「続・最後から二番目の恋」第6話~それでも人生は素敵だ | 日々のダダ漏れ

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「続・最後から二番目の恋」

続・最後から二番目の恋

第6話
それでも人生は素敵だ


真平) う~ん。いや、自分でもよくわからないんだけ
    どさ。いや、結婚を決めてね、そこには、一点
    の曇りもないんだよ。ホントに。大好きだし、あ
    いつのこと。幸せだなあって思ってる。でもね、
    いざエッチとなるとさ、ふと、思っちゃうんだよね
    え。子供のこととか。
千明) ああ。親になるのが怖いとか?
真平) いや。
    親に、なれないかもって、思うっていうか。
千明) うん?
真平) 俺はさ、いつ死ぬかわからないじゃん。で、知
    美はさ、それ知ってて、それ知った上で、一緒
    にいたいって思ってくれたわけだけど。生まれ
    てくる子は違うじゃん。俺、小さいときに両親死
    んじゃってさ。そのときの、寂しさっていうの?
    感じたし。兄貴がさ、たくさん大変な思いしてき
    たの見てきたから俺。何も言わないけど、たぶ
    ん、いろんなこと我慢してさ。俺たちのために。
    それに、知美は、うちみたいな賑やかな家族に
    憧れてるから。だから、そういう思いを、あいつ
    と子供にもさせちゃうのかなあとか。何か考え
    ちゃってさ。あっ、だったら、結婚なんてするな
    っていう話だよね?
千明) いや。無責任なこと言えないよね。
真平) うん?
千明) うん? 大丈夫だよとか、考え過ぎだよとかさ。
    でも何か素敵だね。だってさ、そういうふうに思
    える人と、出会ったんだもんね? 真平は。
    知美ちゃんと一緒に、生きていきたいって思っ
    てるんだもんね?
真平) うん。
千明) だったら、信じるしかないね、未来を。
    自分の未来を信じるの。信じるしかないの。
    それが、生きていくってことだと、私は思う。
    ねっ? 真平。
真平) うん。わかった。


**********

真平) しょうがないじゃん。
    女子は結婚前夜祭女子会なんだから。
和平) よく考えてみたらさ、それってさ、花婿の方な
    んじゃないの? あのう、結婚式の前の晩にさ、
    独身最後のバカ騒ぎっていうのをさ。
真平) 今どきは女子なの。ほら、どいて。
和平) 何でもかんでも奪ってくな。
    あいつらはホントに。
真平) ていうかさ、兄貴が言ったんじゃん。
    男に任せて、どうぞ楽しんで下さいって。
和平) いや、ちょっと忘れてたんだよ。2人だけって
    いうの。典子も男に入ってた。


**********

和平) ずっと、ここで生きてきたんだな。
真平) そうだね。
和平) お前がさ。
真平) うん。
和平) カフェやりたいって言いだしたの、
    何年前だっけ?
真平) 15年前。
和平) えっ。15年? 年取るわけだよね。
真平) 古民家カフェとしてはかなり早いからね。
和平) 何だっけ? お前があのほら、何かの雑誌。
真平) うん?
和平) サーフィンの雑誌だったっけ? 持ってきてさ。
    俺は、このうちをこんなふうにして、カフェをや
    るんだって。店の名前は、「カフェナガクラ」に
    します。
真平) そう。
和平) 俺はさ、自分たちが普通に住んでる家が、カ
    フェなんかになるのかなって。だいたいほら。
    場所も場所じゃない。お客さんが来てくれるの
    かなと思ったけど。お前がやたらに、自信たっ
    ぷりにさ、大丈夫だって。
真平) まあね。ご飯作るのとか好きだったしね。
和平) でも、本当の理由は違った。
真平) うん?
和平) いつも、家にいられる仕事を考えた。みんな
    口にはしなかったけど、お前の体のこと心配し
    ててさ。いつ、何が起きるかわからないって医
    者からも言われてたし。お前が一人で出かけ
    たりすると、みんな心配でそわそわそわそわ
    してさ。お前もそれを感じてた。だからなるべく、
    迷惑や心配をかけないような仕事を考えて、こ
    こで、カフェをやることを思いついた。そうすれ
    ばさ、引きこもりみたいな万理子の側にもずっ
    と一緒にいてやれるって。
真平) バレてた?
和平) 兄貴だよ? 俺は。
真平) そっか。
和平) このうちの食事は、全部俺が作る。カフェやる
    ついでもあるし。僕は結婚しないから。ずっとこ
    の家にいて、この家のお母さんみたいになるん
    だってお前は言った。
真平) よく覚えてんね。
和平) そんなお前が結婚か。うれしい。うれしいよ。
    親父やおふくろも、喜んでんだろうな。知美ちゃ
    んに感謝しなきゃな。お前の全てをわかった上
    で、一緒に生きてくって決めてくれたんだ。
真平) わかってるよ。
和平) 大切にしろ。よいしょ。
真平) 兄貴。
和平) うん?
真平) ありがとう。長い間、お世話になりました。

