「最後から二番目の恋」第9話~キスは口ほどにものを言う! | 日々のダダ漏れ

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「最後から二番目の恋」

最後から二番目の恋

第9話(再放送)

キスは口ほどにものを言う!


和平) よく食うねえ。
知美) 今からのバトルに備えて。
和平) バトル?
知美) ふぅ~。いきますよ。
和平) どこに?
知美) あれなんじゃないんですかね。50歳になって、
    50歳。50歳になって、あんなに飲むのは無理
    なんじゃないんですか? 若い時のイメージの
    まま行動すると、ろくなことになんないっすよ。
    前ね、テレビでやってたんですけど、子供の運
    動会で父親がね、走るじゃないですか。そん時
    に、前のめりになって転んじゃったりするんで
    すよ。3回転とかして、大怪我しちゃって。しか
    もそれが、スポーツマンだった人に多いらしい
    んですよ。何でかっていうと、脳のイメージは、
    若い時のまま進んです。でもね、下半身が、お
    っさん。そう、おっさんだから、脳に、下半身が
    ついていかないんですよ。昭和30年代生まれ
    の、おっさんですからねえ。
和平) なるほどね。そうかもんないねえ。フフフ。
知美) つま~んない。
和平) えっ? 何?

**********

千明) 何かものすごく、何ていうの? 重く受け止め
    ちゃって。ただのチューなのに。
祥子・啓子) へえ~。
千明) 何か、土下座する勢いでさ。いやいや、それ
    はもう、男の責任ですから~みたいになっちゃ
    ってさ。もう受け止め方が凄いのよ。まるで昭
    和初期だね。ただのチューが。
啓子) 何かカワイイね。
祥子) ねえ。
千明) カワイイよね。いや、そんときはもうおかしくて
    笑っちゃったんだけど。でも、後からよく考えた
    らね、何かちょっとその感覚、いいなあ。羨まし
    いなあみたいに思ってさ。
祥子) うん?
千明) だって、忘れちゃってなかった? そういうの。
    私いつからスレちゃったんだろう?私いつから
    汚れちゃったんだろう?
って思っちゃったんだ
    よね。
いつからだろうね?
啓子) うん。
祥子) まあね。そりゃそうよ。
    最初からこうだったわけじゃないもんね。
千明) そりゃそうだよ。
啓子) そうだよね。いつからだろう?
祥子) いつ?
千明) いつだろう?

**********

典子) 千明みたいな人っていうかさ。仕事できたりし
    て、ちゃんとしてる女はさ。私みたいなの、軽蔑
    してるんじゃないかなあと思ってさ。自分で生き
    ていく能力ないしさ。パートするくらいしか。
    主婦なのに、旦那にも息子にも相手にされなく
    てさ。そういう女、軽蔑してんじゃないかなあっ
    て思ってさ。
千明) まあ、お互い偏見はあるよね。同窓会とか行
    くとさ、主夫の友達はさ、旦那とか、子供の話し
    かしなくてさ。お前ら他に楽しいことはないのか
    よって思うしさ。でも、主婦サイドは主婦サイド
    で私たちを見て、今何か自由に楽しそうにやっ
    てるけど、結局最後にさみしいのはそっちだろ、
    みたいに思ってるわけじゃん。だから、お互い
    さまだね。たださ、そんなこと感じてるのって
    ぶん、女だけだよね。
典子) そうかも。
千明) うん。
結婚してるかしてないかで、何で女は
    んなに、いがみあわなきゃいけないんだ
ろうね。
    子供のころはさ、み~んな同じ、
ただの女の子
    だったのにね。
典子) そうだったね。
千明) うん。私さあ、あんたのこと、案外好きだよ。
    全然違うけどね。全然理解できないこともある
    しさ。ハハッ。何で好きなんだろうなあって考え
    たらさ、分かったんだけど。例えばこう、そのた
    だのさ、女の子だった頃にさ。中学とか、高校
    とかで、おんなじクラスになったら、絶対にすぐ
    に簡単に、仲良くなったと思うんだよね。
    そう思わない?
典子) (泣)
千明) やばっ。やばっ。やだ、また泣くの?
ホントによく泣くよね。
典子) 千明~(泣)

