ごちそうさん(133)~焼野原の中心で、ごちそうさんをさけぶ | 日々のダダ漏れ

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ごちそうさん 第133回
「いもに見ていろ!」
~焼野原の中心で、ごちそうさんをさけぶ


め以子) お姉さん、私、今日戻っても、ええですか?
ハナ) あの~電車、
    すぐには乗られへんと思いますよ?
め以子) みんな、戻ってくるし。私、あそこおらんと。
和枝) あんさん。これから向こうでどないして暮らし
    ていかはるおつもりでっか?
め以子) ここで、暮らしてたみたいに、いうか。
     蔵、住んで。蔵、のうなってたら、小屋建てて
     もええし。畑やって。それで、とりあえずは、
     生きていけるし。
和枝) ほな、そうしはったら?


**********

め以子) ホンマに、お世話になりました。食料、こん
     なに。野菜の種まで。これだけあれば、畑出
     来るまで食べていけます。
和枝) そない思うんやったら、
    2度と、世話かけんとっておくんなはれ。
め以子) はい。ほな、失礼します。
和枝) 2度と戻ってこんでええで~!
め以子) 落ち着いたら、お礼に伺います。
ハナ) イケズしはりますね。
和枝) そうでっか?
ハナ) 西門の奥さん、市内どないなってるのんか、
    わかってはらへんのと違いますかね。
和枝) まあ、大丈夫でっしゃろ。1番きつい暮らしに、
    黙々と耐えはったんやから。

**********

希子) ちい姉ちゃん!
め以子) 希子ちゃん。
希子) ああ~よかった。
め以子) ああ~。
希子) もう…
    もうあの後どないなったんかなと思ってて。
め以子) ごめんなあ。心配かけて。
希子) よかった。
川久保) お姉さん。
め以子) 啓司さん、大丈夫やった? 
     川久保のおうちの方は?
川久保) 大丈夫でした。
男性) 川久保君、ちょっとええか?
川久保) あ、はい。ほな、すいません。僕は。
め以子) あっ、ほな。忙しそうやね。
希子) うん。修理もあるし。放送内容も変更変更で。
    ビックリしはったでしょう?
    市内、えらい事になってて。
め以子) 亡うなった人、そのままんなってた。
希子) そんな状態やから、気持ちはわかりますけど、
    もうちょっと落ち着くまで、お姉ちゃんとこいはっ
    た方がええんと違いますかね?
め以子) みんな、どうしてる?
希子) ふ久ちゃんは、無事や思いますよ。
め以子) 大ちゃんは? ちゃんと、大きなってる?
希子) 特に何も聞いてませんし。
    大丈夫なんちゃいますかね。
め以子) 諸岡君は?
希子) 諸岡君も泰ちゃんも、たぶん、
    内地にいる可能性が高いと思いますけど。
め以子) 大阪の連隊に聞きに行ったら、
     わかるやろか?
希子) あの、今はもう…みんなもう…
    ホンマにそれどころやない思います。
め以子) とりあえず、行ってみるだけ、行ってみるわ。
     悠太郎さんの事もあるし。
希子) ちい姉ちゃんは夜の汽車で戻ってください。
め以子) せやけど、うちの事も、あるしな。
女性) 川久保さ~ん! ええ加減早う戻ってください。
め以子) あ…忙しいのに、悪かったな。
希子) いや…あの…。
め以子) あの、これ、少ないけど。
希子) おおきに。
め以子) ほな、また。
希子) ちい姉ちゃん、お願いしますよ。
    戻ってくださいよ。ねっ。
め以子) うん。わかった。ほな、またな。

**********

め以子) あの、ここは、軍の…。
     えっ、えっ? ああ…これ、少しですけど…。
男性) あの~安否の確認ですか?
め以子) はい。
男性) 私も行くところなんです。
    入り口は、こちらですよ。
め以子) はい。

**********

め以子) あの…。
男性)
 (別の男性からお金を受け取り) おおきに。
(男たちに囲まれるめ以子)
め以子) 嫌っ! やめ…やめて!
     (荷物を取られ) やられた…。

**********

め以子) まだ、誰も戻ってないか。
     (蔵が) 開いてる…。
     え? 軍用品?

