2016年 大野裕之 全仕事 | 人間の大野裕之

人間の大野裕之

映画『ミュジコフィリア』『葬式の名人』『太秦ライムライト』脚本・プロデューサー
『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』岩波書店 サントリー学芸賞受賞
日本チャップリン協会会長/劇団とっても便利

2016年の締めくくりに、今年の全仕事です。
(2015年のは、こちらです。)

2016年
1月17日「FM aiai」収録
1月20日 サントリー学芸賞受賞者フォーラムで講演@大阪・サントリー文化財団
1月21日 FM aiai「In the Pocket」出演 前編放送
1月28日 FM aiai「In the Pocket」出演 後編放送
1月31日 「毎日新聞」書評欄に著者インタビュー掲載
2月5日 「群像」(講談社)3月号「私のベスト3」コーナーにエッセイ「未完のチャップリン」寄稿
2月5日頃 「共同通信」がサントリー学芸賞受賞者 フォーラム関連記事を配信
2月8日 「読売新聞」にインタビュー記事掲載
2月12日 「京都新聞」にサントリー学芸賞受賞者フォーラムの様子が掲載される
2月25日 「毎日新聞」にサントリー学芸賞受賞者フォーラムの様子が掲載される
3月5日 「週刊現代」轡田隆史さんのコラム「人生のことば」で、『チャップリンとヒトラー』が紹介される
3月12日 京都大学同窓会「葵の会」で講演「チャップリンとヒトラー、そして現代」
3月 月刊「ミュージカル」で前年に公演された優秀作品に、脚本を担当した音楽劇『ライムライト』が選出
3月 アシェットから発売の「チャップリン DVD公式全集」 1号から4号までテスト販売
4月12日 「京都民報」の「スペシャルインタビュー」で、インタビュー「権力を笑い飛ばす力」掲載
4月16日 スイスのヴヴェイの「チャップリン博物館」オープン記念式典およびVIPパーティーに出席。RADIO FRANCEの特集番組収録。
4月23日 平野裕加里 主催「学ばない学び舎~私が本当に話を聴きたい魅力溢れる大人たち」で平野裕加里氏と対談@名古屋ウインクあいち
5月2日 「産経新聞」で映画『あのひと』取材記事掲載
5月6日 「朝日新聞」で映画『あのひと』取材記事掲載
5月 「キネマ旬報」5月上旬号 「映画本大賞2015」で、『チャップリンとヒトラー』が6位に選出
5月14日 映画『あのひと』(山本一郎監督/劇団とっても便利配給)全国公開 大阪先行公開@なんばパークス 初日舞台挨拶:山本一郎監督、中島ボイル、鷲尾直彦、多井一晃、上野宝子、上西雄大、大野裕之
5月11日 「毎日新聞」文化欄にチャップリン博物館開館について寄稿
5月19日〜22日 劇団とっても便利ミュージカル公演『カフェ・ママン』(作曲・脚本・演出:大野裕之)全6ステージ@京都スタジオヴァリエ 全回満席御礼
5月末 「中外日報」で短期連載「大野裕之の映画と演劇の余白に」第1回
5月25日 フランクフルトで開催の映画祭「ニッポン・コネクション」で『あのひと』プレミア上映 多井一晃が参加
5月28日 『あのひと』全国公開 東京ユーロスペース(舞台挨拶:橋本一郎・大野裕之)、名古屋・名演小劇場トーク(舞台挨拶:神戸浩・大野裕之)
6月1日 『あのひと』全国公開 東京ユーロスペース 舞台挨拶登壇:山本一郎監督・榎望プロデューサー・多井一晃・大野裕之
6月13日 大阪自由大学で講演「チャップリンとヒトラー」@梅田・上田安子服飾専門学校本館
6月16日 「京都新聞」で映画『あのひと』取材記事掲載。
6月18日 『あのひと』全国公開 京都みなみ会館 舞台挨拶:山本一郎監督
6月25日〜7月3日 ボローニャ復元映画祭に参加
6月末 「中外日報」で短期連載「大野裕之の映画と演劇の余白に」第2回
7月14日 東洋英和女学院大学で講演
7月16日 日本笑い学会全国大会記念講演 「チャップリンとヒトラー~いかにして〈笑い〉は独裁政治に勝利したか~」 @関西大学・堺キャンパス
7月末 「中外日報」で短期連載「大野裕之の映画と演劇の余白に」第3回
8月24日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット)発刊。第1号『独裁者』。監修・執筆を担当。
8月末 「中外日報」で短期連載「大野裕之の映画と演劇の余白に」第4回
8月27日 早稲田大学中野校で連続公開講義「チャップリンとヒトラー、そして現代」1回目
9月3日 早稲田大学中野校で連続公開講義「チャップリンとヒトラー、そして現代」2回目
9月7日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット) 第2号『モダン・タイムス』。監修・執筆を担当。
9月10日 早稲田大学中野校で連続公開講義「チャップリンとヒトラー、そして現代」3回目
9月14日 京都国際映画祭の記者会見に登壇
9月16日 したまちコメディ映画祭「声優口演ライブ したコメmeets小津安二郎『淑女と髯』」(口演:羽佐間道夫、野沢雅子、山寺宏一他)の台本を担当。@浅草公会堂
9月17日 早稲田大学中野校で連続公開講義「チャップリンとヒトラー、そして現代」4回目
9月21日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット) 第3号『街の灯』。監修・執筆を担当。
9月21日 京都ファイナンシャルプランナーで講演「チャップリンの経済学」@キャンパスプラザ京都
10月4日 ラジオαステーション「LIFT」出演
10月5日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット) 第4号『ライムライト』。監修・執筆を担当。
10月5日 京都国際映画祭のサイレント映画部門の記者会見に登壇
10月11日 MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」出演
10月13〜15日 京都国際映画祭のチャップリン映画特別上映で舞台挨拶登壇。13、14日は清水圭氏、倉田あみ氏らとトーク
10月前半に、「チャップリンBlu-ray BOX」の声優吹替収録に立ち会う
10月19日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット)第5号『キッド』。監修・執筆を担当
10月22日 第三回織田作祭@生國魂神社にて鼎談(井村身恒・オダサク倶楽部代表、山本一郎監督と)
11月 JR西日本の旅雑誌「ブルーシグナル」のエッセイ「出会いの旅」に、「山陰線の汽笛ペダル」を寄稿。
11月2日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット) 第6号『犬の生活/一日の行楽』。監修・執筆を担当
11月5日 逸青会(尾上菊之丞・茂山逸平)『りんご』東京公演@セルリアンタワー能楽堂 脚本を担当
11月12日 逸青会(尾上菊之丞・茂山逸平)『りんご』京都公演@金剛能楽堂 脚本を担当
11月16日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット) 第7号『サーカス』。監修・執筆を担当
11月16日 「アステイオン」85号(サントリー文化財団)に、「写真で読む研究レポート チャップリンの世界」を執筆。
11月30日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット) 第8号『黄金狂時代』。監修・執筆を担当
11月30日 声優口演ライブ 大阪いずみホール公演(羽佐間道夫・野沢雅子出演)台本担当
12月1日 東洋英和女学院大学で講演
12月14日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット)第9号『殺人狂時代』。監修・執筆を担当
12月14日 声優口演ライブ 東京オペラシティホール公演(羽佐間道夫・野沢雅子・山寺宏一出演)台本担当
12月22日 「チャップリンBlu-ray BOX」(KADOKAWA)発売(監修・ブックレット執筆・吹替台本翻訳執筆・字幕修正を担当)
12月24日 「週刊チャップリン公式DVDコレクション」(アシェット)第10号『巴里の女性』。監修・執筆を担当

