私が演劇声優塾の発声のやり方として教えている発声法。

この方法を使った直線法と拡散法という声の出し方のテクニックがあります。

今回制作協力をした演劇集団池田塾で受付をお願いした子にも、ちょっとだけ教えたんですが、
知っていることで、かなりいろんなシーンで多用することができます。


発声法を簡単に言いますと、声の元になるのは音なんですが、
この音の出し方になります。

まずちょっと数学的なことになりますが、中学数学でやった座標軸を作ってください。

原点0を中心に、十字になるように線を引くあれです(笑)

そしてX軸が硬軟度、Y軸が高低度になります。

X軸では、0に近ければ柔らかく、右にいくほど硬くなる。
Y軸では、0に近ければ低く、上にいくほど高くなります。

人の音の領域には限界があるので、その自分で思う領域に線を引きます。
一般的には変形した台形になるはずです。
そして最後に自分の普段の声の点を打ちます。
たぶん図形の中心ではなく、ちょっと柔らかめで低めの位置にくるはずです。

これで発声練習をするためのテキストが完成しました。

この領域を知り、広げ、そして思った点の音に、一発で出せるようにするのが、演劇声優塾での発声法の練習になります。

ちなみに、声の大小は呼吸法に位置します。
ボリュームとは出力(息の出す量)によって異なるもので、
呼吸の量によって変わるからなんですね♪


さてさて、冒頭に出ていた直線法と拡散法。

主にX軸を使ったテクニックで、簡単に言うと、柔らかめの音が拡散法。固めの音が直線法ということになります。

直線法は音としてのアタックが強くなるので、強く鋭く明瞭に聞こえさせるときに使います。

私の制作の現場では、観客動員数の発表の場面や、お客さんとキャストの面会中に、もう時間ですからっていうアナウンスのときに使っています。

また拡散法は、周りの空気や環境を振動させて、響く音になります。
音としても柔らかくなるので、優しく温かく聞こえさせるときに使います。

私の制作の現場では、お客さんをお迎えやお見送りする際や上演直後の後説の際に使っています。


役者だけではなく、使い方によっては、様々なシーンで使える発声法。


ちなみに、コソコソ話をするときは拡散法ですると周りに聞こえにくくなりますよ♪

お試しあれ♪


ってなかんじで、今日はこのへんで!