先日あるブログのサークル?コミュ内で表現力をつけるにはどうしたらいいかという質問を受けました。

そもそも表現力というのは、すでに持ち合わせているもので、
ある手順を踏んでいないために、それが伝わらないのだと思っている。



よく間違われるのが、表現というものとオーバーアクションとオーバーリアクションというもの。

もちろん表現をするという意味では、多少なりともオーバーに表現をするということは必要なのだが、
すべてをオーバーにすることと、表現するということは違うことになる。


結論から言うと、多くの引き出しを持ち、それをなんのフィルターを介さずに素直に出すことが出来れば、かなりの表現力を持っているということになる。


演劇はフェイクな世界だからこそ、表現者が嘘を言ってしまっていては、それは相手には伝わらないということは、
何度となくこの場で書いてきたことだと思う。

演劇がフェイクだといっても、そこに生きる人物や世界観は真実かなので、
その真実をきちんと捕らえる力や読み取る力を養うことが、
表現力をあげる最初の段階になる。

ここをおろそかにして表現力が豊かになることはない。

今の役者さんの表現力が乏しいのは、この過程をやっていないことが1番の原因かと…。


真実を捕らえることが出来たなら、今度はその真実と自分の中の引き出しと照らし合わせて、
それを表現するにあたって、1番伝わりやすいものを探し当てる。
真実との中に構成されたイメージに合った自分の中の自分を探すことになる。

「ん~。この表現じゃないなぁ~?」
「いや。これでもない。」

その試行錯誤をくり返す中で、必ず
「これだ!!」

ってものに出会える瞬間がくる。


多くの役者さんは、この
「これだ!!」
というのを感じる前に、演技に進んでしまう。


あとは、この「これだ!!」というものを、余計なフィルターをかけずに、素直に表現すればいい。


己の中に生まれし真実の
ありのままを伝える

ことが表現であり、表現力なんです。



表現に至るまでの流れを、1つ1つ丁寧に伝えることを考える。


それが表現力のアップにつながる最も効果的な鍛錬法です♪




ってなかんじで、今日はこのへんで!



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