも
人前では利己心などないように振る舞う
人間の「滑稽さ」を皮肉に描いたのが
「河童」なのかなと思いました。
 
 
芥川のその後の人生を考えると
芥川は人間の浅はかさ、浅はかな気持ちを
隠そうとして隠せない滑稽さが
嫌になってしまったのでしょうか。
 
 
そんな人間に向き合い、
書き続けることも嫌になって
しまったのでしょうか。


嫌になってきたけれど
妻と3人の子どもがいて
生活のためには書き続けなくちゃ
いけなくて・・


休みたいけど休めなくて
うまく夜も眠れなくて
どんどん追い込まれて・・
という感じだったのかな・・と
リアルな想像をめぐらせました。

 
芥川が人生を終えた時の年齢は
35歳で、夫と同い年。
芥川の一番下の子は2歳で
今の我が子と同い年。


我が家は家族として
「まだまだこれから」というときです。
そんなときにパートナーとの別れ・・
想像したくもないです・・


芥川の文豪人生はかなり熟して
いたのかもしれないけれど、
家族としての人生は
「これから」だったはずなのに・・


芥川の追い込まれている軌跡が見える
「歯車」を読みながら
芥川の妻の文さんの立場を想像して
胸が痛みました。



芥川文さんの追想集・・
ちょっと読んでみたいです。


死後90年以上経っても
(2027年で100年になります)
読み継がれている芥川作品は
我が子の代でも教科書に載っている
と思います。


学生時代は
「なんか暗くて怖い話だな・・」
としか思えなかった「羅生門」を
時を経て読むと
人間の本性をより感じられたような
そんな気がしました。


学生時代に読んでも
まだまだピュアだから
「怖い・・」としか
思えなかったのかも。


人生経験を積んで
いろんな人を見て
人間の汚い部分も知ったことで
「羅生門」のグロテスクさを
ようやく受け止められた
ような気がします。


長い人生、生きていれば
人間の(自分の)浅ましさ、汚さに
向き合わざるを得ないので


心の準備として大人になりきる前に
「羅生門」のグロテスクな感情に
触れておくのはある意味
大切なことかもしれません。


我が子が読むとしたら10数年後?
まだ載ってるかな?w
めちゃめちゃ遠い未来ですが
いつか感想を語り合いたいです。
(その時までこのブログを
続けられていたら嬉しいな)

 
あらすじをまじめに書いたら
ブログがものすごく長くなっちゃいました。
 
 
ここまで読んでくれた方へ、
いち主婦の感想を読んでくださり
ほんとうにありがとうございました^^
 
 
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★読書ブログ開設8年目にして

自己紹介をやっと書きました!

ささかわはどんな人間なのか

どんな思いでブログを書いているのか

もし興味があればご覧ください(^◇^)

 

 

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毎日忙しいのに最後まで読んでくださり

本当にありがとうございました!

 

 

 

こんにちは!!

年末でなんやかんやと慌ただしいなか

ブログを通りがかってくださり

ありがとうございます!

 

 

このブログが年内最後になります。

なのでわたし自身のこの一年を振り返りつつ

今年最後に読んだ一冊、

最近3人目が産まれた(おめでとうございます!)

オリラジあっちゃんの妻である

福田萌さんのエッセイの感想ブログを

書いていきます^^

 

 

 

 

夫婦のあり方、自分のあり方について

真っ直ぐに向き合ってきた

福田萌さんの努力の軌跡をなぞりながら

自分自身のことを改めて考えさせられた

とても素敵な一冊でした。

 

 

わたし自身のことを振り返ると、

2023年は昨年からの試練が続き、

ちょっとした災難もいくつかあり

「後厄」を体現したような一年でした!汗

 

 

ですが昨年ほど夫に対して

イライラしなくなり、

自分がキャパオーバーに

なることが少なかったです。

 

 

それは昨年、離婚危機になるまで

喧嘩したことで反省したことや汗、

子どもが成長して

少しずつ大変さが減っていったこと、

自分がワンオペ育児に慣れたことが

大きいんだろうなと思っていましたが、

 

 

この本を読んで

「自分の役割はこれだ」と

自分自身が納得できたこと

夫にイライラしなくなった要因

なんじゃないかと感じました。

 

 

昨年は

「なんでわたしばっかり・・」と

思う日々が多かったです。

 

 

なんでわたしばっかり子どものお世話をしてるの?

なんでわたしばっかりずっと家にいるの?

