高木によるキャスト紹介その3・外山弥生 | 鵺的情報

高木によるキャスト紹介その3・外山弥生

$鵺的情報-をもちゃ

この人のかつての芸名は「おもちゃ」と言った。劇団時代、客演でヒロインをやってもらったのだが、その際に「舞台出演のときだけ本名にしてもらえないか」と無礼なお願いをした記憶がある。キャストの一覧に「おもちゃ」とあるのはいくらなんでもないと思ったからである。けっきょくご当人の意向で「おもちゃ」名義で出演してもらったのだが、やっぱ「おもちゃ」は無いよなあと忸怩たる思いが残った。

その後いろいろあってつきあいが途絶え、さらにその後いろいろ思うところがあってつきあいが復活したのだが(この点に関して文句がある奴は俺の敵である)、芸名を本名に戻すという。しかも「鵺的に出たいから」だという。そういうアピールに対しては眉に唾する自分だが、当人はひどく精力的になり、まずMUのオーディションに通って『変な穴(女)』で好演し、それを見た瀬戸山さんが『ホットパーティクル』に呼んでくれてここでも好演、こうなってくると自分も声をかけざるを得ず、外山弥生は「視点」三団体をすべて制覇することになったのである。芸名変えて正解。「おもちゃ」だったらアユム君は絶対使ってないし、俺もあくまでも起用は避けただろう。

今回はなんというかものすごい役なんですが(こんなバカみたいな表現しかできずにすまん)、この人だからこそ成立可能な役ですね。他の人がやったら作りすぎになって目も当てられないような。ご期待ください。ほんとにすごいんで。ほんとこんなバカみたいな表現でもうしわけないんだけども。