愛と誠② タイトルは一通の手紙から決まった | 本の匠 ビンテージコミック探検隊

本の匠 ビンテージコミック探検隊

(ほんのたくみ びんてーじこみっく たんけんたい)

ビンテージコミック(ヴィンテージコミック)とは昭和30年~の新書刊マンガのことです 
このブログは、そんな昭和のお宝マンガ、絶版マンガ、封印作品など探求していきます

感動の実話を映画化

廃園で殺される200頭の動物
を救うため全財産を投じた
父親と妻子の愛


6月8日(金)ロードショー
「幸せへのキセキ」




(まさか、この話が「愛と誠」に
つながるとは、私は思いもしなかった)



「愛と誠」


最初、梶原先生から次回作の
タイトルを聞いた担当は
「えっ!」叫び
と、思ったそうだ




あまりにもアナクロなタイトルに
「いくらなんでも?」
と、思ったとの事



このタイトルは「ある手紙」から
生まれた


$本の匠 ビンテージコミック探検隊

愛は平和ではない
愛は戦いである

武器のかわりが
誠実(まこと)であるだけで
それは地上における
もっともはげしい きびしい
みずからをすてて
かからなければならない
戦いであるー
我が子よ
このことを
覚えておきなさい
(ネール元インド首相の娘への手紙)



この手紙の一文は



インド独立運動に身を捧げ
故に何度も投獄され、通算
10年も獄中生活をした


$本の匠 ビンテージコミック探検隊


ジャワハルラール・ネルー
元インド首相が獄中から
娘『インディラ』に送った手紙である






私にとって、ネルーと言えば…



戦争で象に食べさせる食料もなく
空襲で街にさまよい出したら
危険なので薬殺したという実話
をこのマンガで私は知った


「ぼくの動物園日記」 第7巻より
$本の匠 ビンテージコミック探検隊
空襲で人を襲うかも知れない
猛獣は全部で27頭選ばれた

最初の毒殺が決まったのは
熊の「ドン」だった


$本の匠 ビンテージコミック探検隊

「食べないでくれ ドン」
吉岡の願いもむなしく
$本の匠 ビンテージコミック探検隊

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

上野動物園の人気トリオ
ゾウの「ジョン」「ワンリー」「トンキー」
の順番がやってきた

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

ところが!

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

ゾウたちはドクが入ってる事が
分ったのだ

$本の匠 ビンテージコミック探検隊


ドク入りのエサを食べない
ゾウに下されたのは

「餓死」 させるという
あまりにも非常な決定だった



17日後、最初の1頭「ジョン」が死んだ

残りの二頭は
$本の匠 ビンテージコミック探検隊

芸をしたらエサが貰えると思い
骨と皮だけになっても芸を続けた


$本の匠 ビンテージコミック探検隊

昭和18年9月23日 27頭
最後のトンキーが餓死した



戦争が終わって、ゾウが
見たいと言う子供たちの
願いを託した手紙を読んだ
ネルーは「日本にゾウを贈ろう」
と決意した!




このゾウには『インディラ』
(ネルーの愛娘と同じ名前であり
インドの国の名そのもの)と名付けられ
1983年に死亡するまで上野動物園の
シンボルとして子供達に愛された。


$本の匠 ビンテージコミック探検隊

(上野動物園でのインディラ象と
故ネルー首相と娘)



街のあちこちには焼跡が残り
人びとは食糧難に苦しんでいた
時代であったが、子供達にとっては
ゾウの『インディラ』
大きな希望の光となり、
日本の復興のシンボルになった



「愛と誠」は…

あー!時間切れ
(タイトルだけでこんなに
かかるとは思いませんでした)


この続きは次週のブログにて


本の匠コレクション Amazon出品作品

「愛と誠」講談社コミックス 全16巻

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

愛と誠 1~最新巻(デラックスコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]


梶原一騎 半自伝作品
「人間凶器」 全23巻 

$本の匠 ビンテージコミック探検隊

人間兇器 1~最新巻 [マーケットプレイス コミックセット]




読者登録してねペタしてね