しれっと「家のこと、子どものことはお願いね」と

役割を押し付けられたような気がして、

それにすごくモヤモヤしていました。

 

 

子どもはすごくかわいいけれど、

体調不良時のお世話は大変だし、

ワンオペが続いて身動きが取れない状況にも

すごくストレスが溜まっていました。

 

 

夫の状況を思いやれずに

自分のストレスを夫に

ぶつけまくった結果が

去年の大喧嘩でした。汗

 

 

夫からすると、

できる限りのことは協力しているし、

改善しようとはしているし、

ただ、家事育児をする余裕がないぐらい

仕事が立て込むことがあるのを

なんでわかってくれないんだろう・・

という感じだったそうです。

 

 

落ち着いた気持ちで振り返れば

夫の立場も十分にわかるのですが、

あの時の自分は「今大変なのは自分だ!!」と

どうしても譲れなかった。

わたしが我慢してばっかり・・!!という

気持ちがどうしても抑えられなかった。

 

 

自分はこんなに変化があるのに

「夫だけ“今まで通り”なんて許せない」

という思いもありました・・。

 

 

(夫もいろいろ模索していた時期なので

今まで通りというわけでは

なかったんですけどね・・)

 

 

そして当然夫も自分の仕事を削るわけにいかず

大爆発・・となりました。

 

 

わたしは昨年の大喧嘩・離婚危機を経て

「夫と張り合っても意味がない」と

つくづく感じました。

 

 

今年の1月〜3月、わたしは喧嘩の勢いで

別の仕事を新たに始めていました。

 

 

ですが働く充実感・自己肯定感よりも疲れが勝ち、

子どもにかまってあげられない罪悪感もつのり

「わたしは今何のために頑張っているんだ?」

「頑張る方向が間違っている気がする・・」と

勢いで行動したことを後悔しました。。

 

 

自分が張り合うように仕事をしたところで

夫が家事育児に協力的になるわけではなく、

お互い疲労が増して嫌な空気が漂うだけ・・

 

 

(夫は亭主関白というわけではないけれど

経営者ということもあり

仕事が第一優先で絶対に譲れない。

そういう人だとやっと受け入れました)

 

 

これでは誰もハッピーにならないため

夫と話し合い、4月からは

わたしは子ども・家のこと優先で

在宅で仕事をし、夫は家のことを気にせず

フルスロットルで仕事をする、という

生活スタイルに落ち着きました。

 

 

話し合いを経て、

わたしが「夫婦2人で協力して子どもを育てる」

ことへの理想を夫に押し付けすぎていることを

痛感しましたし、

 

 

お互いが主張を譲らなかったり

我慢を続けたりするのも疲れるだけなので

「お互いが納得する暮らし方」を

その都度話し合って落とし所を模索していく

しかないんだ・・と強く思いました。

 

 

このような大きなぶつかり合いを経て

双方納得する“落とし所”に着地したいまは

夫にイライラすることが減り、

 

 

仕事をしながら家庭に向き合おうとする夫に

「ありがとう」と心から思えるようになり

夫からも「優しくなった」と言われ

夫も以前より協力的になってくれたように感じます。

(激変すぎ・・?笑)

 

 

↑こういう夫婦のすれ違いって、

何組ぐらいいるのかな・・と思っていたら、なんと

5年前のあっちゃんの連載記事の中で

我が家と同じようなぶつかり合いの様子が

語られていました^^;

 

 

 

 

去年夫が感じていたことが

そのまま言語化されている!!

と夫自身が言っていました。笑

(そして福田さんの言い分は

わたしと全く同じで驚きました^^;)

 

 

こういうぶつかり合いは

うちだけじゃないんだと思えて

ちょっとホッとしました・・。笑

 

 

ということで

自分語りが長くなりましたが

ここからは本の話をしたいと思います。

 

 

福田さんはあっちゃんと結婚後

2013年に長女、2017年に長男を出産。

そして先日3人目が産まれました👏

 

 

2013年当時のオリラジは低迷期で

生き残りをかけて必死になっていたため

あっちゃんは家のことにかまう余裕がなく、

福田さんはほぼ1人で子育てをしていたそうです。

 

 

あっちゃんは育児一切しません!!

という立場ではないものの

(どうやら家事はしません

タイプみたいですが汗)

極端な思考を持つタイプのため

 

 

先述の連載は「イクメン」がテーマだったのに

「良い夫やめました!」と方針を180度変えたり

(「最悪のバッドエンド」と後日語っています笑)

 

 

YouTubeに全力で頑張ると決めた時は

家にほとんど帰らない期間もあったりと

あっちゃんの行動によって

かなりの我慢を強いられた期間が

あったようです・・。

 

 

そんなあっちゃんの行動に福田さんは

驚き、悲しみ、傷つき、葛藤した末に

「ジェットコースターに乗っている」気持ちで

あっちゃんのまっすぐさ、

「妻に合わせようとしない生き方」を

ポジティブに受け止めることにしたのです。

 

 

