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先週の話になりますが、ポーズハンズに新しい犬が入りました。
いつもお世話になっているわんにゃんこ様が、今回保健所から引き出した2頭のうちの、小型犬の1頭を引き受けることになりました。
かなりの高齢で、推定15歳以上でしょうか。
体型と毛質から、ヨークシャーテリアとマルチーズのMIXではないかと推測されます。
両目は真っ白に濁り、視力はほとんどありません。
耳も聞こえません。
歯は1本もありません。
被毛は薄汚れてバサバサ、皮膚も荒れています。
ヒトコトで言えば、ボロボロです。
保健所からの引き出しですから、今に至った経緯はまったくわかりませんが、こんな状態の犬が野犬として長く生きていられるわけもありませんから、保健所に収容される直前まで誰かに飼われていたのでしょう。
いずれにせよ、大事にされていなかったのは確かだと思います。
これからは、多くの幸福に恵まれるようにと、
『福多(ふくた)』と名づけました。
さて。
先日、16歳のラブラドールを蹴り上げる虐待動画がニュースで話題になりました。
飼い主は「しつけのつもりだった。」と弁解しているようですが、どう見ても、どう理由を聞いても、それはしつけと呼べるようなものではなく、腹いせの虐待以外の何物でもない。
その一点だけを見ても、飼い主が何をどう言おうと、『大事に飼われていなかった。』ことは明らかです。
なのに16歳まで生きる。
ラブラドールは大型犬の中では長寿な方ですが、それでも16歳を超えられるのは本来、とてもおめでたいことです。
健康管理に気を使い、最大限の愛情をかけていても、病気で犬を失ってしまう愛犬家もたくさんいる中で、なんという皮肉だろうといつも考えてしまいます。
福多も同じです。
性格はとても優しくて、いい子です。
年齢的なものもあって、物静かで、
1日中、ほとんど寝て過ごしています。
トイレのしつけはできておらず、オムツは欠かせませんが、本当に手のかからない子です。
他の保護犬たちも、目も耳も不自由な福多を気づかって、気の強いチワワの海太でさえ、福多には優しく接してくれています。
こんなに良い子が、粗末に扱われながら15年以上も生きてしまった。
だからこそ。
これからは福多に、
「生きてて良かった!」
と思ってもらえるような幸せな毎日をプレゼントしてあげたいと願います。
寒がりだからか、甘えん坊なのか、毎日、寝る時間になると、嗅覚だけを頼りにあいの布団の中に潜り込んできて、一緒に眠るのが日課です。
ですが、あまりにも汚れが激しいので、
本日、シャンプーとトリミングしてもらいに行ってきました。
ビフォー
アフター。
とても可愛くなりました。
福多の第二の犬生を温かい目で見守ってくださると幸いです。