「マッサン」第140回~悟、シベリアより帰還。酒に本物も偽物もなぁでしょうの巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「マッサン」 第140回
第24週 「一念岩をも通す
悟、シベリアより帰還。酒に本物も偽物もなぁでしょうの巻


悟) 政春叔父さん、お久しぶりです。
政春) え…?
悟) 悟です。
政春) あの悟か?
悟) 岡崎悟、帰ってまいりました!
俊夫) ええ~っ!?

**********

政春) 悟…ご苦労さん。ちいとど。
悟) 頂きます。

終戦から3年たっても帰還しなかった、
千加子の次男、悟。マッサンたちも、
広島から出征していった悟の安否を
気遣っていました。


悟) うまい!
政春) ハハハ…。
エリー) よかった。
俊夫) お坊ちゃま自慢の、一級ウイスキーでがんす。
悟) 日本に帰ってきて、こがにうまい酒が
  飲めるとは思いませんでした。
政春) ほんまによう帰ってきたのう。
悟) はい。
俊夫) どこで、終戦を迎えんさったんでがんすか?
悟) 満州です。じゃけど、ソ連軍に捕まって、
  シベリアに送られました。
俊夫) シベリア!
悟) 鼻水も凍りつく中、毎日朝から晩まで…鉄道の
  枕木にするためのカラマツを、切らされとりました。
  こがに寒い思いするんなら、いっそ死んだほうが
  マシじゃ思うた事もあります。
政春) いや…よう辛抱した。
悟) 満州で、玉音放送を聞いた時、もう死んでしまお
  う思うて…。じゃけどそん時、上官が大きな声で言
  うてくれたんです。「命を粗末にするな。その為に
  陛下は、ご英断を下されたんじゃ」言うて。
  それからは、とにかく生き延びる事だけ…。
  毎日、生きて、帰国する事だけを、考えとりました。
エリー) お姉さんには? ちゃんと連絡した?
悟) はい。港に着いてすぐ。
  ここに寄るいう事も伝えました。
エリー) お姉さん、喜んだでしょ。
悟) 電話の向こうで、泣いとりました。
エリー) 本当、よく帰ってきた。
悟) ありがとうございます。

**********

悟) この人らは?
俊夫) ん? ああ…戦争で、住む家や身寄りをなくし
    た皆さんを、一時預かっとるんでがんす。あっ、
    悟お坊ちゃまは奥の部屋へどうぞ!
悟) あっ、いや…。
俊夫) ん?
悟) ここでええです。
俊夫) え!?
悟) わしも、ここで一緒に寝らしてつかぁさい。
俊夫) ああ…へじゃ…。
    あっ、ちいと、みんなええか? さあさあさあ…。
    社長の甥っこの、悟お坊ちゃまじゃ。シベリア
    から帰ってきんさったばっかりじゃけん、よろし
    ゅう頼むの!
一同) よろしくお願いします。
悟) よろしくお願いします。


**********

俊夫) ほんまに、ここでええんですか?
悟) はい。ありがとうございます。
俊夫) へじゃ、何かあったら、言うてつかぁさい。
悟) はい。
俊夫) よろしゅう頼むの!
一同) はい。
悟) よろしくお願いします。


**********

政春) ず~っと集団生活を送ってきたけん、
    一人で寝るより、落ち着くんじゃろうか。
俊夫) う~ん…わしなら余計に、
    一人でゆっくり寝たい思いますがのう。
エマ) でも、大変だったんだね。
    そんな寒い所で3年間も。しかも、
     残された人がまだ大勢いるなんて…。


ところが、その夜。

(うなされる悟)
(ソ連軍の兵士に責めたてられる夢に飛び起きる悟)

