ピアノクリニックヨコヤマ最新情報 -3ページ目

ピアニストや専門家がこぞって集う ピアノクリニックヨコヤマの”裏メニュー”

イベントとして開催することは過去にも何度かあったのですが、

実は裏メニューとして存在する当店のサービスがあります。

 

件数が増えすぎると困るという事情もあって、大々的な宣伝はしてきませんでした。

「横山ペテロによるピアノ構造セミナーの貸し切り開催」です!

 

コロナの間は開催をストップしていたのですが、昨年あたりから再開しました。

 

直近(?)ですと、ピアニスト・文筆家の 青柳いづみ子さん率いる 

フランス音楽研究会ご一行様のためのピアノ構造セミナー。

 

青柳いづみ子先生にもエラールやブリュトナーでクープラン:百合の花開く、

ドビュッシー:月の光など弾いて頂けるという、思い掛けない試し弾きタイムもあって

とても贅沢な会でした。

 

集まる皆さまに求められる時間やレベルに応じた内容で開催しています。

この時は約2時間ほどで終了したと思います。

終了後には、皆さんでスイーツを囲んで楽しいひと時でした。

 

また、今年に入ってからは、ロシア留学中のピアニスト 戸賀崎璃生さん率いる

ピアニスト仲間ご一行様のためのピアノ構造セミナー。

かなり深いところまで教えてほしいというご要望もあり、なんと2回にわけて

7時間ずつ開催しました! (←長ッ!と思われますが、けっこうあっという間です)

 

技術者向けの内容にまで踏み込んで、かなり深いところまでレクチャーしました。

 

そういえば、まだ旧店舗だった頃にピアニスト ・指揮者の内藤晃さんが

実演を務めてくださった会もありました。

終了後に、内藤先生が誘ってくださった皆様が残って、さらに掘り下げた「続き」のセミナーを

行いました。

 

 

専門家以外の団体様ですとパッと思いだせるのはSONYピアノの会 ご一行様。

カテゴリーは違えど、技術者集団だけあって反応の素晴らしいこと!!

横山も嬉しくなって、いつも以上にノリに乗っていたのをよく覚えています。

 

実際にハンマーの針刺し体験をして頂くなど、実技の多い会でした。

意外にもハンマーがめちゃくちゃ硬いことに驚かれ、ゼェゼェしながら

一生懸命チャレンジされていた姿が思い出されます。

 

 

時にはピアノの先生から「子供向けのピアノ構造セミナーを開催してもらえませんか音譜

というご要望もあり、親子向けに開催することもあります。

 

構造を知ることは、ピアノを自由自在に奏でる上で重要です。

ヨーロッパ、アメリカの音大では、ピアノ構造の授業は必須科目です。

 

 

実は横山、調律師になる前に子供向けの英語受講で講師をしていた経験もあり

お子様の心を掴むプロでもあります。

 

この時も、かなりくだらないダジャレを連発していたのですが、

それがなぜかウケにウケるのです(笑)!!

また、私と同じように物理学的な内容に苦手意識のある人にとっても、

子供向けレクチャーはとてもわかりやすく大好評でした。

 

 

子供向けのセミナーを開催した後はいつも大体、

参加者の数人から、「ピアノの先生向けのピアノ構造セミナー」を依頼されます。

このようにして様々な方に繋がり、開催してまいりました。

 

気になる料金ですが・・・

お店に集まって頂ける「貸し切りピアノ構造セミナー」は無料です!

 

これも、ピアノクリニックヨコヤマ開業以来横山ペテロが取り組んでいる、

「良い音を広げたい」という活動の一環です。

ついに!!お店に遊びにいらしてくださいました

取材でも、講演でも、そして世界的巨匠を前にしても全く動じることのない横山ですが、

唯一 畏れ多くて気軽にはお声掛けできなかった方がいました。
 
当店では、コロナの前まではたびたび一流演奏家をお店に招いてお店でコンサートを開催しており、
故 イェルク・デームスさんをはじめ、河合優子さんやチェコフィル首席ヴィオラ奏者 ポンヂェリーチェクさん&川村よしみさんなど贅沢なコンサートを重ねてきました。

横山が常々持ち歩く「お店で演奏してほしい演奏家メモ」にはかれこれ12年以上、

その方のお名前が一番最初に書かれていました。
 
故 デームス先生がウィーン ザルツブルグの山荘で毎年開催されていたサマーセミナーでお会いして以来
十数年ぶりの再会となった、ピアニスト 久元祐子さんです。
 

先日、当店に遊びにいらしてくださいました。ブログでご紹介して良いものかと自粛していたところ

久元祐子さんのブログでご紹介頂き大変光栄です。

 
 
横山が「先生」とお呼びするたびに、

「先生はやめてくださいよ照れ音譜」とにこやかにお話される久元祐子さん。

にこやかで柔らかなオーラを放つ祐さんの、

一体どこがそんなにお声掛けしにくかったのだろうかと謎に思ったのですが、

ひとたび久元さんの演奏を聴いてすぐにわかりました。

 

