恐竜はほぼ2億年にわたって陸上で繁栄し続けたグループ。


海中生活に適応をし、成功した種というのが全く見当たらないほど
陸上生活者であり、そのようなイメージが強いわけだが、
水中生活をしていたと思われる恐竜がいないわけでもない。


プロトケラトプス  属名(Protoceratops


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それは縦に平たい尻尾
このような尻尾は決まって、爬虫類などの水生適応に見られる尻尾なのだ。
つまり
このような尻尾を左右に振って水中での推進力を得ようとするわけだ。


プロトケラトプスの化石が発見される場所は
恐竜化石が多く発掘されることで有名なモンゴル。

中央アジア位置するモンゴルは草原や砂漠が広がる
内陸性気候の強い乾燥した高原地帯である。


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水中生活とは縁のない場所ではあるが・・・。


プロトケラトプスが生きていた白亜紀後期は
その様相とは全く違っていたと言われている!



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-白亜紀後期の中央アジア

現在のチベット高原やアジア西部は標高の高い場所だが

恐竜時代は完全に海の底だったという!
その海に面し、大河が流れ、広大なデルタ地域を形成していたのが
プロトケラトプスが生息していたモンゴルなのだ!


このような場所に生息し、縦に平たい尾をもつプロトケラトプスは
泳ぎの得意な恐竜だったかもしれない。


白亜紀後期のモンゴルでは他にも水棲恐竜だったと思われるものは
他にもある。


タラルルス  属名(Talarurus


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モンゴルで発見されたヨロイ竜アンキロサウルス科の恐竜。
見事にタルのような胴体短い足はまるでカバ そのもので
見るからに水生動物と思わせる恐竜だ。


化石が発掘された場所は当時、海だった場所で
川で死んだタラルルスが海に流されたと推測されている。
とにかく、川で半水棲の生活を送っていた可能性は高い。


ちなみにヨロイ竜は
目の高さと鼻孔の高さが同じであり、
幅広の胴体、短い四肢、放射状に広がった短い指
半水棲のワニやカメに見られる特徴で

半水棲の恐竜であるとよく言われている。


オビラプトル類も半水棲の恐竜だったなんていわれている。
こちらもモンゴルで発見される恐竜だ。


コンコラプトル  属名(Conchoraptor


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コンコラプトルは「貝泥棒」という意味。
二枚貝を食べていたということから名づけられたらしい。


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口の中には硬い突起があり、これで二枚貝などの殻を
砕いたのではないかというわけだ。


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コンコラプトルなどのオビラプトル類も
体形が遊泳や潜水向きなんてこともいわれ、
水底で二枚貝を獲って食べていたかもしれない。


中央アジアにあるモンゴル。
今は乾燥し荒涼とした大地ではあるが、
これらの恐竜たちが生きた時代は
水と緑が豊かな大地だったようだ。