先々週に続き、昨日の演劇声優塾の稽古では、詩の朗読をおこなった。

宮沢賢治の有名な作品の一つ「雨にも負けず」だ。


ただ読み聞かせをするだけでは、朗読とは言えないと思っている。

そのときの時代背景や情景、そして作者がなぜそれを書いたのかということを探っていかなくては、真実の姿は見えてこない。


宮沢賢治はなぜこの詩を書いたのか?
そしてなぜにここまで有名になり、今でも人を魅了し続けるのか?

そこを理解して、それを紐解くことで、始めて自分なりにでも、自分とその作品の間の真実が見えてくる。



まるで国語の授業のようになってしまったが、宮沢賢治がこの詩を書くに至る実在する人物の説明をしてから講義に入った。
※ちなみに、私は理系の人間です(汗)

それを知ると知らないとでは、大きな違いがあると思ったから。


結果として、それがどうだったのかは、正直わからない。


でも、表面的なものに捕らわれず、隠されていて見えない真実に目を向けるということを、彼らに知ってほしかったし、クセにしてほしかった。



演劇や声優に与えられる台本やシナリオにも、そこには書かれていない真実のストーリーがあり、
それを見ずにしてセリフを語るのは、ただ作っているだけに過ぎないからだ。


私が台本を読ませるときに、耳にタコが出来るほど言っているセリフの細分化とは、この真実を探る一過程。


お客さんは嘘のものでは、心を動かされてはくれない。

役者が真実を見抜き、真実を観せることで、その真実に魅せられてくれるのだ。



これこそ、演技力上達のための最高の手段なのかもしれない…。



ってなかんじで、今日はこのへんで!




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