(泣き声)
和平) バーカ。男同士で何やってんだよ。
    しかも兄弟だろ。
真平) そっか。
    あれ? 泣いてんの?
和平) バカ。泣くわけねえだろ。


**********

知美) ちょっとだけ思うんですけど。ひょっとしたら
    真平さん、子供が出来るの怖いんじゃないか 
    な。自分に何かあったらって思ってるんじゃな
    いかなって。私、一人っ子だったから、長倉家
    みたいなのが羨ましいって。だから子供いっぱ
    い欲しいなって話をしたら、何か、不思議な顔
    してて。それならそれで、しなくてもいいかなっ
    て。そういうのなくても大好きだし。
千明) 心配しなくても大丈夫だよ。
知美) えっ?
千明) いい夫婦になるよ。あんたたちは。フフフ。
    後はあれだね。まあ、私に任しといて。


**********

(バチェロレッテパーティーで盛り上がる笑い声)

和平) ちょっと老けてるけどさ、
    女子の笑い声って、いいな。
真平) そうだね。


**********

千明) それでは、
    誓いの言葉の儀式に移らせていただきます。
    皆さん、心の準備はよろしいですか?
一同) はい。
千明) 新郎新婦も、覚悟の方はよろしいですか?
真平・知美) はい。
千明) まずは、僭越ながら私から。その後は、
    ご家族の、年の若い順からお願いします。
    はい。おめでとう。

(知美に花を渡す千明)
真平・知美) ありがとう。
千明) 真平。知美ちゃん。仲良し夫婦ぶりを見せつ
    けて、私に、結婚っていいなって思わせてくれ
    ることを誓いますか?
真平) せーの。
真平・知美) 誓います。
千明) フフフ。じゃあ、えりなね。
えりな) はい。
典子) まとも。
千明) 当たり前~。
えりな) おめでとうございます。

(知美に花を渡すえりな)
真平) ありがとう。
えりな) 私の結婚式に、
     2人で出席することを誓いますか?
真平・知美) 誓います。
翔) たたくなよ。
典子) 頑張れ。
翔) どうぞ。

(知美に花を渡す翔)
真平) ありがとう。
翔) うちの両親みたいに、
  揉めても結局元に戻るって、誓いますか?
典子) えっ? 翔。
真平・知美) 誓います。
千明) ねっ。フフフ。
典子) ちょっと。
千明) 次、万理子。ほら、頑張って。
万理子) はい。
千明) はい。

(真平に花を差し出す万理子)
真平) えっ? あっ、ありがとう。
万理子) 私にはわかります。双子なものですから。
     真ちゃんは、絶対に幸せになります。
     誓っていただきたいのは…。
真平) 大丈夫。遠くには行かないから。
    俺はいつでも万理のそばにいるから。
真平・知美) 誓います。
万理子) お願い致します。
千明) よしよし。ほら、あんただよ。
典子) 私か。フフフ。
千明) ねえ。やめてよ。ちゃんと言ってよ。

