「最高の離婚」第8話~いいじゃない、一回寝てみよ | 日々のダダ漏れ

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「最高の離婚」

第8話
いいじゃない、一回寝てみよ


光生(瑛太)の部屋に転がりこんできた諒(綾野剛)。

光生) この際正直言いますけど。うち、元妻出てった
    んですよ。今、僕一人なんで。
諒) ちょうどよかったです。
光生) え、今、何て言いました? ちょっと!
    なんで靴下脱いでるんですか?



諒) ああ今、洗濯機どこかなあと思って。
光生) 上原さん。うち、何で離婚したかご存じですか?
    僕が神経質だからです。今、直そうと思ってるん
    ですけど。ものすごく細かくてうるさいからです。
諒) 大丈夫です。僕、神経質なの気にならないんで。

**********

諒) 濱崎さん、
  奥さんと合わないようには見えなかったですけど。
光生) 喧嘩絶えなかったですから。
諒) あ、そうなんですか? うちは喧嘩しなかったから
  駄目だったのかなあって思ってるんですけど。
光生) お宅が終わったのは、
    あなたの浮気が原因でしょ?
諒) 終わったんですかね?
光生) はい?
諒) まだ灯里のこと好きなんです。
  濱崎さんは奥さんのこともう・・・
光生) おやすみなさい。
諒) おやすみなさい。




**********

歯医者では菜那(芹那)の代りに穂香(谷一歩)が。

光生) 結婚は人生の一部にしか過ぎないけど、離婚
    には人生のすすべてがありますね。未来永劫
    春なんて来ないんじゃないかと思いますよ。氷
    河期ですよ。レ・ミゼラブルですよ。レ・ミゼラブ
    ルって映画観ましたか? 僕は観てないですけ
    どね。離婚してたから。いつものかたは?
穂香) 菜那ちゃんですか?
光生) はい。
穂香) やめましたよ。コトブキで。
光生) あ~、あ~。

**********

結夏の父・健彦(ガッツ石松)とスカイツリーに行く光生。



光生) うわっ!
健彦) すげえな。
光生) うわっ。
健彦) 想像以上に大きいね。
光生) いや。びっくりしました。これバカにしてました
    けど、これちょっとす・・・すごいっすね。
    これ、どうしよう?



健彦) うん。昇るしかねえだろ。昇るしかねえ。




**********

結夏(尾野真千子)との会話を、健彦が回想。

結夏) お父さん。ごめんね。
健彦) ああ?



結夏) お父さん言ってたじゃん。いつかお前と結婚す
    る男が現れたら、一発殴ってやるんだって。
で、
    その後、そいつと酒飲むのが夢だって。
あの人、
    お酒飲めないし。殴ろうにも、ね、そういう感じの
    人じゃないし。でもね、あの人にはあの人なりの
    いいところがあんの。
健彦) どんなところだ?
結夏) あの人は。光生さんは、あれなの。
    他人の不幸を自分の不幸のように嘆き悲しみ、
    他人の幸福を自分の幸福のように喜ぶことの
    できる人なの。
健彦) そうか。うん。そうか。

**********

健彦) 最近わかった。孫がビデオ見ててな。
光生) ああ。はい。
健彦) あんとき、結夏が言ったあんたの話、あれな、
    「映画ドラえもん のび太の結婚前夜」で言って
    たやつの
丸パクリだ。しずかちゃんのパパが、
    しずかちゃんに言
ったやつ、そのまんまだ。
    はっ、俺はだまされた。
光生) すいません。
健彦) いや。あんたが謝ることない。
    あんた、結夏の言うとおりに・・・
光生) 違うんです。
    僕と結夏は、いえ、結夏さんは・・・




**********

諒) 富士宮には帰ってないそうです。
  メールは来たけど、居場所は教えようとしないって。
  ・・・
まだ奥さんに未練、あるんですか?
光生) 別に。ただちょっと何か・・・
    何か言い忘れてる気がして。




**********

光生と灯里(真木よう子)。



灯里) あの人のことは、別にどうでもいいです。
    もう終わったことなんで。
光生) もう全然?
灯里) 濱崎さん。
    こないだ励ましてくださったじゃないですか。
光生) いや、励ましたっていうか。
灯里) くれました。
光生) あれで割と、吹っ切れた感じがあるんです。
    濱崎さんのおかげです。
灯里) そんなこと言われたの、生まれて初めてです。
    奥さんには言われなかったんですか?
光生) そういうのあったら、離婚してないと思います。
灯里) もう、全然?
光生) はい。出ていきました。
灯里) そうですか。

**********

光生) 幸せになってください。
    幸せに。



結夏) はい。わかりました。

**********

結夏と亜以子さん(八千草薫)

結夏) 光生さん、「幸せになってください」だって。
    それって最大級の別れの言葉ですよね。
亜以子) 遅いから、今日は泊まっていきなさい。
結夏) でも・・・




