外郎売り。
うちの演劇声優塾の基本中の基本の稽古です!


声の明瞭さ
言葉の明確さ
スピード
イメージ
強弱
伝えること
聴衆に対しての引き込み方と巻き込み方
音の大小
セリフの細分化
etc.

言語表現においてのすべてがそこに集約されています。

いやぁ~。
すごい!

まぁ当たり前ですよね。
だって、歌舞伎のセリフなんですもの(笑)


でもやっぱりこれを、ただの早口言葉と勘違いされている方が多いような気がします。

うちの塾生も例外ではなく…。


このセリフを語り終わった後、拍手喝采が起きるような、
「よっ!日本一!!」
って声がかかるような読み方をしなくてはならないんです。

ただの棒読み、イメージも高揚もなく、ただつら~って読んだだけでは、
その後に流れる空気は、なにやら重く、ジメ~とした空気が漂ってしまいます。

読み終わった…。
と思ったら、失敗です。
というか、そう思ってしまった読みに意味はありません。


自らを高揚させ、聴衆や観衆にその高揚を伝えて、共に高揚させるような読みをして初めて、
人の心を動かす稽古が、感動を引き出すような稽古が出来るんです。


稽古は自分のためにするもの。
そして稽古は稽古場でやるものではありません。
自分の部屋で、歩いているとき、通勤通学に、お風呂やトイレ、
そんな小さな時間の積み重ねが大きく影響してきます。

貪欲にそれを求めたとき、初めて人はそれを手にすることが出来ます。


外郎売りを正しく、そして華麗に口上出来たとき、
演劇の基礎は宿っていることでしょう。


ってなかんじで、今日はこのへんで!