映画『あのひと』2015年9月5日から18日まで、京都みなみ会館で先行公開!(8/29追記) | 人間の大野裕之

人間の大野裕之

映画『ミュジコフィリア』『葬式の名人』『太秦ライムライト』脚本・プロデューサー
『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』岩波書店 サントリー学芸賞受賞
日本チャップリン協会会長/劇団とっても便利

追記

『あのひと』
山本一郎監督 第22回ミンスク国際映画祭特別賞
織田作之助が書いたとされる幻の作品を映画化!
2016年5月14日~ 大阪・なんばパークスシネマ
5月28日~ 東京・ユーロスペース
5月28日~ 名古屋・名演小劇場
6月18日~ 京都みなみ会館
詳細はこちら
http://ameblo.jp/tottemobenri2/entry-12138715997.html


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映画『あのひと』
2015年9月5日から18日まで、京都みなみ会館で先行公開!
文豪・織田作之助が書いたとされる幻の脚本を映画化。
これまで日本映画史を彩る数々の傑作のプロデューサーを務めてきた山本一郎の長編監督デビュー作。
出演は、田畑智子さん、福本清三さん、峰蘭太郎さん、神戸浩さん、加えて、劇団とっても便利団員ほぼ総勢出演!
ぜひご覧下さい。

『あのひと』は、2012年に発見された幻の脚本です。専門家によって、織田作之助の未発表作であると認定され、話題になりました。

***以下、「産経新聞」2012年10月23日の記事から引用***
 大阪府立中之島図書館(大阪市)に「作者不詳」として所蔵されている映画の脚本が、小説『夫婦善哉(めおとぜんざい)』で知られる大阪出身の作家、織田作之助(1913~47年)の未発表作品であることが、分かった。専門家は、酷似したタイトルの脚本が作之助の創作ノートに登場することや、同時期に書かれた小説との類似性を指摘。ファンからは来年の生誕100年に向け、映画化やラジオドラマ化を望む声も上がっている。(袖中陽一)

 ■創作ノートに題名、小説にも類似

 この脚本は「あのひと」。A5判78ページで表紙には「松竹映画大船作品」と記され、戦時中、部隊長だった人の遺児を育てている戦友4人と、近所の女性らが戦争に翻弄されながら互いに引きつけられるストーリーとなっている。

 昭和52年に遺族が作之助の蔵書などを寄贈した同図書館の「織田文庫」に収められているが、これまで詳しく調べられていなかった。

 しかし、作之助のファンでつくる「オダサク倶楽部」メンバーの上孟二(かみ・たけじ)さん(64)が、作之助の創作ノートなどに「あの人」という脚本についての記述があることに気づいた。

 創作ノートなどには、19年8月20日、「松竹大船のためにシナリオ『あの人』に取りかかった」と記載。しかし映画は何らかの事情で制作されず、「12月18日、戯曲『あの人』四景54枚水の江劇団へ」と、同じ題名で戯曲を書いたことが記されている。

 また映画監督、川島雄三(1918~63年)宛ての20年1月22日付の手紙には「ターキー(水の江滝子)で『あの人』をやっています。(中略)一ぺん見て下さい」と書いており、これを受け取った川島が「『あのひと』 最初映画脚本として松竹大船のために書かれたが、当時情報局あたりの忌避にあい映画化されず、その後、水之江滝子の劇団タンポポで上演された」と注を付けている。川島は作之助の原作を映画化した「還って来た男」で監督デビューを果たすなど縁があった。

 作之助に詳しい関西大名誉教授の浦西和彦さんはこうした経緯に加え、「登場人物が徴用で遠くに働きに行くところなど、同時期に書かれた小説『木の都』とも共通している」と指摘。「19年8月6日に亡くなった妻、一枝の名も登場人物の名に使われており、オダサクの作品に間違いない」と話す。

 上さんは「来年には生誕100年を迎える。ぜひ映画やラジオドラマの形になって、一般の方々にもオダサクの魅力を楽しんでほしい」としている。

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今回、この脚本を、一字一句変えずに映画化!
モノクロ/スタンダードサイズで撮影された意欲作です。
日本映画史を彩る傑作のプロデューサーであり、映画史に造詣が深い山本一郎監督ならではの考え抜かれた演出。
戦中に情報局の検閲で映画化されなかった作品が、戦後70年の今年日の目を見ます!
ぜひご覧下さい!

【場所】京都みなみ会館
【上映時間】
9/5(土)14時40分~/6(日)14時30分~/7(月)と8(火)14時~/9(水)15時~/10(木 )14時~/11(金)14時30分~
12(土)~18(金)は連日朝10時~上映

【土日に舞台挨拶あります!】
9/5(土)14時40分~上映後(舞台挨拶:山本一郎監督、神戸浩、大野秀典、中島ボイル、杉山味穂、大野裕之他予定)
6(日)14時30分~上映後(舞台挨拶:山本一郎監督、中島ボイル、大野裕之他予定)
12(土)10時~上映後(舞台挨拶:鷲尾直彦、多井一晃、上野宝子、大野裕之他)
13(日)10時~上映後(舞台挨拶:鷲尾直彦、多井一晃、上野宝子、大野裕之他)

【料金】前売1,300円 当日1,500円

予告編はこちら






出演者: 大野 秀典/鷲尾 直彦 杉山 味穂/中島 ボイル 上野 宝子/大野 裕之 川嶋 杏奈/多井 一晃 彩 ほのか/峰蘭太郎 福本清三/神戸 浩 田畑 智子
プロデューサー 榎 望
撮影 佐々木原 保志(JSC)
照明 宮西 孝明
美術 黒川 通利
装飾 木下 保
サウンドデザイン 森永 泰弘
助監督・編集 石川 幸典
製作担当 井汲 泰之
美術監修 磯見 俊裕
美術管理 馬場 正男
録音協力 林 基継
制作 松竹撮影所
配給 劇団とっても便利