見方が変われば現実が変わっちゃう | スーパー産業医の「会社を遊園地にする」ブログ

スーパー産業医の「会社を遊園地にする」ブログ

3D映画で、3Dメガネをかけると普通の映画がとたんに立体的に見えます。
人生でも、あるメガネをかけると、人生でのいろいろな出来事が楽しめて、
人生っておもしろいなぁって感じられる
そんなメガネのようなブログをOHクリニック院長王億が日々綴ります。

ある大手企業にお勤めの中年男性がいます。

うつ病で3回休職復職を繰り返しています。

産業医面談では

会社に対する不満や許せない気持ちは

言葉として現れてきます。

仕事に対する気持ちのブレーキがかかっている中

子供と過ごす時間のことを

いつも平和な口調で語ってくれます。

ある時、こんな話をしてくれました。

中学生の娘さんは新しい靴下がほしいけど

バイトや部活で買いにいく時間がなく、

お母さんも仕事をしているので

買いにいく時間がありません。

そこで、その方が仕事帰りに娘さんの靴下を買って

夜家で娘さんに「買ってきたよ。」と渡したそうです。

そしたら娘さんが「ありがとう」って言ったそうです。

この話を聞いた時に

この人は本当に幸せな人だなぁと心底思いました。

この会社のこの年齢の平均的なサラリーマン像からしますと、

仕事終わってから

娘さんの靴下を買いにいける

時間も体力も気持ちのゆとりも

持ち合わせていないはずです。

それが買いにいけて、

娘さんに渡したら

「ありがとう」って喜んでくれます。

中学生の娘が父親が買ってきた靴下を

喜んで受け取れるという家族の仲よさ!

本当に幸せな人なんです。

この瞬間からうつ病に苦しむサラリーマンから

家族を大事にする幸せサラリーマンへと

現実が変わちゃったんです。

もしうつ病がなかったら

これだけ家族との時間を持ちながら

しかも毎月の給料で家族に安定した生活を

もたらすことができたのでしょうか?

家族に安定した生活をもたらし

自分も家族と一緒に幸せな時間を過ごすために

うつ病になることは

必要不可欠だったのかもしれません。

そう見ると

うつ病は単なる病気ではなく

人生における大きなギフトに変わっちゃうんです!

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