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このところ、似たような報告ばかりになってしまっていますが、
ボスは、今のところ、排尿は管からの垂れ流しの状態ですが、苦痛を感じているふうでもなく、元気に暮らしています。
どうやら、2週間に一度、カテーテルを抜いて様子をみて、やはり排尿できないようであれば、再び通す計画のようです。
これを繰り返すことになるそうですが、そう何回もできるわけではないそうです。
みそかちゃんの全身に転移した悪性腫瘍は、その1つが肺にあり、数週間から数ヶ月後には呼吸困難を起こして、最期の時にはかなり苦しむと言われています。
それでも今のところは、よく食べ、よく遊び、元気に暮らしてくれています。
せめて体力のある今のうちに、精一杯、犬生を謳歌して欲しいと、毎日、連れ歩き、たくさんの方に可愛がってもらっています。
そして下半身にマヒのある、チワワのりんごちゃん。
少し前からボス同様に排泄がうまくできなくなってしまい、病院に連れていくと、
会陰ヘルニア
と診断されました。
りんごちゃんにはもう、マナーベルトも必要ありません。
毎回、排尿も排便も人の手で絞り出してやらなければならない状態となっています。
次第に悪化していて、これ以上、ひどくなるようなら手術が必要とのことです。
そして、盲目の老犬ふくたくん。
眠っている姿は天使のようですが、
痴呆症がひどくなり、
家族がいても、
抱いてあげても、
部屋に自由にさせてあげても、
外に出してあげても、
ご飯をあげても、
夜中から、えんえん朝まで徘徊しながら、鳴き続けて、人も犬たちも睡眠不足でぐったりしています。
しばらく、あいがふくたくんと車中泊生活を続けていましたが、さすがにご主人も心配して、
「近所迷惑については、雨戸を締め切ることで、少しでも防音対策しよう。それと明日にでもご近所に菓子折り持って、事情を話してきなさい。」
と言ってくれたそうです。
そして、
痴呆で盲目ながら足腰は丈夫なので、徘徊中、布団の上で雑魚寝している他の犬たちを踏みつけたり、突然、噛みついたりもします。
無謀にも台所のカウンターに飛び乗ったりもしますので、目を離すこともできません。
そこで夜の間はケージの中にいてもらうことになりました。
これで徘徊は無くなりますが、鳴き続けてはいます。
あいが、時々夜中に起き出しては、なだめるためにお粥を少量ずつ与える生活が続いています。
他にも持病のある犬はいるものの、以前のご報告から悪化した犬は以上です。
さて。
ポーズハンズでは、もともと障害がある犬と知った上で引き取っているのですから、こうなるのは当然ともいえますが、一般愛犬家でも十分起こりうる事態です。
犬に飽きて捨てるような人は論外ですが、愛犬家であれば、皆が最初に
「一生、責任持って可愛がる。世話をする。」
と強い覚悟を持って、飼い始めたことと思います。
やがて、かわいい愛犬の、弟や妹、もしくは友達として、もう1頭迎え入れたくなる人もいます。
そして2頭、3頭と、多頭飼いになる愛犬家も少なくありません。
もちろん多頭飼いには多頭飼いの楽しさがありますし、
犬たちが若く元気なうちは、それほど手もかからず、せいぜい費用が頭数分かかるくらいです。
ところが犬たちが揃って老いていけば、
どれほど健康に気を使い、大切に育てていたとしても、
そろってこのような状態になることも十分にあり得る話です。
コッチの犬のオシッコを絞り出している間に、アッチの犬が鳴き始める。
アッチの犬に薬を飲ませている間に、ソッチの犬が転げ落ちて悲鳴をあげる。
そんな騒動が毎日のように繰り返されます。
さらに費用です。
たとえば、シェパードのボスの検査費用だけでもすでに40万を超えています。
みそかに至っては、5度の手術をしています。
一般の愛犬家であっても、これらが同時にのし掛かってくる可能性もおおいに考えられるのです。
一生、責任をもって可愛がる。
という覚悟が試されるのは、犬が生まれてからの大部分ではなく、むしろ最期が近づいた時だと思います。
人は自分が経験しなければ、なかなか実感がわかないものですが、
「覚悟してたつもりだったけど、こんなに大変だとは思わなかった。」
と後悔しないように、
この記事を他人事と思わず、犬を飼い始めようと検討中の方も、すでに飼っている方も、気を引き締めていただければと思います。