(メールの着信音)
典子) あっ、メール来た。
千明) いたいた。
    確かにこういう女友達。中学にも高校にも。

**********

和平) あなたはね…。
千明) うん?
和平) カッコいい。大したもんだ。

    (ガラス戸に頭をぶつけて) イタッ! イタッ!
千明) ガラスあるから。
和平) ハハハ! 開いてるかと思っちゃった。イテテ。
千明) 何急に褒めちゃってんの?
    何やっちゃってんの?
和平) いやいや違う。だってですよ。ちょっと聞いて。
    だってですよ。さっき万理子が、あんな事を言
    ってでもですよ。
千明) はあ。
和平) あなたは何か、平然とですよ。「男に、言われ
    るよりも、うれしいかもしれないね」なんて言っ
    ちゃってんですよ。カッコいいでしょう。
千明) そんな言い方してない…。
和平) カッコイイ。それでほら。仕事の事もさ、万理
    子に何か、「おめえが辞めたいって言うまで、
    首にしないぜ」って。
千明) そんな言い方しない…。
和平) 言ってみてえ。言ってみてえ。
千明) 日活映画か、それ。
和平) 典子のことだって、さっき、「全部あたいに任
    しておきな」ってさ。カッコ良過ぎるでしょ。
    カッコ良過ぎる。
千明) 言ってない。
和平) もうね、うちの弟や妹たちはね、
    全部ね、あなたに夢中ですよ。
千明) ううん、ううん。っていうかさ、さっきからさ、褒
    められてんだけど、男として褒められてる気分
    なんだよね。これ、私ね、一応、女なんですよ。
和平) えっ!?
千明) 女なんですよ。
和平) ハハハ!
千明) だから、女としていいとこないのかよ!こら!
和平) いつも思ってますよ。
千明) 何すか?
和平) 綺麗だったよな、昔って。昔はね。
千明) あっ!
和平) 昔はね、アイドルのように…。
千明) 危ない!危ない! 気を付けて。気を付けて。
和平) 危ない!? 何!?
千明) あんた、地雷に足乗っけてる。
和平) やっ! やっ! やっべえ!?
千明) ドカンいくよ。ドカンっつって。
和平) セーフ。ここ、セーフ。危ねっ。
千明) 危ねえよ。
和平) 危ねっ。危ねっ。危ねっ。
千明) ハハハ!
和平) でもね、ホントにね。
千明) いやいやいや。
和平) ホントにね。私思う。ホントにね。あなたはね、
    素晴らしい。いや、ホント。ホントですよ。
    ホントに素晴らしい…。
千明) 長倉和平。
和平) はい。
千明) お前もな、なかなか、素晴らしいとこ
あるよ。
    悪くない。悪くない。
和平) え~。そうかな?
千明) 何つうか、そのさ、昭和っぽさ?
和平) 昭和っぽさ?
千明) それもね、悪くないんだよねえ。
和平) 昭和っぽいって言うな。
千明) みんなにこう、散々つまんないつまんない
    つまんない男とか言われても。
和平) つまんないって言うな。
千明) あんた何かこう、ブレないっしょ? ここが。
    芯がさ。
それねえ、なかなかいないんだよ。
    なかなか素晴らしいんだよ。
    もうそのまんまね、貫き通して欲しいね。
    それをね。分かった?
和平) はいっ!
千明) 古いって、だから。
和平) 敬礼。敬礼しちゃった。
千明) 今日だって散々あれでしょ? チューしちゃっ
    たか
もしんないぐらいのことでさ、ジタバタジタ
    バタしちゃって。
和平) しちゃった。昭和ですからね。
千明) 昭和じゃない。偉いよでもね、その何つうの?
    昭和の、純情男って感じはね、悪くないんだよ。
和平) 悪くない。悪くない。
千明 いや。いや。むしろね、素晴らしい。
    素晴らしいのは、あんただよ。あんた。
和平) んなことない。
千明) ねっ。そのまま、ちゃんとまっすぐ、生きてい
    きなさいよ。わかったの?
和平) わかりましたっ! ハハハ!
千明) ハハハ! 古臭いな。
和平) 古臭いって言うな!

(キスする2人)

千明) ハハハハハ!
和平) ハハハハハ!

**********

私いつからスレちゃったんだろう?
私いつから汚れちゃったんだろう?
って思っちゃったんだよね。
いつからだろうね?

チューぐらいって、思うようになったのはいつぐらい?
いや、チューぐらいって思ってるわけじゃないけど、そ
ういう、酒の席の勢いとか、キス魔の挨拶的なキスを、
気にしない気にしない、平気ですよ~なんて言って、
平静を装えるようになったのはいつから…みたいな?

千明が、昭和の純情男和平の反応が新鮮に思えて、
自分を振り返ったように、実は、相手次第で、「チュー」
の意味も変わるのかもしれない。「たかがチュー」と言
わたら、「たかがチュー」に。「男の責任問題のチュー」
と言われたら、それは本気のチューというか、大事にさ
れている気がしてくるというか。別に「チュー」に限らず、
大切に扱われると、大切だと思われる女性になれた気
気がするし、粗末に扱われると、粗末に扱われてもい
い女性になってしまったような気になる。想いは返って
くるから。やさしくされたらやさしくしたくなるし、大切にさ
れたら、大切にしたくなる。純情男は悪くない。素晴らし
って言う気持ち、すっごくわかる。「たかがチュー」の男
より100倍いい。…というわけで、本当にキスをしちゃっ
た千明と和平。たかがチュー、されどチューの運命は?


●第9話のリアルタイム視聴時のブログ↓
第9話~ブレない昭和の純情男

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