 みなさまのおかげをもちまして、今年も、これまでで最も実りある一年を過ごさせていただきました。
 昨年のサントリー学芸賞受賞効果からか、本当に忙しく、かつ大切な仕事をさせていただきました。執筆のほか、講演にお招きいただくことも増えました。
 昨年の全仕事目録では、30歳代に取り組んできてことが40歳前後で相次いで形になったこと、それゆえに40歳代の生き方が問われると書きました。
 だから、40歳をすぎたいま、新しい挑戦をしたいといつも思っていました。
 本当に幸いなことに、今年は、まったく新しい挑戦をさせていただいた年となりました。
 声優口演では初めて小津安二郎のサイレント時代の作品『淑女と髯』の台本を執筆、尾上菊之丞さん・茂山逸平さんの2人会である逸青会では狂言+長唄の形式で新作『りんご』の脚本、そして来年の出版となりますが初のエッセイ集『京都のおねだん』の執筆をしました。
 これまでも取り組んできたチャップリン研究については、KADOKAWAから出た「チャップリンBlu-ray BOX」で、監修・ブックレット執筆・吹替台本翻訳執筆・字幕修正を担当し、現時点で世界最高の映像クオリティのBlu-rayに携わることができました。
 アシェットからの「週刊チャップリン公式DVDコレクション」も8月末に創刊。こちらは2017年末までリリースが続きます。チャップリンの世界がどんどん広がっていって、本当に嬉しく思います。
 チャップリンに関しては、スイスの旧チャップリン邸が博物館になり、そのオープン式典に、チャップリンのご遺族やクレア・ブルームさん、そしていつもの研究者仲間ととともに、招待いただいたこともありがたい経験でした。
 劇団とっても便利の新作公演を久々にできたことは、本当に素晴らしいことでした。この場所を持っているのが宝なのです。
 また、一から映画の勉強をしようと思い、ボローニャ映画祭に参加したのも大きな財産となりそうです。
 新しい挑戦、これまで取り組んできたことの発展、原点の確認、そして勉強し直し。いろんなことを、バランスよくやらせていただいたかと思います。

 あらためまして、今年も一年間、本当にありがとうございました。
 現在、新作映画に取り組んでいます。
 2017年も、新しい挑戦を続けてまいります。
 みなさまとともに、実りある年になりますよう、どうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

 良いお年を!