このあいだ私は
とても恥ずかしい思いをしました
ある女のせいで
心に深いキズがつきました
それはそれは
あまりに恥ずかしすぎて
あの時のことを思い出すたび
うまく呼吸が出来なくなるぐらい苦しくて…
全部
全部あの女のせいだ
そう…
佐伯かな
この女のせいで
私はひどい目にあいました
6日前
私たちCANDYGO!GO!は飛行機に乗り東京⇔北海道をフライトした時のお話しです
荷物を預けると時間もお金もかかるので
私は愛用しているキャリーバッグを
機内持ち込みOKのサイズということもあり持ち込むことにしました
私が飛行機に搭乗したのは最後の方だった為
すでに機内の棚の中は先に乗った乗客の荷物でほぼ埋まっていて、私は自分の席の棚に荷物を置けず困っていました
すると
クールで真面目そうなキャビンアテンダントさんが困っている私を見て
状況を察してくださり
「お荷物お預かりしますよ」と言って
私のキャリーを手にとり、空いてる棚まで運んでくれました
そのキャビンアテンダントさんが
顔色一つ変えず親切に対応してくれた事に私は感動を覚えました
嗚呼、なんていい人なんだろう
しみじみと
離れた場所から
彼女が棚に私のキャリーを置く姿を見守っていました
しかし
ようやく棚にキャリーを置いたと思った瞬間
事件は起こったのです
クールで真面目そうな彼女が
何かを見て突然、目を見開きました
それはまるで
夫の浮気現場を目撃してしまった妻のような目で私のキャリーをじっと見つめている
しかも
ただキャリーだけを見つめるのではなく
3秒に1回ぐらいのペースで私をチラ見している
どうしたのだろう
私は自分に何か原因があるのではないかと
必死に考えました
考えて
考えて
考え…
っは！！！
まさか、いや…
間違いない
私の中でたった1つだけ
思い当たる節がある
そう思い
もう一度クールで真面目そうなキャビンアテンダントの彼女の方を見ると
笑っている
いや、正確には
鼻の穴をピクつかせながら
笑いをこらえ
こちらをチラ見している
やはり
やはり原因はあれしかない
いま、確信に変わりました
原因は
あの日
あの時の
こ れ だ
クールで真面目そうなキャビンアテンダントの彼女はこれを見て笑いをこらえていたんだ！
私は今すぐにでも
この場から消えてしまいたいと思いました
とにかく恥ずかしくて
でも、
この苦しみを相談できる相手もいない
そんな絶望の中
苦しみにたえながらフライトをしました
そして
フライトを終え目的地に到着し
帰り際、
彼女は出口でお見送りをしていました
その時のこと
私は忘れやしない
彼女は私を見て
笑みを浮かべました
がしかし
あれは完全に
「…っぷ、ださ」
って感じの悪意のある笑みでした
私にはわかる
屈辱
でもこれは全て
彼女のせいではない
そう
この女が全部いけないんだ
この女こそ全ての黒幕
許さない
絶対に許さない
私はこの女への復讐のために生きる