「マッサン」第141回~ウイスキーは命の水。お坊ちゃまはワンワン!の巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「マッサン」 第141回
第24週 「一念岩をも通す
ウイスキーは命の水。お坊ちゃまはワンワン!の巻


政春) こっち来い! 
    悟…。シベリアで何があったんじゃ?
悟) 地獄を、見てきました。
政春) 地獄?
悟) 気が遠なるような寒さん中、牛や馬みたいにこ
  き使われて。飯は…これっぽっちの黒パンが1個。
  まずい大麦のスープを、無理やり腹に流し込んで
  も、腹が減って腹が減って…。消化されんと排便
  された大麦を、もう一回洗うて食うんです。叔父さ
  んは、自分の出した便を食うた事がありますか?
  つらい労働のあとには、オルグが待っとる。
政春) オルグ?
悟) 日本の軍隊を否定し、日本が間違っとると認め
  ん限り、日本には帰してもらえんのです。皆…自
  分が先に帰国したい一心で、日本人同士が足の
  引っ張り合いじゃ! わしゃ…誰にも心開かんと、
  「日本が悪い、間違っとった」いうて、大きな声で
  言い続けて、ようやっと、解放されたんです。
政春) しかたなぁ。それが、戦争に負けるいう事じゃ。
悟) 叔父さんには分からん! わしゃ、お国のために
  死ぬ気で戦うた! じゃのに、その国を、日本を否
  定せんにゃ、生き延びる事ができんかったんです。
  ナホトカから船に乗って、祖国に着いて、何年ぶり
  に酒を飲んだ。うまかった。涙が出た。その酒を…
  叔父さんは偽物じゃ言うた!
政春) いや…いや、それは…。
悟) 本物って何ですか? わしにとっちゃ、あの三級
  の酒が本物じゃ! 仲間を裏切って、帰国したわし
  を…最初に許してくれたんが、あの酒なんです!
  偉そうなこと言うて、高い酒造っても、今の日本人
  は誰も飲めん! 飲めん酒なんぼ造っても、そりゃ
  造っとらんのと同じことじゃ!
政春) 違う。そりゃ違うど! わしゃ諦めとらん!
    たとえ今、飲める人が少のうても、
    日本は必ず…必ず復興する!
    その未来を信じて、
    わしゃ諦めず、本物を造り続ける!
悟) 未来が見えん人は、どうすりゃええんです?


**********

エリー) マッサン?
政春) ああ。わしゃこの国に…新しいウイスキー
    の時代が来ることを信じて、やり続けてきた。
    これからも今までどおり、本場に負けん…
    うまいウイスキーを造り続ける。
    じゃけど…大事なことを忘れとった。
エリー) 大事なこと?
政春) うん。命の水じゃ。
エリー) 命の水?
政春) ウイスキーの語源はのう、ゲール語の、命の
    水に由来するんじゃ。人は水がないと生きてい
    けん。水は命をつなぐもの。ウイスキーは、人
    の命をつなぎ、その心を、満たすものなんじゃ。
    わしゃこれまで、三級酒はウイスキーじゃなぁ
    思うとった。じゃけど…悟の話を聞いて…
    よう分かった。命の水に…本物も偽物もなぁ。
    一級も二級も三級品もなぁんじゃ。
    今求められとるんは、安い酒じゃ。みんなに飲
    んでもらえる、安うてうまいウイスキーを造るた
    めに、わしゃ…これから頑張る。
エリー) できるよ。マッサンなら、きっと! きっと!


**********

安いのに、うまいウイスキーを造るという、
マッサンの新たな挑戦が始まりました。


政春) うわ~。
俊夫) 地方限定で、売っとるものは別として、
    全国規模で売り出されとる、
    三級ウイスキーはおおかた揃えました。
政春) ああ。こがいにようけ出とるんか。
俊夫) ああ…今の法律じゃ、原酒が入っとらんでも
    ウイスキーとして売り出せる。資金があって、
    アルコールさえ手に入りゃ、誰でもウイスキー
    を造れる時代なんでさ。
政春) 酒造会社と、銘柄の一覧も作ってくれたか?
俊夫) ああっ…これで、よがんすか?
政春) よっしゃ。へじゃ順番に、香料と着色料を
    分析していくけん、帳面につけてくれ。
俊夫) はい。
(物音)
政春) おい! 悟。
俊夫) ん?
政春) どうしたんじゃ?
悟) いや…。
政春) 悟…昨日は…ありがとう。悟のおかげで…
    わしゃ、今自分がやらんにゃいけん事に、気
    づけた。みんなに飲んでもらえるような、安う
    て、でもうまい、三級ウイスキー造って、売り
    だそう思うんじゃ。
悟) へじゃ、こだわっとった一級酒は?
政春) もちろん造り続ける。
俊夫) えかったら、ちいと見学していきんさるか?
    たまげますで! ああっ…おい! ほら!
    入ってつかい。入ってつかい! ハハハッ!
    ほ~ら…ほら、こっちじゃ。こっち来て。
    ここに。ここに座ってつかい。ハハハッ!
    よし! へじゃ、お坊ちゃま、始めまひょう!
    ハハッ。
政春) まずは、香りからじゃ。
俊夫) へえ。
政春) こりゃエッセンスを使うとるのう。
俊夫) エッセンス?
政春) ああ。飲んでみるか? 苦いど。
俊夫) うっ…苦っ!
政春) ハハハ。エッセンスを使うて味付けしたら、
    苦味が強うなるんじゃ。
俊夫) う~ん…。
政春) おお…こりゃバクダンじゃ。
俊夫) バクダン?
政春) ああ。
俊夫) バクダン?
政春) ああ。普段は工業用に使う、アルコールじゃ。
俊夫) 工業用?
政春) こりゃ甘味料にサッカリンを使うとるのう。
俊夫) サッカリン。
政春) しかも蒸溜の時に、ウイスキーを焦げつかしとる。
俊夫) う~ん。
悟) 何で匂いを嗅いだだけで、そこまで…。
俊夫) お坊ちゃまの鼻は、犬並みでがんす。
政春) 犬とは何じゃ! 犬とは…。
俊夫) 申し訳がんせん。犬、以上でがんす!
政春) おい、俊兄。
俊夫) ハハハハハ。
悟) わしも、嗅がしてもろうてええですか?
政春) ああ。嗅いでみるか?
俊夫) ハハッ…ほら! ほら、ほらほら…。
    真ん中来てつかい。
    あ~ここに、ここ座ってつかい。
政春) 分かるか?
悟) ちいと油臭いような。
俊夫) お~!
政春) よう分かったのう。こりゃフーゼル油香じゃ。
俊夫) ハハハハッ…。
政春) こがぁな不純物が混ざっとる酒飲んだら、
    えらい二日酔いなるど。

