昨日の記事に関連してご質問がございました。
原文のまま貼りつけさせていただきます。
>今日の記事について質問なんですが
>結局いつ売ればいいんですか?
>その3000円は狙ってたなら2000円だと早いと思いますが
>狙ってた2000円だとそこでも正解なような、ここを我慢できるひとなら
>3000円でビシッと決算できるもんですかね
先日、売りの3原則という記事を書きましたね。
1.株価が割高になりすぎるか?
2.成長が期待できなくなるか?
3.もっと良いのが見つかるか?
割安成長株投資の場合は、この3つ以外の理由では売らないわけです。
で、昨日の記事では、
1000円から2000円に騰がって、その後1500円に下がって、
今は3000円になるチャートがあります。
ここで、まずご理解いただきたいのは、株価だけ見ていても、
「上記1~3の売りの原則に到達しているかどうかは解らない。」
ということです。
もし、株価が3倍になる過程で、業績はもっと改善し、
予想1株利益は4倍になっているという話であれば、
PERはむしろ下がっているはずですから、
売るどころか、むしろ買い増しすべきという判断まであります。
逆に業績は伸びていないのに株価だけが3倍になったというのであれば、
よっぽど安く買っていたとしても、おそらく売りでしょう。
宜しいでしょうか?
長期投資の場合は、売りのポイントは株価だけ見ても判断できない。
というのが答えです。
これに加えて、コメントしてくださった方の意識の中には、
どうも「目標株価」という概念があるように思います。
株を買う時にいくらになったら売るという「目標株価」を持つ、
というのは悪いこととは思いません。
ただ、目標株価は一つの目安にはなりますが、
それだけでは売りの根拠にはなりません。
例え、目標値に到達したとしても、それ以上に先行きが明るくなっているなら、
その会社の株は保有すべきなのです。
他のブログや本(例えばチャートやトレンドを根拠としているブログや本)では
「株価だけ見て答えが出る」と書いているかもしれませんし、
「目標株価はいくら」等と書いているかも知れません。
しかし、ピーターリンチやウォーレンバフェットの長期投資スタイルを真似するのであれば、
業績の変化と無関係に、売りや買いの判断はできないのです。
目標となる株価も、あっていいとは思いますが、それ自体も変動的なものであり、
あくまで、最終的な売買の判断は、業績との相対比較ということなのです。
本日も、参考になりましたら、
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