私は生涯を閉じるまでに、常になにかを残していかなくちゃいけないと思っています。

いやいや!
まだですよ?
まだそんなんじゃありませんよ?
これは20代の頃から、考えていたことなんです。

残す?
お金?

ざーんねんですが、それほど余裕がありません(笑)

嫁さんあたりは、真っ先にこれが出てくるでしょうが、
一瞬でなくなってしまうものじゃなくて、永遠に減ることのないものを残していきたいです。

私が残せる、残していける唯一の財産。
それが言葉です。



私は右耳が聞こえません。
程度としては、難聴になるのですが、右耳はほぼ機能をしていないんです。

それが分かったのは、私が小学校3年生の頃。

幸い左耳は正常、いや正常以上の働きをしてくれているので、
障害ではなく、難聴の認定になっています。

ただその事実を突きつけられたら私は、ほんのちょっとだけ、他とは違うことにショックを受けていました。


そんな折り、亡くなった祖母が優しい顔で語りかけてくれました。


普通の人はね。良いことも悪いことも聞いていかなくちゃいけないんだよ。
でもあんたの耳は片方だけだから、良いことだけしか聞かなくていいように出来ている素晴らしい耳なんだよ。


暖かいこの言葉にどれほど救われたか。

この言葉以外にも祖母からは、数多くの人生の糧となるような言葉をいただいています。


だから、私も周りのすべての人たちに対して、言葉を、素敵な言葉を残していきたいと思っているんです。

演劇声優塾の生徒たちに対して。
息子奏音(かなと)に対して。



奏音には常々
男の子は誰かを幸せにするために、女の子は幸せになるために生まれてくるんだよ。
そして人は、誰かを守るために生まれてくるんだ。
だから、奏音の男の子としての力は、自分を守るためだけじゃなくて、誰かを守るために使うものなんだよ♪
と伝えています。

先日のことです。
やっぱりなーんとなく、そんなことを話していて、
奏音は何のために生まれてきたんだろうね~?
と語りかけると、

お母さんを守るために生まれてきたの…。

っと。

嫁さんは嬉しそうな顔をしながらも、
「親が言わせてる感が満載じゃない!」
と言っておりましたが、
私は心底驚き、また心底喜んでいました。


最終的に本人がどう思うか、成長の後、どう行動するかは別として、
小さな頭に、そして記憶に残ってくれているんだな~って(笑)

いつか消えてしまう記憶と言葉なのかもしれませんが、その芽は無意識下に残ってくれたと思っています♪



はい…。
定番のオチです。

あれ?とーさんは?
っと聞くと…

とーさんはしらないでーす☆

だそうです(笑)



ってなかんじで、今日はこのへんで!