**********

俊夫) へで、ここが、蒸溜して、熟成させた原酒を
    ブレンドする、ウイスキー研究室でがんす!
悟) 今、どがなウイスキーを造りよったんです?
俊夫) ハハハッ…。
政春) スーパードウカ。15年もんの原酒を使うた、
    一級ウイスキーじゃ。じゃけど、出資者から、
    三級ウイスキーを造れ言われてのう。
悟) 三級?
政春) ああ。ろくに原酒が入っとらん、
    まあ、偽物じゃ。
悟) 偽物?
政春) ほうじゃ。
悟) 酒に…本物も偽物もなぁでしょう。
俊夫) えっ…。


**********

女性) 亀山さん、いつもの食道で待ってるね。
エマ) すぐ追いかけます。すいません。
フィッツ) (英) エマ。
エマ) (英) はい。
フィッツ) (英) いつも真面目に働いてくれて
     助かっているよ。
エマ) (英) こちらこそ。やりがいのある仕事を
    させてもらって感謝しています。
フィッツ) (英) もっともっとやりがいのある仕事を
     してみる気はあるかい?


**********

政春) アメリカにか?
エマ) フィッツ大尉から、訪米してくる日本人とアメ
    リカ軍の通訳の仕事をしてみないかって誘わ
    れたの。もちろん、正式に採用されるために
    は、応募書類や志望動機を全て英文で書い
    て、面接試験に合格しなきゃならないんだけ
    ど。その試験、受けてもいい?
政春) いや~…。
エマ) アメリカに渡れば、そこからスコットランドに
    行けるかもしれないでしょ? ねえ、お願い!
    私、チャレンジしてみたいの!
政春) いや…話が急すぎて…。
エリー) エマの人生は、エマのもの。エマがしたいと
     思った冒険は、止めない約束でしょ?
政春) あ~…。
エマ) じゃあ、受けてもいい?
エリー) ディア・ハート。もちろん!
政春) おいおいおいおい!
エマ) よかった! じゃあ私、着替えてくる。
政春) エマ…エマ! おい!
    エリー、ほんまにええんか?
エリー) マッサン。
政春) あ?
エリー) 子供はいつか、親元を離れていく。
     その時が来たら、黙って見守るしかない。
     マッサン、いつも言ってたでしょ?…でしょ?
政春) ほうじゃけど…。
悟) エマちゃん、通訳になりたいんですか?
エリー) うん。それが、エマの夢、だったの。
     あっ、悟の夢は?
悟) いや、わしは…。
エリー) まだ戦争から帰ってきたばっかりだもんね。
     これからゆっくり考えたらいいよ。

**********

時計男) ない。俺の時計がない!
    親父の形見の時計が…ない!
    お前か? お前やろ?
悟) 違います。知りません。
時計男) 嘘つくなや。
     シベリア帰りはな、性根が腐っとんじゃ!
悟) 違います。
時計男) なあ、返せよ、お前! なあ?
     あれ、俺のぶつやろ!
悟) いや、違います!
時計男) 俺の…! お前、ふざけんな!
男性) やめろ! 何やってんだ?
男性) やめろ!
男性) おい!
熊虎) おい! お前ら、何やってんだ!
男性) 落ち着け!
時計男) 俺の時計やぞ、お前!
熊虎) おい、マッサン!
悟) ほんまです! 知らんわ…。信じてつかぁさい!
男性) おい、やめとけ! おい! やめとけ!
男性) やめろ! 落ちつけ! やめとけ!
悟) 信じてつかぁさい! 信じてつかぁさい…。
政春) おい、やめんかい!
時計男) 俺の時計じゃ!
政春) やめんか! 何やっとるんじゃ!
    おい…おお、悟、こっち来い。
    あ? 何言よったんじゃ?
時計男) あいつが俺の時計とったんじゃ!
政春) お前じゃなぁんじゃのう? ええ?
    ほんまにお前じゃなぁんじゃのうって。
悟) 叔父さんまでわしを疑うんか?
時計男) お前!
男性) やめろ!
時計男の隣りの男) おい! これ…。
時計男) 俺の時計や。
時計男の隣りの男) 布団の下にあったぞ。
時計男) すいません…お騒がせしました。
     (悟に) 悪かったな。
悟) うあ~! おい! ちゃんと謝れ!
時計男) 謝ったやろ!
悟) ちゃんと手ぇついて謝れ!
  手ぇつけ! おい! 手ぇついて謝れ!
政春) 悟!

