先日の基礎クラスの中で行われた声優実践で、きっと感じてもらえたであろうこと…。

与えられたセリフをただ読むだけでは、そこに命を吹き込むことは出来ないということ。

心からそれに共鳴をして、表現しようとしないと、
決してそれは表現しきれない。


私も始めはそうだった。

出来上がったものを聞いても、どうしてもそこに違和感を覚えた…。

最初は自分の声に対する違和感だったけど、実際には違った。

自分の表現と吹き込む世界が違う違和感だったのだ!



もしこのシーンで、この立場だったら、きっとこいつはこんなしゃべりはしなかっただろうって…。
与えられたものをそれらしく読む。
そんな簡単なものではなかった。


そのことに気がつくまでは、それほど時間はかからなかったから、
それからは表現方法を一変させた!



演劇公演と違って、長い稽古期間を経て、キャラを作っていくのではなく、
与えられた瞬間のファーストインプレッションから、
より細部までのイメージとキャラの想像をする。

このキャラのこれまでの人生や性格、セリフにないこのキャラの日常会話などを、
よりリアルにより短時間にイメージする。

そして、演劇のような燃焼ではなくて、それこそ表現の爆発をさせて、
一点集中の表現をすることに心がけている。




en塾生がここまで気がつけたかは分からないけど、
そのキッカケは与えてあげることが出来たと思う。



稽古の中でよく言うことなんだけど、
役者も声優も、与えられた役を軽くみては絶対にいけない!


台本もシナリオも、ある人たちの人生を語っているもの。

そこに登場している人生を、役者も声優も背負わなくてはならないんだ。

役を演じることは、その人生を背負うということ。


そしてそれを爆発させて表現しなくてはならない。



表現ってそういうものです。




ってなかんじで、今日はこのへんで!


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