6月3日
ムサが虹の橋を渡る
胃に腫瘍が見つかって
そこからの数ヶ月
あっという間だった
もっと早く気がついていれば
もっと生きていたかもしれない
もっと、もっと、もっと
考え出すとキリがない
薬を飲ませるのも
強制給餌も
申し訳ない気持ちや
色んな感情でいっぱいで
辛かった
でも、本当に辛かったのはムサだから
最後の最後は
ずっとそばにいたのに
ほんの少しウトウトしてしまった間に
息を引き取ってしまった
気がついた時は
まだほんのり暖かくて
でも呼吸はしてなくて
柔らかかった
その時は不思議と涙はでなかった
火葬の予約をして
火葬場への道中
何も考えられなかった
時々何の感情もない中で
涙が流れてた
流れては止まり
流れては止まりの繰り返し
体重は1.5kgにまで落ちてた
あんなにふくふくツヤツヤだったのに
最後のお見送りは
私だけになってしまった
旦那も息子も行けなかった
それだけ心残り
小さな器の中に収まったムサと
一緒に帰宅
帰ってからの方が
淋しさが強かった
まだその辺からふらっと出てくるんじゃないか
そんな風に思う時がある
イオは
ムサを探してる感じはない
けど、いつもより私の近くにいる事は多い
そして、よく話しかけてくる
この子がいなかったら
もっともっとしんどかったかもしれない
ねぇムサ…
またいつかママのところに帰ってきてくれるかな?
その時はもっと甘え上手になってきてね
今までよりも
もっともっと大事にするから
それか、ママの最後の時に
お迎えに来てくれると嬉しいな
ママの足に長いしっぽを絡ませて
一緒に歩けたらいいな
辛い思いさせてごめんね
ゆっくり休んでね
また逢えるのを
楽しみにしてるよ
武蔵 12歳8ヶ月