もはやカリスマ調教師である。
父の須貝彦三調教師に
わしの父の西山正行が馬を多数預けており
所属騎手だった
須貝尚介騎手とは昔からのなじみでした。
調教師なり
「騎手時代はお世話になりました。
これからもよろしくお願いいたします。」
ニシノマナザシ2勝。
ビームライフル3勝。
セイウンチカラ1勝。
本当にわずかな間にポコポコ勝たせてくれた。
また、ゴールドシップ、
ジャスタウェイといった
GⅠ馬も育て、名実ともにカリスマ調教師となった。
しかし、人間的に素晴らしい須貝尚介調教師。
「西山社長には騎手時代に乗せていただいた恩や、
開業してどんな調教師かもわからないときから
馬を預けていただき、そのご恩は忘れません。」
セレクトセール会場でそんな話をしていた。
わしが、メジロルルドの1歳を競り落とすと
すぐに須貝調教師はわしのところへ来て
「社長、いい馬を落としましたね。厩舎決まっていなかったらやらせてください。」
う~んいい調教師だ。
今や天下の須貝調教師にそう言われたら嬉しいが
この馬は手塚貴久調教師と
西山牧場阿見の場長の本間 茂が見つけてきた馬。
ここは手塚貴久調教師にお願いしないわけにはいかない。
その義理を欠くくらいならわしは馬主はできない。
須貝調教師には丁重に
「すみません、先に調教師は決まっていましたので、他の馬をお願いいたします。」
残念そうな顔をしてくれて、
すごく嬉しかった。
カリスマ調教師が目をつけた馬。
これからどんな成長をするのか楽しみだ。
で、須貝調教師。
「今週、ビームライフル中京の特別を使いますが、
騎手は福永でよろしいですか?」
『須貝先生、福永でダメだと言う馬主がどこにいますか?』
「では、祐一で行きます。来週の札幌のセイウンチカラは岩田でよろしいですか?」
『もちろん。』
やはり、カリスマ調教師はいい騎手を押さえます。