〜前回のあらすじ〜
4コマバトル団体戦・持ち込みバトルの部では…4対1でおぎぬまX軍が勝利！！
おぎぬまX軍が勢いづく中、本日のメーンイベント・勝ち抜き生描きバトルが始まろうとしていた…！！
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新たに発表された対戦カードを見つめる両軍。
僕「う〜〜む…やはり、長イキさんを大将に持ってきたかぁ〜っ！！」
逆襲さんの生描きバトルの強さを僕は何度も味わっているので、彼女が先鋒というのも非常に恐ろしいなぁ…！！
そして、もにゅやまさんと留々家さんの生描きバトルの実力は未知数…！！
果たしてどうなる…！？
【4コマバトル道場】
勝ち抜き生描きバトルの部
〜第1試合〜
先鋒・アホトロル
VS
先鋒・逆襲
制限時間は先鋒戦のみ30分。
他の試合は20分となります。
お題は『心』に決定し、以後お題が変わることはありません。
つまり、先鋒以降の出場者は対戦を待っている間に4コマをひたすら考えることができるのです…！！
故に、もっともネタを考える時間が少ない先鋒は生描きバトルに慣れた手練れを投入する必要があります…！！
僕「むっ…！？」
ここで驚かされるのはアホトロルさんっ！
なんと対戦開始早々で筆を走らせ、しかも4コマ目から3コマ目に向かって描いています。
生描きバトルはただでさえ、制限時間以内で4コマを完成できるのか？…というプレッシャーがすごいので、対戦相手が真隣で早々と筆を走らせることは驚異でしょうね。
……その後、アホトロルさんは制限時間6分前という、かなりのスピードで4コマを完成っ。
逆襲さんもそれに遅れはしましたが、同じく制限時間に余裕を持って完成っ。
初戦から凄いバトルです…！！
さあ、バトルの行方は！？！？
プラ子「プラプラ」
今後の戦局を大きく左右するこの一戦。プラ子さんが対戦結果を発表しますっ…！！
プ「勝者…逆襲！！」
僕「ぐぎぎ……！！しかし、アホトロルさんはいい仕事をしてくれたぞっ…！！アホトロルさんが先鋒を買って出てくれたおかげで、他のメンバーがネタを考えることに専念できたからなっ…！！」
間髪入れず、次の対戦が始まりますっ。
僕「次鋒・こうらさん！よろしくお願いしますっ！」
こ「はいっ！！」
………
……
…
しかし、僕たちはさきほどの試合中にネタを考える時間があったので、その点は心配ない…！そんなことを考えながら、こうらさんの様子を見ると…
こ「あわ…あわ……あわ……！！…」
こうらさんがめちゃくちゃテンパってました。
僕「えっっっ？？？？なんで？？？？」
こ「手…手ってどう描くんだっけ？？あ、こっちの方の手じゃなくて……手……」
さきほどの対戦中にネタを思いつかなかったのか…？それとも、描いてる途中で訳あってネタを全とっかえしたのか…？
理由は定かではありませんが、これはマズいぞ…！
僕は念のため中堅を任しているソースミートくんに油断しないでちゃんとネタ作りに専念するよう忠告します。
……が！！
寝てるッッ！！！！
僕は柔道着にキャップをかぶり、イヤホンで音楽を聴きながら寝ているソースミートくんに声をかけます。
僕「ソ…ソースミートくん…！！下手したら次出番がくるかもしれない…！！対戦が始まったらすぐに作画に移れるように、今のうちにネタを全力で考えとくべきだよ…！！」
ソ「うっす、だいじょーぶっす♫」
僕「カッコイイ……けど！！！！」
そうこうしてる間にタイムアップ。
第2試合の4コマ公開とアンケート集計が始まりますっ…！！
ここを逃すと後がキツイ…！！
こうらさんの勝利を願う僕……
プ「勝者、逆襲…！！」
僕「きぃ〜ッッ……！！！！」
原因不明のこうらさんの不調もあり、逆襲さんの2連勝が決まりましたっ。
負けたショックで畳に倒れて凹む こうらさんの姿は柔道部員そのものでした。
早くも中堅を投入することとなった おぎぬまX軍。
僕「ソースくん…ここで逆襲さんを止めないとシャレにならん…！頼むよ！！」
ソ「うぃっす」
見た目はチャラいというか…大学生そのものだけど、ソースミートくんの実力は本物だ…！！
かくいう僕も彼に4回負けている…！！