**********

政春) 来い!
    悟…。シベリアで何があったんじゃ?
悟) 地獄を、見てきました。
政春) 地獄?


**********

「マッサン」を楽しく見ている方は、この先スルーで
お願いします。苦情は一切受け付けません。毒を
吐くので、マッサンファンは読まないで下さいね~。


いや~、ひどいひどいとは思ってきたけれど、今回が
今のところ一番ひどい。っていうか、もの凄~く不快!
よくもまあ、ここまで悪意を持ってドラマを作れるもの
のかと、感心してしまうというか、呆れ果てるというか。
完全オリジナルのフィクションなら、「ごちそそうさん」
の例もあるし、同じぐらいひどかった…で終われるの
だけれど、何だかんだ言い訳をしても、「竹鶴夫妻」を
モデルにしていると宣伝し、それで視聴者の興味を引
いたわけですよ、あきらかに。それをウイスキーの話
ではない、国際結婚した夫婦の人情喜劇だと言い出
す体たらく。そのくせ、モデルの存在を宣伝に利用し
ているのが、何よりも許せないところ。いや、フィクショ
ンでいいんですよ、もちろん。でもね、あまりに悪意に
満ちたエピソードの数々と、どう見たって主人公夫婦、
いや家族親族までを貶める表現のオンパレードを見
せられると、いくらなんでもフィクションだからって、や
っていい事といけない事があると、さすがにね…(怒)

一馬と言うフィクションのキャラに無駄な時間を費やし、
ニッカの後継者となる人がモデルの悟の扱いときたら、
わざわざシベリアに行った事にして(史実はシベリア
なんぞには行っていません)、シベリア帰りは性根が
腐ってるとまで言わせる。いくらここでいいと言われて
も、あんな所に寝かせるマッサン夫婦もひどいけれど、
社長の甥にあの態度って、絶対あり得ないと思う。あ
んな事したら追い出されるでしょ~普通。どんだけ舐
められ続けてるんだ、マッサン。いや~どんだけ情け
ない男、人の気持ちがわからない人として描くのか…。

原酒がほとんど入っていない三級酒。いやいやいや、
まさに、原酒=本当の竹鶴夫妻の姿、がほとんど…
いや、全く入っていない、それどころか、有毒なメチル
アルコールで造った、偽物の三級酒以下の、最低の
ドラマ。三級酒以下のドラマだと思う。ホント、やめて
くれないかな~竹鶴夫妻がモデルだという説明。そし
たら、まだ、へったくそなつまないドラマとして、最悪、
大阪制作のしょうもないドラマ、で済ませられたのに。

興味がなかったけれど、朝ドラをきっかけに竹鶴夫妻
の本を読んだり、ウイスキーに興味を持った人はたく
さんいたと思う。私のその一人。夫妻の人生も、ウイ
スキー造りも、面白いエピソードはたくさんあって、そ
れがまさか、こんなにつまらないドラマになるなんて、
思いもしなかった。「ごちそうさん」も、ヒロインの扱い
が嫌だったのだけれど、「マッサン」はそれに加えて、
何よりモデルがあるのに、わざわざ貶めるようなエピ
ソードばかり選んで、これでもかと情けなく描いてい
るところが、本当に許せない。つまり、あまりにも、最
初の宣伝と違い過ぎたというところに、腹が立つのだ
と思う。最初から、「マッサンに憧れて、国際結婚して
みたけれど、ダメダメな愛すべきボンクラ男とヤンキ
ー娘の人情ないけど笑えないけど、一応喜劇…みた
いな?」ドラマです~と銘打ってほしかったよ、ホント。
はあ~久しぶりに、毒を吐きました。まだ、猛毒では
ないですけどね、アハハ。いや~深呼吸、深呼吸…。


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