大野裕之 2014年の全仕事 | 人間の大野裕之

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映画『ミュジコフィリア』『葬式の名人』『太秦ライムライト』脚本・プロデューサー
『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』岩波書店 サントリー学芸賞受賞
日本チャップリン協会会長/劇団とっても便利

2014年の締めくくりに今年の大野裕之全仕事。

(昨年のはこちら。)

(敬称略)
1月7日 日本映画大学で特別講義
1月8日 『太秦ライムライト』京都試写会@立命館大学
1月9日 NHK-BSプレミアムドキュメンタリー「UZUMASAの火花」放送
1月8日 NHK-BSプレミアムでテレビ編集版『太秦ライムライト』先行放映
1月22日 B-plus連載「京都のおねだん」vol.23「冬の寿司 1,680円 前編」
1月24日 NHKで「ザ・プロファイラー」チャップリン特集を収録
2月5日 ココロマガジン<音楽トークサロン>出演@大阪
2月19日 NHK BSプレミアム「ザ・プロファイラー 『苦しいからこそ笑う~チャップリン天国と地獄を見た喜劇王』」出演。(司会:岡田准一 出演:黒柳徹子・滝田洋二郎・茂山逸平・大野裕之)
2月19日 B-plus連載「京都のおねだん」vol.23「冬の寿司 1,680円 後編」
3月10日 NHK BSプレミアム「ザ・プロファイラー 『苦しいからこそ笑う~チャップリン天国と地獄を見た喜劇王』」再放送
3月20日 「京都新聞」府知事選特別企画連続インタビューの第5回に大野裕之のインタビュー掲載。
3月23日 「嵐電フェスタ」にて、福本清三さんトーク。大野は司会。
4月 竹本住大夫師匠引退興行初日にNHKにインタビューされ、その様子は住大夫師引退特番で繰り返し放送。
4月19日 『太秦ライムライト』について、大野のインタビューを含む記事「セリフなし 5万回斬られた71歳『日本一の斬られ役』が映画初主演」が産経新聞に掲載。
5月20日 『太秦ライムライト』を取り上げた「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事がYahoo!ニュースのトップを飾るなど、各マスコミで大きく取り上げられた。その後もこの話題は合計4回Yahoo!ニュースのトップを飾る。
5月23-25日 鳥取市の浜村温泉湯けむり映画塾に講師として参加。
 この頃、NHK、関西テレビに出演、京都新聞、京都しみん新聞などにインタビュー記事が掲載。
6月8日 『太秦ライムライト』二条城ワールドプレミア 福本清三・山本千尋・松方弘樹・萬田久子、東映剣会、劇団とっても便利団員総出演、大野は司会・構成・演出。
6月9日 『太秦ライムライト』梅田ブルク7試写会 DCPによる初の上映
6月13日 NHK「ゆうどき」出演
6月14日 『太秦ライムライト』京阪神先行公開 Tジョイ京都、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹で。
6月14日 『太秦ライムライト』劇場パンフレット発売。大野が編集・執筆
6月18日 『太秦ライムライト』、上海映画祭でインターナショナル・プレミア
6月25~28日 イタリアのボローニャで、デビュー100周年記念チャップリン国際会議にて、"Chaplin and Japan : How the Famed Peacemonger Was Perceived Before and After the War"と題して講演
7月12日 『太秦ライムライト』新宿バルト9他で、全国公開
7月13日 『太秦ライムライト』Tジョイ京都で、栗塚旭・中島貞夫舞台挨拶、大野は司会
7月 『太秦ライムライト』が、「ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル」で「オーディエンス・アワード」受賞。
7月19日~22日 浜村温泉湯けむり映画祭講師
8月9日 『太秦ライムライト』、カナダのモントリオールで開催された「ファンタジア国際映画祭」で「シュバル・ノワール賞(最優秀作品賞)」と「主演男優賞」を受賞。
8月15日 『太秦ライムライト』Tジョイ京都で、福本清三舞台挨拶。大野は司会
9月5日 『太秦ライムライト』Tジョイ京都で12週間のロングランを記録して終映。梅田ブルク7では7週間、新宿バルト9でも4週間と各地でヒットを記録。
9月9日 「朝日新聞」インタビュー掲載。
9月11日 NHK「ひるどき」に出演。
9月12日 福本清三、中島貞夫、大野が「京都市文化芸術表彰」受賞。
9月12~13日 チャップリンデビュー100周年特別企画「したまちコメディ映画祭IN台東 チャップリン声優口演」に出演。羽佐間道夫・野沢雅子・山寺宏一ら声優界の大御所総出演。チャーリー・シストヴァリス氏とレッドカーペットイヴェントに参加。
9月13日 山口淑子さんご逝去に際して、「朝日新聞」他にコメントを発表
9月15日 スターチャンネル番組収録
9月20日 山形シベールアリーナでチャップリン声優口演に出演。
9月27日 京都・円山公園音楽堂で映画上映イベント企画協力
9月28日~10月1日 浜村温泉湯けむり映画塾の撮影に参加
10月 スターチャンネルで「チャップリン笑劇場」が始まる。10~12月まで、24作品の短編を声優による吹き替えで放送。日本チャップリン協会・大野裕之監修、大野は12作品の台本を担当。
 また、「チャップリン笑劇場スペシャルトーク」(出演:チャーリー・シストヴァリス、黒柳徹子、羽佐間道夫、大野裕之)第一回が、10月を通して放送。
10月3日 舞台版『ライムライト』(石丸幹二主演、荻田浩一演出、大野裕之脚本)情報公開
10月 『太秦ライムライト』が、オランダの「カメラ・ジャパン・フェスティバル」でオーディエンス・アワード受賞。
10月20日 キネマ旬報に山口淑子追悼特集として、「チャーリーからシャーリーへ」を寄稿。
11月 スターチャンネル「チャップリン笑劇場スペシャルトーク」(出演:チャーリー・シストヴァリス、黒柳徹子、羽佐間道夫、大野裕之)第2回が、11月を通して放送。
11月2日 鳥取市浜村温泉映画祭で福本清三講演の司会、多井一晃も参加。
11月3日 福本清三の故郷・香美町での『太秦ライムライト』特別上映で、福本清三とともに登壇。
11月6日 『太秦ライムライト』劇場パンフレットを書店で販売開始。
11月6日 洛東ロータリーで「太秦が教えてくれたもの~『太秦ライムライトを製作して』」と題して講演
11月11日 国際日本文化研究センターでパネル討議『映画史の中の太秦』に、上野隆三・小川順子(中部大学准教授)とともに参加。司会は細川周平(国際日本文化研究センター教授)
11月21日 「しんぶん赤旗」に『チャップリンの独裁者について』寄稿
11月26日 『太秦ライムライト』ロス・アンジェルスプレミア
11月29日 『イギリス文化辞典』(丸善)発刊。「チャップリン」の項目を執筆。
11月 スターチャンネル「チャップリン笑劇場スペシャルトーク」(出演:チャーリー・シストヴァリス、黒柳徹子、羽佐間道夫、大野裕之)第3回が、11月を通して放送。
12月5日 『太秦ライムライト』アメリカ公開
12月 『太秦ライムライト』ゴールデン・グローブ賞のノミネート候補作になる。
12月20日 京都みなみ会館で『太秦ライムライト』アンコール上映初日。川嶋杏奈・大野裕之で舞台挨拶。
12月21日 京都みなみ会館で『太秦ライムライト』アンコール上映2日目。柴田善行・多井一晃・中島ボイル・川嶋杏奈・鷲尾直彦・大野裕之で舞台挨拶。
12月23日 京都みなみ会館で『太秦ライムライト』アンコール上映。福本清三/佐藤都輝子・上野宝子柴で舞台挨拶。この日、視覚障害者向けのナレーション原稿を担当。
12月26日 「朝日新聞」文化面の2014年回顧欄で、『太秦ライムライト』の話題が取り上げられる。
12月27日 「京都新聞」文化面の2014年回顧欄で、『太秦ライムライト』の話題が取り上げられる。
12月28日 京都みなみ会館で『太秦ライムライト』アンコール上映。栗塚旭・中島貞夫で舞台挨拶。大野裕之は司会。
12月30日 「朝日新聞」文化欄の「第一次世界大戦から100年 戦場生まれの作品で考える」にコメント掲載。