そういえば、逆襲さんにも過去に4回連続で負けてトラウマになったことがあるから、これはまさに新旧おぎぬまキラー対決といえるでしょう…！！
対戦が始まっても、なかなか手を動かさないソースミートくん。
反対に逆襲さんは3連戦目でアドレナリンが出まくってるのか、スラスラと4コマを描いていきますっ。
僕「むっ…いや、信じろ！ソースミートくんは天才…！」
しかし、やはり心配になってきたので副将を務めるウンポーコさんに確認をとりますっ。
……が！
長イキさんとメチャクチャおしゃべりしてる……！！！！？？？
僕「ポ、ポーコさんっ！あなた！なに、敵チームの者とおしゃべりしてるんですか…！？もし…ソースくんが負けたら次出番なのですが、大丈夫なんでしょうか…？？」
ウ「ご安心くださいっ」
柔道着にメガネをかけたウンポーコさんは僕に微笑むとタブレット上にお題から連想されるアイデアを次々と描いてましたっ。(ちなみに写真に映ってるのは「凶器攻撃」用に持って来たという長イキさんのスプーン)
僕「タ、タブレット…！！」
さすがウンポーコさんっ。
なんにもしてないようで、メチャクチャしっかりしてた…！！
さらにウンポーコさんは対戦時の資料に使うのか、タブレットで道場の写真を撮り始めますっ。
僕「資料を現地調達…！！メチャクチャかっけぇーーーっっ！！」
それからしばらくして、タイムアップ。
第3戦の4コマが公開されます！！
僕「ここで…ここで止めてくれっ…！！！！頼むっ……！！！！」
プ「勝者、逆襲〜！！」
僕「……ッッ！！？……」
逆襲さんに3連勝を許してしまい、クラクラする僕……。
やばいやばいやばいやばい……
僕「ポーコさん…！もうあなただけが頼りだ…！！お願いしますっ…！！」
ウ「はい」
僕「頼んだぜ…！ハイテク柔術家・ウンポーコ氏…！！」
ここまでじっくりと4コマを考えていただけあって落ち着いて4コマを描き始めるウンポーコさん。
逆襲さんは、観戦者がテーブルの上で飲み物やお菓子を並べて対戦を眺めている部屋があるのですが、そこまでダッシュして唐揚げを食べてダッシュで戻り4コマを再開するという荒技を披露…！！
ヤ…ヤバすぎる……！！！！
対戦中に肉喰ってエネルギー補給するって、もう野獣じゃん……！！！！
そして、タイムアップ…！
第４戦の4コマが公開される！
果たして、対戦結果は！？！？
プ「勝者、逆襲〜！！」
僕「……ぇ…ッッ！！？？」
ついに逆襲さんはウンポーコさんまで破り、勝ち抜き戦に王手をかけました。
僕「あとは…俺だけ、か！！！」
〜第5試合〜
大将・おぎぬまX
VS
先鋒・逆襲
僕「さすがにこれ以上、好きにはさせん…！！ここから、僕が5連勝すれば全く問題ないのだ…！！うおお〜〜っっ！！」
己の全てを4コマボードにぶつける僕。叫びながらペンを縦に横に振り回します。
そして、タイムアップ！
お互いの4コマが公開されますっ！
ここで勝ったとしても、あと4人…！！
キツイが、いけるッ！！
ネタはストックしてある…！！
やってやる…！！
俺一人で相手チームを血祭りにあげてみせるっっ！！！！
プ「勝者、逆襲っ！！」
僕「………………」
………
……
…
こうして、勝ち抜き生描きバトルの部はワタル軍の勝利となりましたっ。
実際は両軍が持ち込みバトルと生描きバトルで一勝ずつして引き分けなのですが。
やはり逆襲さんの５タテが凄すぎて、おぎぬまX軍の完全敗北っぽい感じで4コマバトル道場は終了しました。
出番が回ってこないまま終了となってしまったワタル軍の皆様には本当に申し訳なかったです…！！
それにしても、逆襲さんの5連勝は本当に偉業…！！
5連戦しても消耗しないどころか、どんどんギアが上がっていく様は、まさに絶倫4コマ士といった感じでメチャクチャ恐ろしかったです…！！
企画後は観戦者も混じってのエキシビションマッチを行いましたっ。
ドタバタしてしまいましたが、本当にアツイ一日でしたっ！！
皆さま、本当にありがとうございました〜っ！！
4コマバトル道場・完
僕「おれは……生まれる時代を間違えた……！！！」
こうして、平成の終わりと共に一人の4コマ士が姿を消した……
おぎぬまXの運命 完
