@OurPlanet-TV公式より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「福島との格差なぜ?」~放射能に苦悩する県境の町


福島第1原発から北西に50キロの距離にある宮城県丸森町筆甫地区。

いわき市や南相馬­市よりも放射線の数値は高いものの、

復興庁が策定した子ども被災者支援法基本方針案で­「支援対象地域」から外された。

原子力損害賠償紛争審査会の「自主的避難対象地域」か­らも外されている。

http://youtu.be/tsV9UdgzDtk

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




その壁となっているのが「県境」だ。福島県の伊達市と相馬市に接する筆甫地区は、

飯舘­村から車で10分の距離にある。

宮城県と福島県をわける道は幅2メートルもない狭い農­道で、

「原発さえなければ」と書き残して亡くなった相馬市の酪農家の家にも隣接している。


今年5月、筆甫地区の住民698人が福島県内と同水準の損害賠償を求めて、

原子力損害­賠償紛争解決センターに申し立てを行った。

福島県外での集団申し立ては初めてのことだ­。住民の9割が参加している。


山の中で自然とともに暮らしてきた筆甫の人々。

これまでは、ほとんど買い物をしない自­給自足の生活で、風呂は薪で炊き、

あらゆるものを手作りしてきた。

しかし、2011年­に筆甫地区で計測された川魚からは1キログラムあたり

2042ベクレルの放射性セシウ­ムが検出されたほか、

タケノコからは1866ベクレル、椎茸からは1570ベクレルが­計測され、

山との暮らしは崩壊した。


これまでの伝統的な里山暮らしが全て壊されたが、国からの支援は、

福島県ではないとの­理由で、あらゆる面で切り捨てられている。

被災者として認められず、苦しい思いを募ら­せる筆甫地区の人々を取材した。

詳細はこちら http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1679


【寄付のお願い】
OurPlanet-TVは日本ではまだ珍しい非営利の独立メディアです。企業や行政­­からの広告収入を一切受けていません。制作に関わる費用はすべて、応援してくださる­個­人の寄付や会費によって支えられています。
詳細はこちら http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1523