(知美に花を渡す典子)
真平) ありがとう。
知美) ありがとうございます。
典子) ずっと…幸せでいることを誓いますか?(泣)
真平・知美) 誓います。

(典子にハンカチを渡す和平)
和平) 調子がお前、狂うじゃないか。
典子) ごめん。はい。
千明) やめてよ。
和平) えー。おめでとう。

(知美に花を渡す和平)
知美) ありがとうございます。
真平) ありがとう。
和平) うーん。これはあのう、誓いというか、
    俺からのお願いかもしれないけど。
    知美ちゃん。真平。
    これからの人生、自分達らしさを大切に、
    生きてくことを誓ってください。
    うん。一生懸命働いて、
    2人でいっぱい、美味しいもん食べて、
    いっぱい笑って、喧嘩もして。
    いい景色を見て、2人で感動して、
    この鎌倉で、2人らしさを、大切に、
    長く生きてってほしい。
    ここにいるみんなはね、
    いつまでも2人の家族だし、
    いつまでも、2人の味方だから。
    もっと、安心して生きていけ。
    それを、誓っていただけますか?
真平) ほら。
真平・知美) 誓います。
千明) 金八先生か。やだもう。
和平) どうぞ。
秀子) はい?
和平) どうぞどうぞ。
秀子) 私、トメですか?
千明) そうです。
秀子) 参ったな。いい話過ぎてやりにくい。
和平) いやいや。大丈夫です。
秀子) オトメさん。
千明) 頑張って。
秀子) はい。

(知美に花を渡す秀子)
真平) ありがとうございます。
秀子) あのう。
    私のことを、忘れないことを誓いますか?
    あっ、いつもじゃなくていいんで。時々でいい
    んで。あのう、レギュラーじゃなくていいんで。
    準レギュラー的家族みたいな? ハハハ。
知美) もう。お母さん、何言ってんのよ! もう!
真平) せーの。
真平・知美) 誓います。
千明) おめでとう。
秀子) お願いします。
典子) おめでとう。
真平) みんなありがとう。
秀子) っていうか、あれですよね。
典子) えっ?
秀子) 私お2人は、もうとっくにどうかなってるってい
    うか。うちの娘より早く結婚とか、してるかと思い
    ましたよ。
千明) ちょっと待ってください。
和平) 何言い出すんですか? 別に。
典子) そうだよね。もういいんじゃん?
    ついでに結婚しちゃえばいいじゃん。
和平) 何だお前? その、ついでにって投げやりな
    言い方、何なんだよ?
千明) 無理無理無理。
和平) 無理って何なんですか? 私にだって言い分
    はありますよ。そんなこと言うんだったら。
秀子) えっ!? 千明さんいるんですか? これ。
千明) いないです。
和平) あなた見えてるじゃないですか。
千明) いないですけど。
    誰でもいいってわけじゃないですから。
和平) 誰でもいいって何ですか?
万理子) 千明さんにも選ぶ権利がございます。
和平) 俺にもあるだろ。選ぶ権利。
秀子) あっ、そっか。
    和平さん、あれだよね? セフレ。
和平) セフレ…。違う!
典子) えっ!? お兄ちゃん。セフレいんの?
千明) もうそんな話はもういいから!
    私ね、一つ言い忘れたんですよ。
和平) 何何?
千明) もう一つ誓ってほしいことがあるんです。
真平) えっ?
千明) フフ。はい。これまず、私からのプレゼント。
真平) あっ。
和平) 何ですか、それ?
千明) 鎌倉プリンスホテルの、
    スイートルームの、宿泊券です。
真平) えっ? あっ。
千明) えーと。今夜、そこで、
    素敵な夜を過ごすことを誓いますか?
真平) うん。
知美) うん。
真平・知美) 誓います。
千明) それではここで、初めての共同作業?
和平) いきますか?
千明) ケーキ入刀と参りましょう!

