私杉咲和彌は、只今演劇声優塾において指導する立場から、1人の演者としてそこに在籍しております☆

とある短編ものを、ちょっと書き換えてラジオドラマ風味に仕立て上げて♪


昨日おこなわれた稽古では、まず読みの基本中の基本、
セリフの細分化
に注意をしました。

en塾ではずっと言い続けていること。
誰が誰に、なにをどんな情景で、どんな風になぜ伝えているのか?

例えば…
「ちょっと待って!実は…。」
ってセリフ。

この1つのセリフ。たったこれだけのセリフでも、
この2文は、対象も意味もまったく違います!

「ちょっと待って!」
これは誰かの行動を止める意の言葉ですよね?
「実は…。」
でも、もうここにはその意は含まれず、誰かに訴えるまたは自分自身に入り込む意に変わっています。

もちろん、前後のストーリーの流れによって変わってくるので、これだけではなんとも言えませんが。

それを理解出来たら、今度はそれを明確明瞭に表現をします。
私はそう思っているではダメです!
思っているだけでは表現者としての意味を持たないので、
それが聞いている人、見ている人に伝わるようにきちんと表現します。

これ。
en塾では基本中の基本です(笑)


そしてもう1つ。
昨日掲載した、言語表現の中に、感情や情景を載せるというもの。

ラジオドラマは視覚的なものがないので、
「寒い…。」
というセリフだけでは、どのくらい寒いのかが分かりません。

室内でクーラーの効き過ぎで寒いのか、プールの入りすぎで寒いのか、
はたまた極寒の雪山の中でのことなのか?

寒いという身体表現で補えば、伝えられるものも、
声優は、その言語表現のみで、それを伝えなければなりません!


今?
そしてしばらくのen塾の稽古は、この2点に絞って稽古が進められていきます!

稽古の雰囲気も、メンバーに対する要求も、
これまでとはちょっと違っています。

なんと言っても、私が一演者としてのオーラを纏っていることが一番違います♪


水を得た魚のように、稽古場内をピチャピチャ泳ぎ回っています(笑)



そういえば、先日関わった演劇集団池田塾の打ち上げのときに
杉咲さんは役者やらないの?
って言われてたっけか。


今はその誘惑に負けそうなくらい、稽古場で楽しそうな私です(笑)


ってなかんじで、今日はこのへんで!