今年も、本当におかげさまで、前にも増して意義深いお仕事をさせていただきました。
やはり、2014年といえば、『太秦ライムライト』公開です。7年間に渡って取り組んで来たのがようやく実りました。数々の賞も受賞することができて、形になってほっとしています。成功したとすれば、その理由はたくさんあれど、やはり福本清三先生の生き方・才能・お人柄のおかげということになるでしょう。チャップリンデビュー100年の年に実現したのは、喜劇王の導きとしか言いようがありません。
そんな中、「チャップリン国際会議」で、国際的なチャップリン研究の土俵で講演させていただいたのも財産です。
国内では、NHKの「ザ・プロファイラー」と「スターチャンネル」で、大きなチャップリン特集番組をさせていただきました。
浅草公会堂でのチャップリン100周年イベントにはチャップリンの孫チャーリー・シストヴァリスもおいでくださり、華やかなものになりました。
今年の大きな仕事を5つあげるとすれば、こうなりますね。

個人的に大きかったのは、長年の懸案である『独裁者論』をほぼ書き上げたこと(来年出版予定)。実のところ、2010年夏に企画書を書いていますから、4年かかったことになります。
また、新しい映画脚本を書かせていただいているのは大きなチャレンジです。
先頃発表された『ライムライト』世界初の舞台化も、かれこれ10年来の構想ですね。他、『太秦ライムライト』を作ったことで、時代劇にまつわる講演依頼が増えました。今後、新しい時代劇文化のためにもっと勉強します。

他方、大好きなラジオに出ていない、大きな原稿はたくさん書いたのですがあまり小さなコラムを書いていない。なにより、舞台の演出をしていないことが悔やまれます。まあ、体は一つなので、毎年全部できるわけではないのでしゃあないですが。

毎年そうなんですが、大きな仕事をしたときには、とりわけ良縁との出会いをたくさん頂きます。
やはり、自分としては『太秦ライムライト』はかなり大きな仕事でした。映画のプロデュースも初めてですし、すみずみまで太秦の思いを行き渡らせようと奮闘しました。その過程で、多くの人に助けられ、ご迷惑や御心配もおかけしました。また、ひどい目にもあわされましたが、それも自分の未熟さゆえです。
今後は、もっと大きな視点・大きな創造を常に心がけます。信頼のおける人に任せることも大事です。おかげさまで信頼置ける人と出会えてとてもいい状態にあります。

皆様のおかげで、2014年を素晴らしい年にしていただきました。本当にありがとうございました。
2015年の新しいプロジェクトに向けて精進します。
皆様、良いお年を! そして、来年が皆様にとりまして最高の年になりますように!