何年ぶりかに聴く、魂を揺さぶられる独特のゆらぎ。

もうこの世では聴けないだろうと思っていた、夢のような音色。

デームス先生が降りてきたかのようで、思わず涙が出そうになりました。

 

(↓タローネのグランドピアノを弾く久元祐子さん。横山ペテロが、

イエルク・デームスさんから譲り受けたピアノのひとつ)

 

(↓デームス先生の絵の前で、並行弦のエラールを奏でられた久元祐子さん。

こちらも横山がイエルク・デームスさんから譲り受けた1台)

 

 

(↓当店と関わりのある方にはおなじみのブリュートナー創業50年記念モデル ジュビリー。

こちらも横山がイエルク・デームスさんから譲り受けた1台)

 


ご存知のとおり、久元祐子さんはベーゼンドルファー・アーティストの称号を持つピアニストでもあり、

ウィーンをはじめ世界的な活躍をされています。オリジナル楽器でも数多く演奏され、

ご自身でも様々な歴史的な楽器を所有されています。

 

タローネ、エラール、ブリュートナーはそれぞれ方向性の違う楽器で

音色もタッチもかなり違うのですが、それぞれの楽器の音色をごく自然に引き出して

楽器に合う曲を次々と奏でられていました。

 

とくに並行弦のエラールがこれほど素敵な音色で歌ってくれる楽器であることを忘れていました。

楽器たちがみんな、喜んで歌っているようでした。

 

横山ペテロ:「先生、このショールームでまた弾いていただけませんか」

久元裕子さん:「はい、喜んで弾かせていただきます」

 

夢ではありませんよねポーン?!

 

嬉しすぎて、頭の中はリオのカーニバル状態音譜バレエ音譜

数日経った今もまだウキウキしています。

 

今回は、横山がピアノに手を入れる時間がないまま先生をお迎えしてしまい申し訳ない思いでしたが、

コンサートの時にはしっかり手を入れて、先生をはじめ皆さんにも喜んで頂けるように準備いたします!

デームス先生の命日!代表の横山ペテロが、読売新聞に掲載されました。

横山ペテロの数少ない親友でもあった巨匠ピアニスト イエルク・デームス先生が亡くなって

昨日で4年が経ちました。(当時のブログはこちら⇒①デームス先生の訃報 ②デームス先生のご葬儀

 

デームス先生の命日である昨日4月16日、読売新聞朝刊(地域・横浜)

横山の調律活動について記事が掲載されたのは、偶然ではないような気がしています。

 

横山が長年続けてきた”子供たちに良い音を届ける活動”が、先月タウンニュース(横浜市泉区版)で取り上げられたばかりですが、

その後なんと読売新聞からも取材を受け、こんな大きな記事を掲載してくださいました。(右の記事「学校ピアノ よみがえれ」です)
 

 

「音楽室のピアノの音が狂いすぎて、ドレミの歌がシドレの歌になっている」

関係者からのSOSを受けたのがきっかけでした。

熱心で理解のある音楽の先生が、一生懸命校長や事務に掛け合ってくださったことで

横山が完全ボランティアで修理・調律をさせて頂けることになりました。

 

長年担当されていた調律師には「調律不可能。廃棄処分するしかない」と言われたそうですが、

横山は少し触って、「大変な状態ではあるけれど、とても良い声を持っている。

さほど大がかりな修理をしなくても充分蘇らせることができる」とひと言。

セキュリティーのしっかりとした学校のため、”作業は決められた時刻からスタートして1時間半以内”

という制限のある中、約2か月、毎週通ってピアノに命を吹きこんでいきました。

 

そんなさなか、もうすぐ全校生徒が関わるイベント(音楽あり)開催されると聞き、

体育館にはピアノがないので電子ピアノを使う予定だと知りました。

折角ご縁があって音楽室のピアノをお世話させていただいたのに、肝心のイベントで電子ピアノとはガーン

この学校で子供たちに良い音を届けるには、体育館にピアノを置くしかない!

ということで、ヤマハのグランドピアノを寄贈することになったのです。

 

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4月5日に寄贈してから約1週間後、大きなイベントが開催されたのですが、

なんとそこに横山もご招待いただきました!

生徒さんたちの素晴らしいダンスや演奏を楽しませて頂き、そろそろ終わりという頃に、

サプライズの映像が映し出されのです。

 

一体いつの間に撮影されていたのか、横山の修理作業の様子や、ピアノを楽しそうに弾く生徒たちの様子笑い泣き

気付けば横山は舞台に上げられ、校長から大きな花束と立派な賞状を頂き、思いがけない感動的な御礼に

感激しながら、(おそらく必死で涙をこらえつつ)

「皆さんで楽しんでいただけたら嬉しいです」とご挨拶させて頂いたのでした。

 

 

人生の全てをピアノ演奏に捧げたデームス先生と、

人生の全てをピアノ調律に捧げて生きている横山。

2人が深いところで繋がっていた理由がほんの少しだけわかったような気がしました。


 

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※文字が小さくて記事が読みづらい方のために記事のコピペです(読売オンラインより)↓以下