福田さんは夫に頼れない代わりに

シッターさんやママ友達に頼ったり、

免許を取って自力でできることを増やしたり

さまざまな試行錯誤をしていましたが、

コロナをきっかけに

中田家に大きな転機が訪れます。

 

 

ご存知の方も多いと思いますが

コロナでほとんどの仕事がリモートに

なったことで

「東京に住む必要はないんじゃない?」となり

家族全員でシンガポールへ移住します。

 

 

シンガポール移住についても

あっちゃんの鶴の一声からはじまったそうで、

ジェットコースター的生活に適応してきた

福田さんはここでもポジティブに受け止め、

家族(愛犬も含めて)全員での移住を果たしました。

 

 

シンガポール移住後は

あっちゃんがずっと家にいるようになり、

夫婦仲、家族仲が非常に良くなったそうです。

 

 

シンガポール生活が

3人目のきっかけになったんだろうな・・☺️

 

 

あっちゃんは相変わらず家事はしないけれど笑

3人目の出産間際には

シンガポールでワンオペ育児を担うまでに

成長?変化?をしています。

 

 

シンガポールは日本よりも

家事育児のアウトソーシングがしやすく

福田さんもYouTubeを始めたりと

以前よりものびのびと過ごせるように。

 

 

福田さんがあっちゃんの生き方を

ポジティブに受け止めたからこそ

あっちゃんも「3人目こそは頼れる夫になりたい」

と素直に思えるようになったんじゃないかと

本書を読みながら感じました。

 

 

本書の中でうなずいたのは

「人生は結婚してからが長い」

ということです。

 

 

おとぎ話は

「末長く幸せに暮らしました。

めでたしめでたし」という形で

締めくくられるけれど、

 

 

「末長い幸せ」は本当に長くて、

家族みんなが健康に過ごせている

「末長い幸せ」を生きているけれど、

変わり映えのない毎日に満足できず、

焦りを感じる自分もいると

自分の気持ちを素直に綴っています。

 

 

わたしは母になってまだ2年半の

若輩者だけれど、

「サポート役」に徹していることへの

息苦しさや焦りをたまに感じます。

 

 

そう思うのは自分だけじゃないんだと

福田さんの言葉が沁みました・・(´;ω;`)

 

 

福田さんの言葉をなぞりながら、

この気持ちをいますぐ解消することは

できないけれど、

この気持ちを忘れずにいたい。

 

 

母としてではなく、妻としてでもなく

わたし自身が冒険・挑戦できるタイミングを

見逃さないように生きていきたいと

わたしもひそかに決意しました・・。

 

 

すごく長くなってしまいましたが、

本書を読んで感じたこと、意識したいことを

以下にまとめます。

 

 

・夫婦生活は子が生まれてからが本番

・夫婦がお互い「納得」できる暮らし方を

とことん話し合うことが大切

・この役割が一生続くわけではない。

お互い少しずつ変化・成長していくから

「相手に一切期待しない」と思わない

・長いサポート期間、自由に動けない期間を

どうポジティブに捉え直すか

・アウトソーシングできるところは積極的にする

・何がストレスになるのかを意識・言語化しておく

 

 

2024年はより「チーム」として

お互いを思いやれるように

みんなハッピーになれるように

過ごしていきたいです。

 

 

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毎日忙しいのに

最後まで読んでくださりありがとうございます!

 

 

良いお年をお迎えください!

 

 

こんにちは!!

あっという間に年末ですね^^

毎日忙しい中このブログに

通りがかってくださりありがとうございます!

 

 

今日は年末ということで、

育児書を読みながら

2年半の育児を振り返る

ブログにしていこうと思います〜

 

 

我が子が生まれる前から

育児本は何冊も読んできたのですが

(読んできた育児本でおすすめのものは

「テーマ:妊娠・出産・育児」から見られます^^)

 

 

実際に我が子が生まれて

一緒に生活を送っている今の方が

育児本の言葉が染みます。

(そりゃそうだよね)

 

 

自我が芽生え

自分がどうしたいかを

少しずつ話せるようになった

2歳半のいまはなおさら。

 

 

いわゆる「イヤイヤ期」と

呼ばれる時期に入っていますが

ありがたいことに我が子は控えめな性格で

「勘弁して〜😱」となることは少ないです。

(アデノの時は大変でしたが💦)

 

 

保育園や外ではよそゆきの顔で

おうちの中では甘えまくりの内弁慶さんですが、笑

おしゃべりもどんどん上手になってきて

毎日かわいい!❤️が止まらない

坊ちゃんに成長しています^^

 

 

そんなふうにわたしが思えるのも

我が子がすくすく育っているのも

お世話になっている保育園のおかげ。

 

 

毎日毎日我が子を可愛がってくださり

栄養満点のごはんを食べさせてくださり

集団行動での学びや

成長のきっかけを与えてくださり

本当に感謝しかありません。

 