亜以子) 夫婦は、別れたら終わりと思ったら
     大間違い
よ。婚姻届が結婚の始まりのように、
     離婚届は、
離婚の始まりなの。
     立ち直るには、時間かかるわ。
結夏) はい。


**********

光生) また、誰かとって思う?
灯里) わかんない。 何年後、かな。
光生) うん。
灯里) どう?
光生) また同じことになんのかなあとか思うし。
    うーん。何年後、とかかな?
灯里) うん。でも、すごくさみしい。
    一人なんだなあって思う。
    一人で、死ぬのかなあ、とかまで思う。
    誰でもいいからここにいてって思う。
    変な話だけどさ、誰とでも寝る女の人っているじゃ
    ない? いるの。私何か、何かの弾みでそういう人
    になっちゃうんじゃないかなって
思うときある。
    街に出て、たまたま出会った人に自分から声掛け
    て、誰でもいいから抱かれたいって。
何かそういう、
    そういう人間になっちゃうんじゃないかって。
    誰でもいい。誰でもいいからって。



光生) 駄目だよ。誰でもいいなんて。そんなの。
灯里) じゃあ光生君がいい。
光生) さみしいからって、そういうこと。
灯里) そうだよ。いいじゃん。1回寝てみよ?



灯里) とりあえず寝てみよ?





エンディングダンスには、ついに、桑田圭祐が登場!!





今回は、男同士の絡みが面白すぎ!光生と諒のかみ合
わない会話も、そこに結夏の父・健彦が加わって、さらに
トンチンカンな会話も面白すぎる~w 光生と健彦がスカ
イツリーではしゃぎまくる様子も、微笑ましくて、光生の悪
くない人柄がにじみ出ていて、ドラえもんのパクリ台詞だ
ったとしても、それがあながち間違いではなかったと健彦
が思っているのも、よくわかる。結婚って、本人同士だけ
の問題じゃなくて、家族を含む人間関係も切り離せない
要素なんだということが、良くも悪くも感じられたシーン。
結夏の髪ゴムが手放せない光生が、せつなくも愛おしく、
健彦に塩をかけまくる諒くんの姿にキュンとしてしまった。

ちゃっかり、そして何気に爆弾投下していく菜那のせい、
というか、おかげで、だんだんと距離が縮まっていく光生
と灯里。一度は好きだと思った、そして過去の時間を共
有している同士が心を許せば、あっという間に近い存在
になるのも自然な流れ。それが「今」の感情ではなくても、
寂しい同士には十分な、親しみがそこにある。灯里が言
う、誰とでも寝る女のたとえは、甘えられる相手だとわか
っているからこそ、有効に使える誘い文句のようなもの。
灯里は、「女」全開で、上手に甘えて男を誘えるタイプで、
ある意味、諒とは似たもの同士なのかも。そして、そうい
うことが出来ないだろう結夏。同性から見れば、結夏の
ほうが好ましく共感しちゃうけれど、男性には灯里のほう
が魅力的に映るだろうなあというのもわかる。とはいえ、
本当はどちらのタイプでも、相手次第というか、好きな人
に自分が魅力的に映ればいいだけのことだと思う。男性
の好みもそれぞれだし。見極められるのが恋上手かも。

法的にはみーんな独身なわけで、それぞれパートナー
と別れているので、誰が誰とどうなろうと、何をしようとも
自由なんだけど、そうなってみて初めて気づく気持ちに、
それぞれがどう変わっていくのかが楽しみ。別れても好
きな人、別れたから好きな人、別れたのに好きな人・・・

心も身体も、そこに宿る気持ちも、自分ではなかなか気
づけなかったりする。そこが人間の悲しいところだったり、
可愛いところだったり。元カレ、元カノの関係は、男と女
に戻るのが簡単だけど、簡単だからこそ、その「簡単さ」
に流されるか、流されたくないのか、自分が試されるよう
な気がして。光生は・・・さてどっちに流れるのでしょう?


●「最高の離婚」HP

「最高の離婚」関連ブログ↓
第1話「つらい。結婚って、長い長い拷問ですよ」
第2話「あなたなんて死ねばいいのに」
第3話「もう一つの夫婦の秘密と真実」
第4話「あなたが好きなのは自分だけ」
第5話「出来るもんなら浮気したい!」
第6話「男が子供だから女は鬼嫁か泣く嫁になるしかない!」
第7話「お別れは自分で決めたこと」
第8話「いいじゃない、一回寝てみよ」
第9話「今度は最高の結婚をしてね!」
第10話「あなたがその子の父親になればいいんじゃない?」
第11話「結婚って、拷問だと思ってましたが、違いました」

最高の離婚 Special 2014 【前半】
最高の離婚 Special 2014 【後半】


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