戦後70年千の証言スペシャル 「私の街も戦場だった」 | 日々のダダ漏れ

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戦後70年千の証言スペシャル
私の街も戦場だった


パイロットが引き金を引いている間、
弾は発射し続ける。
1秒間に、最大70発以上の弾丸が、
一機の戦闘機から発射される。
複数機に狙われれば、ひとたまりもない。

動くものはすべて標的となった。
海岸には、逃げ惑う子供らしき姿も。
航空機は編隊を組み、
低空から機銃を放つ。
高度は木々よりも低い。
屋根ギリギリの高さから、
建物が狙われる。
港に並ぶ船すれすれに、戦闘機が飛ぶ。
上空では、日本軍機との
激しい空中戦が行われた。
機銃を受け、翼が折れる。
いくつもの機体が、炎に包まれた。
これらの映像は、
一体どのように撮影されたのだろうか?








ガンカメラと呼ばれる。このガンカメラで、
機銃掃射は撮影されていた。

音声は録音されず、後から付けている。
多くはカラーフィルムで撮影され、
機銃の引き金を引くと、録画が始まる。
その映像で、パイロットは仕事ぶりを
チェックされていた。
ガンカメラの監視があるから撃つ。
そんなケースもあったのだろうか?


●ガンカメラから空襲が確認された街 ↓









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●南九州が徹底的に狙われた理由

オリンピック作戦。
南九州からの本土上陸作戦だ。


連合軍は、宮崎と鹿児島、合わせて3か所から、
同時に上陸し、地上戦を実行に移そうとしていた。
その後関東にも進出し、最後は、東京を包囲する。
上陸決行のXデーは、1945年11月1日。
日本の無条件降伏を引き出す狙いだった。

志布志湾周辺で竹やり訓練する女性たち↓





日本軍が、上陸してくるアメリカ兵と、
彼女たちを本気で戦わせようとしていた。

**********

●中央線を撃ったグラント氏が妻に宛てた手紙

日本がどんなに美しいか、
僕は君にもう伝えたかな。
田畑がどこまでも広がって、
小さな神社が建っている。
女の人、男の人、そして子どもたちも、
僕らの戦闘機の音が聞こえると、
走って逃げていく。

ダメだ。
あの人たちを銃で撃つなんて、
僕にはできない。

幼い子どもたちと、わが子の姿が、
僕には重なって見える。
戦闘機のごう音におびえて、
小さな子どもたちが、
母親、父親のもとへと走っていく。
僕の機銃で、簡単に吹き飛ばせるような、
おんぼろの小さな家に走っていく。

ちくしょう。
戦争は地獄だ。
残酷で、冷たくて、犠牲はあまりに大きい。




**********

番組を見て、個人的に印象に残ったところ、記憶に
とどめておきたいと思った場面を切り取っています。

ドラマや映画じゃない、本物の映像に衝撃を受けま
した。弾丸の先にあるのは、作り物のセットではなく、
生きた人間が住んでいる町。撃たれているのは、私
たちの国の建物であり、人々だという事実。戦争中、
戦闘機に取り付けられたカメラで、その戦果が記録
されていたことに、しかもカラーフィルムで記録され
ていたという事実を知り、連合軍、アメリカ軍側の余
裕を思い知ったというか…本当に恐ろしいと思った。

誰が悪いとか、間違っているとか…そんな次元では
なくなって、ただもう、戦争という恐ろしい狂気を繰り
返してはいけないのだと、心底思い知らされた映像
でした。誰もが加害者になり、被害者になりうる。残
酷な殺し合いに巻き込まれていってしまうのだと…。

ガンカメラによって、日本中で、アメリカ軍による空襲
が行われたことが分かり、地図上に点在する場所は、
あんなところまで…と思う場所もある。本当に何も知
らずにきたのだなと、この国で起きた戦争のことなの
に、何も知らないのだと、知らずにきたことがたくさん
あることを、いまさらながら思い知らされた気がする。

もし、南九州からの上陸作戦が行われていたら…な
んて恐ろしいところまで追い込まれていたのかと…。
そして、民間人が乗った中央線を襲撃したアメリカ人
パイロットと思われる人が、戦時中、家族にあてて書
いた手紙に泣けました。日本人を撃ったのはアメリカ
人だけじゃない。日本人も、敵国の人間を撃っている。
敵を撃つ事が、兵士の仕事。戦争だったのだから…。

こういう番組を、もっと再放送して、たくさんの人に見
てもらいたいと思いました。機銃掃射の映像を見て、
あまりのショックに、しばらくその先を見ることができ
なかったのだけれど…。最後まで見てよかったです。
戦争は絶対に嫌だと、そうならないよう、反対し続け
なければいけないと、本当に心からそう思えたから。
再放送がありましたら、ぜひ、ご覧になってください。


●「私の街も戦場だった」HP


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