閲覧いただきありがとうございます。

 

前回に引き続き、ブログ休止中にあった保護犬たちの近況をご報告したいと思います。

 

前回の通り、幸せをつかめた犬もいましたが、2年の間にたったの2頭です。

 

「譲渡に難しい犬ばかりを保護している」と、他団体さんからも笑われる通りですが、その中で2頭も里親さんが現れてくれたのは、本当に奇跡的なことだと思います。

 

こうして見ると、2年間といっても、今年になってからの動きばかりでした。

 

前回との記事の重複になりますが紹介します。

 

いっぽ(マルチーズ×シーズーMix)2021年3月卒業

 

一般家庭での多頭飼育崩壊により、引き取られた数十頭の中の1頭です。

前回の記事にも書いた通り、外見は可愛いのですが、警戒心が強く馴れにくく、一度は里子に出て行ったものの、里親さんに噛み付いて出戻りました。

その後、里親募集は諦めて永年レギュラーを覚悟していたのですが、他のメンバーに比べれば難が少ない方だったので、お問い合わせを頂いた時に、念を押しつつ、この子をおススメさせていただきました。

相性というものはあるもので、保護をしてから4年を経て、ついに素晴らしい里親さんに巡り会えました。

 

やっくん(中型日本犬Mix白色)2021年4月卒業

 

前回の記事に書きました通り、今年4月無事に正式譲渡が決定しました。

もともと健康で性格も良く、サイズも力もほどほどで飼いやすい犬ですので、一度見初めていただければ、気に入っていただける自信はありました。

今もご近所で幸せに暮らしています。

 

その他の保護犬の近況につきましては、

 

(黒柴犬)2021年7月1日逝去。

 

12歳まで一人暮らしのおばあさんが飼育していましたが、入院してしまい、空き家同然となった家に放置されてしまいました。

ご近所からの通報により保護しました。

預かりさんの元で大切に可愛がられていましたが、今年7月1日、推定15歳で旅立ちました。

 

りんご(チワワ)2021年8月8日逝去。

 

保護した時の年齢は9歳〜11歳まで、ハッキリしません。

飼っていたおばあさんが、誤って落としてしまったことで下半身麻痺になりました。

その後、医療にもかけられないまま糞尿にまみれたケージの中で飼い殺し状態でした。

 

保護した後のリハビリの甲斐あって、多少は歩けるようになりました。

と言っても、要介護であることに変わりなく、里親募集はせずにそのままポーズハンズのレギュラーになりました。

気が強く、かなりのイバりんぼでしたが、他の保護犬たちにも労られつつ、幸せな犬生を全うできたと思います。

推定年齢13〜15歳でした。

 

メリー(中型日本犬Mix)2021年8月27日逝去。

 

8歳までカラーボックスの中だけで育ちました。

炎天下の中でも日除けも何もない状態で、このままでは危険と判断したので、飼い主を説得して保護しました。

重度のフィラリアにも冒されていましたが、食欲旺盛で力強く元気に過ごしていました。

とはいえ、晩年はフィラリアによって痛めつけられた心臓へのダメージで、咳き込むことも多く、かなり苦しみました。

そんな中でも推定15歳以上まで生き抜いてくれました。

 

ここから後は、今まで通りの継続メンバーです。

 

もっくん(ポインターMix)現在も里親募集中

 

今も変わらずポーズハンズで元気に暮らしています。

外見はかっこいいし、性格も優しく申し分ないですか、不思議とご縁がありません。

唯一、元気が良すぎて力が強すぎるので、里親さんには体力のある方でないと難しい面もあるからかも知れません。

 

タッチ(日本犬中型Mixポーズハンズ永年レギュラー

 

身勝手な人間の都合に振り回されて、波乱万丈の犬生を歩んできたタッチ。

保護した後に、里親も見つかり、これでタッチも幸せになれると喜んでいましたが、3年後に出戻ってきてしまいました。

 

出戻り後すぐに脱走騒動もあって、その節には皆様にも多大なるご心配をおかけしました。

 

どうやらタッチには、分離不安症の兆候があるようで、おそらくは複雑すぎる半生が影響しているのでしょう。

尋常ではないほどの脱走への執着も、自由を求めてのことかと思いきや、むしろその逆で、人の姿が見えなくなることへの恐怖が影響しているようでした。

 

飼育環境を整えることで、落ち着いて暮らせるようになりましたが、これ以上、タッチを翻弄するのは可哀想なので、おそらくはこのままポーズハンズで過ごしてもらうことになると思います。

 

メダ(柴犬Mix)ポーズハンズ永年レギュラー

 

田舎にはまだまだ鎖での係留飼育をしている家も多く、そこで飼われていた柴ミックス野犬との間に生まれた子です。

依頼があり、生後1カ月足らずの時に2頭を引き取りました。そのうちの1頭は、仔犬のうちに里親さんに恵まれました。

あずきちゃんという名をもらって、誕生日には毎年ケーキを作って祝ってくれるほど、家族同然に可愛がってくれています。

 

肝心のメダの方ですが、仔犬の頃からあいが育てているので、性格面でも健康面でも申し分ありません。

ただ、あまりにもあいになつき過ぎているので、今さら飼い主が変わるのも可哀想ということで、里親募集はせず、あいの元に残ることになりました。

 

ゴウ(カニンヘンダックス)ポーズハンズ永年レギュラー

 

ほとんどブログに出て来ないので、皆さんの印象に薄いとは思いますが、ポーズハンズ結成以前からの重鎮です。

ブリーダー倒産に伴って他団体からの依頼を受けて保護しました。

カニンヘンダックスの名の通り、非常に小さくて可愛いのですが、性格が臆病過ぎて、あいにしか慣れず、里親募集を諦めた子です。今も元気に暮らしています。

 

ゆう(チワワ)ポーズハンズ永年レギュラー

 

ダックスのごうと同じく、古株で、ブリーダー倒産に伴って他団体からの依頼を受けて保護しました。

体格はごうとは正反対で、チワワのわりに大型で、そのくせ性格はごう同様に極度のシャイで、この子も里親募集を諦めました。

今も元気に暮らしています。

 

海太(チワワ)ポーズハンズ永年レギュラー

 

海岸で保護されたところから命名。サイズ的にもチワワらしいチワワ。

慣れたあいに対してはベタベタに甘えているのですが、臆病でなつきにくい上に、攻撃性もあるので、里親募集は諦めました。

今もポーズハンズで幸せに暮らしています。

 

(パピヨン)ポーズハンズ永年レギュラー

 

迷子で保健所に収容されていたところを保護しました。

大きなパピヨンの(ショウ)。

可愛く、性格も優しく最高なので、すぐに里親も決まるだろうと考えていましたが、次から次へと重度の持病が発覚しました。

完治も難しく、今後も高額の医療費が継続してかかるとわかっている犬を、里子に出すわけにもいかず、里親募集は諦めました。

持病はありますが、普段はそんな気配も一切見せずに相変わらず、優しい笑顔を振りまいてくれています。

 

福多(マルチーズ×ヨーキーMix)ポーズハンズ永年レギュラー

 

保健所に収容されていたところを保護しました。

保健所が撮影した写真ではボロ雑巾のような状態で、マルチーズ×ヨーキーMixというのも、完全に推定です。

どういう半生を歩んできたのか、全く想像できない犬です。

 

目も見えず、耳も聞こえず、おまけに歯もなく、しかも認知症も患っていて、かなりの高齢かと思っていたのですが、保護してから3年近く、今もまだ元気いっぱいです。

 

以上がポーズハンズの近況になります。