ちょっと、いやだいぶ予定は押しておりますが、昨日から本格的に粗立ち稽古に入りました!


ただやはりいつものようにいつものごとく、なかなかその進行は予定通りいかないものでして…。

はい…。


全体的に言えることは、それぞれの動きに無駄が多いということと、
また無駄な動きが多いのに対して、小さな動きになっているということ。


なので、全体的にこちょこちょ動いているから、見ているこっちは集中できないし、くすぐったいんです。

要は目障りな動きになってしまっているということ。


また目障りなものにプラスして、その動きに対して明確な意味がないので、
そのほとんどが無意味なものになってしまっているということ。


動けと言われれば、ちょこちょこした無意味な小さな動きを増やしてしまう…。

初心者にはよくありがちなんですが、まさしくその有り様です…。


ストーリーには必ずその立ち位置があり、その立ち位置がシーンの軸になっていない者は、
無意味な動きをしてしまうと、かえってそれが目に入り、意味のない動きが意味持ってしまうんです。

そうなると、見るべきところを見られなくなってしまい、お客さんは話の筋についていけなくなってしまいます。


「動く」
ということは、無意味な小さな動きを増やすことではなく、
動くべきところでは、きちんとシーンに沿った動きをして、
逆に止まるべきところはきちんと止まり、
その動きのメリハリをつけるということなんです!


大好きな戦国武将の1人。
武田信玄の軍旗に記されたとされる孫子の言葉。

其(そ)の疾(と:はやい)きこと風の如(ごと)く
其の徐(しず)かなること林の如く
侵掠(しんりゃく)すること火の如く
動かざること山の如し

風のように素早く動き、
林のように静かに構えたり、
火のような激しい勢いで侵略したり、
山のようにどっしりと構えて動かない。



ただダラダラ動くことは演技ではないんです。


あっ!!

かと言って、動かないことは休むこととは違うんですよ!
それは動かないということであって、シーンの中では確実に生きているんですから…。



ってなかんじで、今日はこのへんで!