**********

典子) ていうかねえ、あんたもあんたよ。勘違いは
    ね、させる方にも問題あんのよ。会社も辞め
    ちゃってんのよ、あの男は。
詩織) えっ!?
典子) どうすんのよ?
    責任取ってうちのと結婚しなさいよ。
詩織) はっ!? あり得ないです。
典子) あり得ないって何よ!
千明) 会社辞めちゃったの!?
典子) そうだよ。
千明) あんたも気をつけなさいよ。
    世の中さみしい親父ばっかりなんだからね。
典子) ったくもう。どっかで死んでっかなあ?

**********

秀子) あっ。ちょっと今、明らかに後ろ姿ではイケて
    るのに、振り返ったらばばあですよねって顔し
    てましたね?
広行) ああ。そのとおりだけど。
秀子) ええ~っ!? もっと。そんなことないですよ。
    ちゃんと見てくださいよ。
広行) あのさ、悪いけど、今腹減り過ぎてて、
    その前に何か食わしてくれる?
秀子) それって、誘ってるって意味ですか?


**********

千明) やだ。何だろ? 今の感情。
    いいや。たこ焼き食~べよっ。


**********

独身男性を「バチェラー」と呼ぶのに対し、独身女性
を「バチェロッテ」と呼び、結婚前に、独身最後を祝う
女同士のパーティーが、
「バチェロッテパーティー」、
ということらしい。男性のそういう独身最後のバカ騒
ぎはよく聞くけれど、イマドキは女性もやるのかな?
和平じゃないけど、ホント、男性のお楽しみ分野に、
女性がどんどん入り込んでるよなあって思う。女性
としては楽しいけれど、男性はちょっと気の毒かも。

今回はもう、観る前から泣くだろうなあって思ってい
た通り、涙腺がゆるくなってる今日この頃なだけに、
もう、最初っからやられっぱなし。長倉家はもう、遠
い親戚みたいなものなわけですよ。ずっと、親代りと
となって、見守ってきただろう和平さんの気持ちとか、
病気を抱えて生きてきた真平の気持ちとか、何だか
んだ言いながら互いに思いやる家族の気持ちとか。
そういう、何気なく積み重ねられてきた家族の歴史と
とか、想いに泣けちゃって。誓いの言葉のシーンも、
それぞれの立場で、それぞれの気持ちが伝わって。
金八先生みたいな和平の話から、いい雰囲気をあっ
さりぶち壊すファンキー秀子オチ。涙涙じゃないとこ
ろもいい。泣いて笑って、笑って泣いて。人生色々。

彷徨えるじじいこと、広行と秀子の絡み、そして千明
が感じた感情の正体は? ようやく、千明と和平の関
係に、物語の焦点は移ってくれるのか? それともま
だまだ焦らすのか? セフレ希望の薫子と、どうやら
和平に恋しちゃった市長さん。相変わらずモテ男な
和平と千明の恋は、まだ始まってはくれないらしい。
大人になればなるほど、時間はあっという間に過ぎ
るのに、いや、あっという間に過ぎるゆえに、何となく
現状維持のままでもいいと、思ってしまう。なかなか
進まない千明と和平を見ていると、居心地がよすぎ
る関係って、そうなっちゃうよなあと、妙に納得したり。
結ばれてほしいような、今のままでいてほしいような、
見守る側としても、2人にどうなってほしいのか、わ
からなかったりして…。大人の関係ってムズカシイ。

今回何気にツボったセリフは、怖いおばさん2人に
囲まれて可哀想だった詩織ちゃんに、千明が言い
放ったお言葉。「
あんたも気をつけなさいよ。世の
中さみしい親父ばっかりなんだからね」。いやいや、
ホント、世の中さみしい親父ばっかり。若い女の子
のテキトーな笑顔に救いを求める親父はいっぱい
いるから、過度なお愛想には気をつけないとねっ!
つくづく、男も女も、いくつになっても「さみしさ」って
のは厄介な病だなあと、思い知らされるドラマです。


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●「最後から二番目の恋」HP


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