ハルキゲニたんのベストスマイル1

ハルキゲニたんの


ハルキゲニたんのベストスマイル2

ベストスマイル!!

えっw どこがスマイルなんだって?
あたしゃ、顔の表情ができないカギムシなんだから、そこは許してぇ~w

まあ、それはさておき、
「ハルキゲニたん、デボン紀を語る」(2013年12月19日)から

ずいぶん間があいてしまったんだけどさ~^^;


今回はデボン紀の次の時代、「石炭紀」について語らせてもらうよw

まあ、石炭紀は

だいたい3億5900万年前~2億9900万年までの期間を指す時代なんだけどさ、


石炭紀、地質年代

カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀って続いて「石炭紀」って、
時代名のパターンがなんだか変わっちゃうじゃない?


石炭紀にあたる時代に堆積した地層からよく石炭が採れることから、

この時代だけその名がまんま付けられちゃったわけなんだけどさ~、


まあ、この「石炭」っていうのが、この時代のことをよくあらわしてて、
石炭っていうのは植物が腐敗する前に地中にガッツリ埋もれちゃって、

地圧と地熱を受けて変質したもの、


ぶっちゃけ、「植物化石」だね。


早い話、石炭紀はかなり植物ボーボーの世界だったってわけよw

石炭紀の大森林を形成する木々がこれまた個性派ぞろいで、有名なのが3つ。

ロボク!リンボク!フウインボク!

なんだかトリオ的な感じのリズムで頭から離れない覚えやすさだよねw


ロボク、リンボク、フウインボク

ロボクは高さ10m、フウインボクは30m、リンボクなんか40mって
言われているくらいの大木なんだけどさ~、


今の木には「杉」とか「松」とか「桜」とかいろいろあるけど、
石炭紀にはそんな植物はまだ現れていなかった大昔なんでさ~、
ロボクはトクサの仲間、リンボク、フウインボクはヒカゲノカズラ類っていう
原始的なタイプのシダ植物が木の代わりをしていたんだよね。

さてさて、
この石炭紀の大森林で大いに繁栄しちゃいました的な生き物がいるんだよね。
それは「翅をもった昆虫」だね。

昆虫は前の時代のデボン紀に現れて、
まだトビムシみたいな地を這って生きていた小さな生き物だったんだけどさ~、


この時代にもなると翅をもつ昆虫が現れて、
生物史上初の飛行生物になったんだよね!

これがまたまた石炭紀の大森林という環境でジャストフィットしちゃってさ~
石炭紀の大森林には高さ40mを超すような木々が軒を連ねていたわけだからさ
そういう高い場所へヒトっ跳びできて、他の生き物が
足を踏み入れることができない領域に入ることができたんだよ。

つまり、そこは敵のいない安全地帯。昆虫たちのパラダイスってことなんだよね。
そういう高いところに、ロボク、リンボク、フウインボクの高木が
栄養たっぷりの胞子をつけていたんだから、

もうウハウハよw

鳥とかまだ現れていない天敵不在の世界で

伸び伸び生きていたせいなのか、
ビックサイズに成長する昆虫がけっこういたんだよね。


石炭紀の巨大昆虫

まあ有名なのがメガネウラというトンボの仲間かな。
翅を広げた長さはなんと70cm!w

パレオディクティオプテラというカゲロウの仲間は45cm!w

ゴキブリとカマキリの共通祖先とかいわれてるプロトファスマは10cm

翅ないし、昆虫じゃないけど、虫というくくりで見ちゃうと
ムカデとかヤスデに近いとされるアースロプレウラなんかは長さ2mという
とんでもないジャンボサイズw


アースロプレウラ

どれも実際、見てしまうと「えっ!?」って目を疑ってしまう大きさだよねw
こんな巨大虫はこの時代の常識w

まぁさ~、こんな森に迷い込んでしまったら、
肉体的な疲労による限界よりも
精神崩壊の方が先にきてしまうとおもうよ。人によってはw


失神するハルキゲニたん

まあ、虫たちが大きくなった理由にはまだあってさ、
この時代はかなりの高酸素だったらしいのよ。
現在の酸素濃度は21%だけど、この時代は30%もあったといわれとるよ。
高酸素は動物の代謝速度を上げて

昆虫の巨大化を促したともいわれとるよ。

さて、この時代、酸素濃度が高かったのはなんでなのさ~
ってなるんだけどさ、


光合成によって酸素を生産する植物が多かったのは確かなんだけど、
倒木や枯れた植物を分解する微生物がまだ十分に現れていなかった
といわれとるね。
この微生物は植物を分解するときに酸素を消費するんでさ、
植物は多いけど、それを分解する微生物があまりいなかったから、
結果的にどんどん酸素が増えていったってことになるらしいよ。


だからさ~
微生物がすくなかったから植物が腐らずにそのまま地中に埋もれて、
今となっては石炭紀の地層からジャンジャン石炭が採れるように
なったってわけだね。