好きだよ。君が大好きだ。
舞台上でずっと夏に言いたかった言葉を口にする龍。
沢山の人の前で、堂々と、告白する最初で最後のチ
ャンス。こんなことをされてしまったら、うれしくてたま
らないけど、心がかき乱されすぎて、高まった想いを
どうしていいかわからなくなってしまう。罪な男だよね。
嘘は見抜かれるっていうなら、嘘だと分かる嘘もアリ。
とはいえ、女心としては、やっぱり本音が聞きたいし、
本当の気持ちが知りたい。そして、言ってほしいと思
う。好きだと言われるのも辛いけど、言われないまま
は、もっと辛い。好きな男には、好きと言われたい…。
綺麗に終わりたいと思っていたくせに、いざ綺麗に終
わられてしまうと、後悔やら欲が出るのも人間のサガ。
龍のサヨナラは、自分がするほうならいいけど、され
たほうは、何だよ!ってやっぱり文句を言いたくなる
かもね。サヨナラを言うのは、辛くても自分のタイミン
グだから覚悟があるけれど、言われるほうはいつだ
って突然で、心の準備がないままだから…。屋上に
取り残されて茫然と泣き崩れる夏を思うと心が痛む。
ホント、いい歳をして、恋なんかしちゃったら、どれだ
け苦しいか、想像しただけで息苦しくなってしまう。と
っくの昔に卒業したはずの、甘酸っぱいめんどくさい
感情に振り回されて、失う痛みに心を切り裂かれて、
どうやって立ち直ればいいのか、中年少女は途方に
暮れてしまいそうだ…。不倫の恋に憧れる気持ちが
起きないのは、その先の想像力の賜物かもしれない。
だからこそ、漫画の中での恋にときめくぐらいがね…。
このもどかしくも不器用な恋の結末が、気になります。
「ふれなばおちん」関連ブログはこちらから↓
「ふれなばおちん」関連ブログリスト
「マンガ」関連ブログリスト
ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村
ふれなばおちん 10 (オフィスユーコミックス)/集英社クリエイティブ