2021年が明け、実り多い年になるよう静かに[一年の計]を考えながら過ごすのが年初の心の持ちようといいますが、相変わらず毎日が慌ただしく過ぎてしまいます。

心や器の大きい人は、このような忙しさを前に出さないから、そういった意味でもまだまだ私は未熟者だと認識せざるを得ません。

こんな私が常日頃思っていることは、全ての動物達が心穏やかに日々を過ごしていれば何も望まないという事です。 

でも相変わらずペットブームは陰りをみせず、犬や猫はSNSなどでも集客の見込めるドル箱コンテンツとなっています。

ペットショップへフードやおやつを買いに行くと、可愛い仔犬や仔猫の生体コーナーに結構家族連れの方がみえています。

私もそのコーナー付近で立ち止まっては、この先この中の仔達がみな幸せな犬猫生を送れるのか不安しかありません。


これまでにも何度か経験してきた無責任な飼育放棄、単純に可愛いから…、子供に欲しいと言われ…、1人暮らしで寂しいから…などで衝動飼いの結果安易な理由で命を放棄する人が多いです。

飼育放棄された動物は、保健所での殺処分という残酷な飼育放棄された動物は、保健所での殺処分という残酷な運命が待っているのです。

また野良猫の避妊手術の必要性もなかなか浸透しない地域では、残念ながら不幸な命を産み出す連鎖が止まりません。

何の罪もない猫も無責任な人間に捨てられ、何年も過酷な外で頑張りながらも短い一生を閉じることを思うと何とも言えない気持ちになります。


動物も人間も幸せになることを願わない命はないでしょう。


飼育放棄だけではなく、目の当たりにする虐待も心が折れそうな現実があることも忘れてはならないのです。

次にもう一度生まれ変わる時は、一生大切にしてくれる飼い主さんの元で愛情たっぷり注がれて天寿を全うできるようにと祈らずにはいられません。

無責任に罪のない命を捨てる人間が、その命を増やす現実を、どうにか良くして行く方法があったらと思わない日はありません。

私達は保護活動を初めて今年で15年目を迎えますが、まだまだ無知な事も多く、今後も保護活動の実態を知り、正しい知識を身につけていくことで不幸な動物を減らすことに繋げていけたらと…地道に努力して行きたいと思っております。

今年もどうか宜しくお願い致します。

オアシスの会
代表 加藤弘子