 

我が家は(というかわたしは)

生まれる前からモンテッソーリ教育

気になっていて、我が子が生まれたら

モンテッソーリ教育をしたい!!と

強く思っていました。

 

 

モンテッソーリ教育を実践している園は

全国的にも少ないのですが、

運よく近場にモンテ園を見つけ、

そして入れることができて

本当にありがたかったです。

 

 

今回読んだ本は

わたしが通う園と共通点のある、

モンテッソーリ教育とアドラー心理学を

取り入れた栃木県の保育園に勤める

92歳の現役保育士”が書いた一冊です。

 

 

 

 

4年前に書かれた本ですが

いまだに現役だそうです・・

96歳。感服です。

 

 

大川さんが保育士になったのは34歳で、

姑の大川ナミさんが保育園を立ち上げ、

保育士が足りないからと

駆り出されたことがきっかけでした。

 

 

深くは語られていませんが

大川家は相当な名家のようで、

3,000坪以上ある敷地にある園舎は

元は大川家の母屋だったのだそう。

 

 

そんな名家に嫁いだ大川さんの

「姑の絶対命令」により始まった

保育士人生ですが、

ナミさんが亡くなり大川さんの次男が

園長に任命されたことで転機が訪れます。

 

 

それまで一般的な保育をしていたのですが

次男の園長就任をきっかけに、

大川さんは「自分の理想の幼児教育」を模索し

モンテッソーリ教育とアドラー心理学を

取り入れることにしたのです。

 

 

大川さんの保育園では、

「自由と責任」をテーマに

自立できる子を育てるために

以下のような方針で

園児の個性や自主性を

重んじています。

 

 

・年長以外は「クラスみんなで

 同じことをする時間」はない

・自分のことは自分で決める

・お昼寝は強要しない

・ルールは園児が決める

・園児に命令しない

 

 

あえて悪く言えば

「ほったらかしなんじゃないか?」

「園内崩壊するのではないか?」と

心配の声も上がりそうですが、

「4歳、5歳とは思えぬくらい自立する」と

大川さんは誇らしげに語っています。

 

 

子どもは、生まれながらに

自らを成長・発達させる力があるのだから

大人は余計な口出しをせず、

1人でするのを見守るべきなのだ。

 

 

という、モンテッソーリ教育の前提が

しっかり根付いた保育園で、

モンテッソーリ教育を踏まえた

子どもへの接し方について

改めて見直すきっかけになりました。

 

 

本書を読んで、これからの子育てで

改めて意識していきたいところを

備忘録的に箇条書きにしていきます。

 

 

・否定しない。

その子の個性を見出し、

個性の花を咲かせてあげるサポートをする。

 

 

・親自身が自由に生きる力を持つ。

自分で考え、行動していく姿を見せる。

 

 

・自分が選んだことに没頭する経験をたくさんさせる

 

 

・子どもが知りたい!やりたい!と思える機会を親が作る

 

 

・親も子どもも「自分自身を見つめる」習慣をつける

 

 

・お家でのルールを一緒に作る

(もう少し大きくなったら!3歳以降?)

 

 

・命令しない

(急いで!片付けて!とか

つい言っちゃいそう。肝に銘じたい)

 

 

・「すごいね!いい子だね!」じゃなくて

「助かった!ありがとう!嬉しいな!」といった

「褒め言葉以外」の言葉に変換する

(これもつい言っちゃう。

褒められることが行動の目的にならないように!)

 

 

・夫婦仲が良いに勝る子育てはない

→本書の後半にさらりと書かれたこの一文が

わたしに強く突き刺さりました。

夫婦仲がピリピリしていたら子どもにも

しっかりと伝わってしまい、気を遣わせてしまう

ことを去年学びました。

夫婦仲良くいることをこれからはさらに

強く意識していきたいです。

 

 

2年半の育児を振り返ると

0歳時代はたくさんの不安があって、

1歳時代はたくさんの壁にぶつかって

(体調不良や夫婦関係悪化など)

精神的・身体的にも「試練」がすごく

多かったと感じています。

 

 

けれど、この試練を乗り越えた今、

「母親になったな」と胸を張って言える

自信があって、そして子どもへの愛も

試練があった分倍増しています。

 

 

要するに、

余裕ができたんだな・・!!

と心から思います。

 

 

2年前には想像もできなかったです。

 

 

我が子の成長を待つ・・

今すぐには解決しないから

気分を紛らわしながら耐える・・

みたいな時期もありましたが

頑張ってよかったなと思いますし、

 

 

これからも子育てに真剣に向き合って

自分に自信のある母親でいられるように

意識していきたいと改めて思いました。

 

 

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改めて強く思った一冊でした!

 

 

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毎日忙しいのに最後まで読んでくれて

ありがとうございます!