新しいブログを始めましたが、こちらでご報告をさせていただきます。
台風19号が過ぎた次の日の日曜日に、私の愛しいぺろりが天使になりました。
1ヶ月半くらい前から鼻水が止まらなくなったので病院に相談したところ、アレルギーになってしまったかもと言われ、薬を飲んでいたのですがなかなか治らず食べても食べてもどんどん痩せていったので、全身麻酔をしてCTを撮ったところ鼻に大きな腫瘍があることが分かりました。
とても進行の早い癌で、すでに肺にも転移していたため、もう積極的な治療をすることを止め、見守ることを決めました。
そこからの一ヶ月は壮絶な闘いでした。
でもぺろりの最後はとてもドラマチックなものでした。
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旅立つ前日の関東地方は台風19号が襲い、街を歩く人も誰もいなくて警報が鳴り響き、街中恐怖で包まれていました。
幸いなことに、私の地域は被害もなく夜が明けると前日のことが嘘のように空は雲ひとつなく晴れ上がっていました。
ここ最近、ぺろりの体調を気遣ってお散歩をしていなかったのですがあまりにも気持ちのいい天気なので「お散歩行く?」とぺろりに話しかけるとまんざら嫌そうでもなかったので、久しぶりにカートでみんなでお散歩をすることにしました。
外に出ると、台風一過で驚くほど空が青く、公園では子どもたちが楽しそうに遊び、近所の人たちも笑顔で、変わらない日常のありがたさを全身で感じました。
ふとぺろりを見ると、首を上げて、優しい風に毛がなびいていて、暖かい日差しをあびて顔がキラキラしていてとても穏やかな表情をしていたので「今日は一段と可愛いね」と頭を撫でました。
当日の写真です。
ぺろりの調子も良さそうだったので、いつもより遠回りし、そろそろ帰ろうかとぺろりを見ると、首が下がっていたので気持ちよくて寝てしまったのかと思い、体の位置を変えてあげようと抱き上げたらすでに旅立っていました。
癌に全身を侵されていてとても苦しいだろうに、這ってでもシートでおしっこをして自分の足で立ってお水を飲んでいるぺろりを見て「もう頑張らなくてもいいよ」と何度も言いました。
お別れの言葉も何度も言いました。
でもぺろりが最後の日に選んだのは「日常」でした。
今でもぺろりがいないことを受け入れることはできませんし、寂しくて寂しくて涙しかでません。
まるで体の一部をもぎ取られてしまったようです。
でも、生前のぺろりのことを思い浮かべると、苦しさに顔を歪めている姿ではありません。
暖かい日差し、優しい風、笑い声、穏やかなぺろりの表情が浮かんできます。
そんなプレゼントを私に残していくなんて、あっぱれとしか言いようがありません。
もしかしたら、私が帰ろうと思った時に「カーット」というカチンコの音が聞こえたのかもしれませんね。
やはりぺろりは最後まで女優でした。
ぺろりは本日の13時にお空に旅立ち、本当の天使になります。
みなさま、ぺろりを長い間可愛がってくださりありがとうございました。
ぺろり、愛してるよ。
ぺろまま