 

 横浜市泉区でピアノ専門店を経営しながら全国で調律も手がける横山彼得(ぺてろ)さん(62)が、市内の学校で廃棄寸前だったピアノを無償で修理し、学校に引き渡した。修理には1か月半もかかったが、横山さんを突き動かしたのは「子どもたちに音楽を好きになってほしい」という思いだった。(田川理恵)

 3月上旬、神奈川区のホライゾンジャパン・インターナショナルスクールの音楽室では、横山さんが1966年製のアップライトピアノから「ハンマー」と呼ばれる部品を取り出し、やすり掛けをしていた。調整が終わった部品を戻して鍵盤(けんばん)をたたくと室内に柔らかな音色が響く。「なかなかいい音でしょ。これが捨てられるのは惜しい」と目を細めた。

 横山さんが、幼稚園や学校でピアノの無償修理を始めたのは約20年前。教育施設の楽器は手入れが行き届いていないケースも多いといい、「音楽に接しても、肝心の音が良くなければ好きになれない」との信念から、頼まれれば県外にも出向いている。

 ホライゾンによると、ピアノは別の学校で不用になり、譲り受けた。2年半ほど使ったが、定期的に頼んでいた調律師に「もう寿命で使えない」とさじを投げられたことから、横山さんに修理を依頼した。横山さんが今年2月に初めて見たピアノは、鍵盤を押しても鳴らない音があるほど「ひどい状況」だったという。

 以来、横山さんは毎週学校へ通い、88の鍵盤を一つ一つ調整。3月22日に作業は完了したが、今後も調律は続けるという。同校で音楽を教えるシェリル・ブリッジウォーターさんは、「音が良くなり、ピアノを弾く生徒が増えた」と喜ぶ。同校体育館には電子ピアノしかなかったため、横山さんは今月5日、店に置いている中古のグランドピアノも寄贈した。

 ここまで子どもたちに心を砕くのは、熊本市に住んでいた中学1年の時の経験からだ。所属していたブラスバンド部の顧問が連れて行ってくれたコンサートで初めてオーケストラを聴き、涙が止まらなかった。

 クラシック音楽に夢中になり、国内メーカーで調律師として働いた後にはフランスやオーストリアで修業した。スケールが大きく広がりのある音に仕上げる欧州仕込みの技術が評判を呼び、同国の著名ピアニスト、イェルク・デームスからも、所有する80台あまりのピアノの調律を任されたという。

 「子どもの時の感動は一生忘れない。次の世代のために、自分ができることを地道に続けたい」。横山さんは、熱く語った。

 

 写真=(上)インターナショナルスクールのピアノを修理した横山さん(右)と、音楽教師のブリッジウォーターさん(下)横山さんが寄贈したグランドピアノ(5日、横浜市神奈川区で)

リシュモア便り2023年春号

これまでリシュモア内だけで配布していたリシュモア便りですが、

もっとオープンに!!もっとリシュモアのことを知って頂きたい!

ということで、今回からは一般公開させていただきます!

 

 

 

 

第2段 ヤン・プステヨフスキ先生のヴァイオリン体験レッスン会を開催します!

プラハ音楽院卒業、数々のコンクールで優勝され、ヨーロッパの様々な オケでコンサートマスターとして華々しく活躍。カラヤン、ジュリー二、ノイマン、クーベリック、アーノンクール など 著名な指揮者と共演されてきた国際的なヴァイオリニスト 

Jan Pustejovsky (ヤン・プステヨフスキ)先生のレッスンがこの春開講!!→ヤン先生プロフィール詳細はこちら

 

この春休み、4月3日(月)に第2段の体験レッスン会を開催致します。

 

 

上記リンク先からもご覧いただけますが、

ヤン先生のライブ録音も聴いてみてください♪

ホームページで続きもお聴きいただけます。

 

 

 

レッスンは日本語、英語、チェコ語のいずれかで行います。

チェコでしか手に入らない楽譜も使いながら、

それぞれに合う楽譜をチョイスしてくださいます。

弓の使い方、身体の使い方を基礎から丁寧にレッスンします。

 

 

初めて習うお子さんから、ブランクのある大人の方まで、

音大受験生、コンクール入賞を目指す方、プロの方

目的に応じてレッスンしますので、ぜひ一度体験レッスンを受けてみてください♪

 

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❖ヤン先生 ヴァイオリン体験レッスン会❖

 

日 時 2023年4月3日(月曜)

会 場 リシュモア音楽院(ピアノクリニックヨコヤマ)

    相鉄いずみ野線 緑園都市駅より徒歩5分

    横浜市泉区緑園1-4-13

料 金 6600円/30分 

連絡先 045-811-4580

体験レッスンお申込みはこちら(※備考欄にヤン先生体験レッスン申込と入力ください)

 

※未就学のお子様については、ピアノショールームでレッスンすることもあるため

落ち着いてマンツーマンのレッスンを受講できるお子さんであればレッスン可能です。

走り回る等でレッスンにならない場合は、年齢が上がるまでお待ち頂く場合もございます。