(笑い声)
悟) そがなことまで?
政春) わしゃ、この道一筋で、
    何十年もやってきたんじゃ。
俊夫) わしゃ、お坊ちゃまの前世は、
    「ワンワン」じゃにらんどります。
政春) ワン!
俊夫) おっ、ほら! ワン!
政春) ワンワン!
俊夫) ワンワンワンワン…!

(笑い声)
俊夫) 悟お坊ちゃま。
    これ、一緒にやってみんさるか?
悟) ええんですか?
政春) 一緒にやってみるか?
悟) はい!
俊夫) フフフッ…。


酒蔵に生まれ、
長年の修行で、更に研ぎ澄まされた、
マッサンの臭覚と集中力に、
悟は目をみはるばかりでした。


悟) ほんまじゃ。ウイスキーの香りが全くせん。
政春) ほうじゃろう。
俊夫) ホホホホッ…「ほうじゃろう」。


そんな叔父の姿を見て、
悟は少しずつ、
ウイスキー造りに興味を抱き始めていました。


政春) たいしたもんじゃ。
俊夫) 筋がええ。筋がええわ。
政春) へじゃ次じゃ。これは難しいど。
俊夫) お坊ちゃまより筋がええの!


**********

童顔の悟くん、花萌え…じゃなくて「花燃ゆ」でも松陰
先生に可愛がられていましたが、マッサンにも可愛が
ってもらえそうな、萌えキャラです。ただ…どう見ても、
10代の男の子にしか見えず…。エマより年上だから
30歳前後のはずなのだけれど…。役者としては悪く
ないけれど、物語の中の人物に合ってるか?というと、
マッサンのキャスティングは下手すぎるというか、見た
目が役に合っていないキャスティングが多すぎ。せめ
て、悟を高校生ぐらいの時から出しておいてくれれば、
今回の話にも、もっと感情移入できたはずなのに…。
同じくヒゲを生やしただけで20代からまったく変わらな
い若さのマッサンと、悟では、一体いつの話なんだか。
絵面はいいよ? 絵面は美しいけど…2人とも若すぎ。

そして、やっぱり盗み聞きするエリーに苦笑。巨人の
星の明子姉ちゃんか! でもまあ、しゃしゃり出てきて
悟をハグしなかっただけ、エリーも少しは成長したっ
てことなのか…。悟が好みじゃなかっただけなのか?
とりあえずエリーがでしゃばってこなかったおかげで、
今日は心穏やかに見守ることができたのはよかった。
とはいえ、朝から「便」の話は勘弁してほしかった。確
か、「ごちそうさん」でもそういうのがあったなあ…。大
阪制作は、根っからそういうのがお好きなようで…w

エリーが出てこない、マッサン、俊兄、そして悟が加わ
ったウイスキー関係のシーンはやっと出たよ!って感
じではあるけれど、やっぱり、こういうのが見たかった
んだなあって。たぶん、ここ最近の「マッサン」の中で、
一番心おだやかに見ることができたような…。こういう
シーンがずっと続けばいいのに~。前世は犬、ワンワ
ンだと言われ、怒りつつワンと言うマッサンが可愛い。
そういえば、マッサンのウイスキーを初めておいしい
と言ってくれたのは、犬のおとうさん(の声)…じゃなく
て、北大路欣也さんが演じた作家さんだったっけ…w

大将に猪と言われてたマッサンは…本当は犬だった。
最終回で、マッサンが犬になってたら…面白いのに!
そしたら、いくらなんでも竹鶴夫妻がモデルとは、誰も
思わないだろうから~。実はすべて、ワンワンの夢で
した~ってオチでも全然構わなくてよ~(冗談ですw)


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