役者と裏方は、よく表と裏という名前に変わります。


演劇公演の受付には、大概手伝いということで、他団体やフリーの役者さんが入ることが多いのです。

まずこの「手伝い」というところがひっかかりはしますが、それについては、またいつか日記の中で触れられるでしょう。


そんないろんな現場で役者さんに合うたびに、私はその役者さんたちに心から伝えていることがあります。


表としてやっていきたいなら、裏のことはするな!

と。




演劇声優塾の中では、機会があれば、裏方講習をしようと思っています。

が、それは裏が実際にどんなことをどんな流れでどのようにしているのか?というのを知るためのもので、
裏になるための講習を考えているわけではないのですから。

表が裏のことを知れたなら、吊られた灯台が照らす明かりの意味を知ることが出来ます。
そのタイミングで流れる音の意味を知ることが出来ます。

知れば、それを大切にすることが出来ます。


この知っていると知らないとでは、大きな差が生まれるんです!




ちょっと反れますが、よく現場で不思議な光景を目にすることがあります。

なんか誰かが、やけにえらそう…。

表がえらいわけではありません。
裏がえらいわけではありません。

表と裏は同じ力です。

というか、この力の均衡が崩れるようなことがあれば、
その団体の存在意義はなく、その公演は失敗だと思っています。

表と裏が、互いに違うジャンルながら切磋琢磨し、
それぞれが出してきたイメージを信頼してキャッチボールをしていく。

それが出来れば、旗揚げ団体だろうが老舗劇団であろうが、
お金をかけようがかけまいが、私は成功だと思っています。


ちょっと反れました…。


表は一心不乱に表のことを、
裏も一心不乱に裏のことを。


もう一回言いますが、表と裏です。
表裏一体です。
互いに反対を向き合っています。

自分自身の中で、表に10でも、裏に3で引っ張ってしまったら、
力の法則で10-3で7の力になっちゃいます!



表を本気でしていきたいなら、
表は裏を知らなくてはならない。
表は裏をしてはいけない。




きっとこれからも伝えていきます。



ってなかんじで、今日はこのへんで!