(蔵の中に入ってくる人影)
め以子) ああ~! 室井さん…。
室井) めいちゃん?
め以子) 室井さん。何で、ここに?
室井) めいちゃん!
    もう戻ってきたの? 戻ってきたの?

**********

め以子) コークス?
室井) 造兵廠の、倉庫行ってきたんだよ。
    結構いいお金になるんだよ?
め以子) それ、ええんですか?
室井) 今、食べてくためには仕方ないんだよ。
    それぐらいは当たり前っていうかね。
め以子) あっ、食べもん。
室井) えっ?
め以子) はい、どうぞ。
     いや…そっちの方が、大きいですよ。
室井) 頂きます。
め以子) 頂きます。…うん!
     馬介さんって、どうなさってるか…。
室井) ああ、桜子ちゃん宛に、店焼けて疎開したっ
    て、手紙来てたよ。
め以子) そうですか。源ちゃんとか、商店街の人ら
     は、こっちいてはるんですか?
室井) さあ? ちょっと。
め以子) 桜子の、とこは? お母さんは?
室井) うん。みんな元気だと思うよ。
め以子) 何で、室井さんだけ…。
室井) 桜子ちゃんに、いきなり追い出されたんだよ。
    焼け跡で…焼け跡でご飯、くれる人なんて、誰
    もいなくてね。やっと…僕に、ご飯くれる人が…。
    ごちそうさまでした。
め以子) ごちそうさんでした。
室井) ごちそうさまでした。
め以子) ごちそうさんでした。
室井) ごちそうさまでした。
め以子) ごちそうさんでした!
室井) ごちそさまでした!
め以子) ごちそうさんでした!
室井) ごちそうさまでした!
め以子) ごちそうさんでした~!
室井) ごちそうさまでした~!
め以子) ごちそうさんでした~~!
室井) ごちそうさまでした~~!
め以子) ごちそうさん……でした~…
希子) 戻るって、言いはりましたよね?

**********

和枝ちゃんとハナちゃんが画面から消えると…ツライ…。
和枝ちゃんちでの暮らしを、一番きつい暮らしだなんて、
和枝ちゃん、やさしすぎ! 全然楽ちんでしょ、あの時代。
案の定呆れるほどの浅はかさ、能天気で、「私、おうちに
帰る~♪」なめ以子。おまえは幼稚園児かっ!(毒が…)
そして、あの魔法の懐。あんたはドラえもんかっ!って。
懐に手を入れると、何でも出てきそうで怖い。そういえば、
砂糖も一杯入ってたっけ。ブラックホールな懐が怖い!

いやいや、もう、メンドクサイので、感想はスルーして…。

公式HPに、ファンミーティングのリポートが掲載されてい
ましたが、そこでの杏の発言に、やっぱりというか脱力…。

Q) め以子ちゃんが女学生時代から母親役までの役づ
  くりで顔の表情など工夫していることはありますか?
  すごく気になります。
杏) 役作りとは関係のないところで、環境がそうさせて
  くれたり、子どもの存在が親にしてくれたり、っていう
  のはすごくある気がします。長い間演じるにつれて、
  役の持っている思い出が本物の思い出になってくる
  んです。すごく不思議な感じ。お芝居しているという
  よりも、め以子がここにいる感覚になるんですよね。
  それほど、キャラクターが自分の中に入ってきてい
  る気がしています。


つまり、年齢的な変化における役作りを全くしていない
と。周りの変化に丸投げして、相対的に、自分もそれら
しく見えているはず~な理屈?いやいや、本人的には、
見えない力が働いているから~と思い込んでいるので
しょうね。なるほど、め以子に同化しているというか、め
以子の浅はかさが乗り移っていたわけか~凄~い(棒
読み)。共演者の方が、彼女は役作りをしなくても、直
前までふざけていても、役になりきれる(おそらく本音
は皮肉だろうと思われますが)方だと評していたらしく。
もしかしたら、本人的には、自分は努力しなくても、役
になりきれる、天才型の役者だと思っていたりして…?

天才じゃなくていい。下手でもいい。ただ、頑張っている
姿を、本気を、見たかっただけなんだけどなぁ(ため息)


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